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親方・・・国沢 光宏(仕事用)
番頭・・・宮本 康二
記者・・・正能 豊
記者・・・永田 恵一
 

試乗&紹介レポート

 日産サンクルーズ22   ☆☆世界最小のキャビンクルーザー  Web
 ヤンマーFX24CZ  質実剛健! 釣りに最高!  Web
 ヤンマーFX27Z  本格派のフィッシングボート  Web
 トヨタ・ポーナム28L  このクラスでは快適性世界一.  Web
 ヤマハSC−30  ☆☆マリーナステイ派なら最高です!  Web
 ヤマハFR32  オーバーナイトも可能なフィッシャー  Web
 メリディアン341  別荘としても使えます  Web
 シーレイ38  ゼウスドライブが素晴らしい!  Web
 CABO・43C  最強のトローリングボート!  Web

2月10日 第一回『日本ボート・オブ・ザ・イヤー』の一次選考結果が発表された。以下、簡単にレギュレーションの紹介をしておきます。まずは区分。フネといっても様々なジャンルがあるため、以下、7クラスに分類されている

・国産小型艇クラス(20フィート未満)
・国産中型艇クラス(20フィート以上。40フィート未満)
・国産大型艇クラス(40フィート以上)
・輸入小型艇クラス(20フィート未満)
・輸入中型艇クラス(20フィート以上。40フィート未満)
・輸入大型艇クラス(40フィート以上)
・PWCクラス(水上オートバイ)

一次選考はそれぞれにクラスに選考委員が持ち点の10点(1モデルは必ず5点。それ以外のモデルに5点を配点する)を投じ、1位を決めるというもの。部門賞と考えればよかろう。ボート業界以外じゃあまり認識されていないことながら、ヤマハの勢力たるや強力なのだという。

確かにヤマハって4輪業界のトヨタや、2輪業界のホンダ以上の販売シェアを持ってます。そんなことから「国産クラスはヤマハばっかりになるのでは?」と危惧する声も出ていたそうな。しかし! フタを開けてみたら、意外や意外。ヤマハ、大苦戦だったりして。以下、結果など……。

・国産小型艇クラス(20フィート未満)            アキレスHB−315LX
 
・国産中型艇クラス(20フィート以上。40フィート未満)  トヨタ・ポーナム28L
  
・国産大型艇クラス(40フィート以上)            ヤマハ・イグザルト45

・輸入小型艇クラス(20フィート未満)            エッジウォーター170CC

・輸入中型艇クラス(20フィート以上。40フィート未満)  シーレイ38サンダンサー

・輸入大型艇クラス(40フィート以上)            サンシーカー・マンハッタン60

・PWCクラス(水上オートバイ)                シードゥRXT−X255

ヤマハ。1モデルだけでありました。ちなみに私の5点は、3クラスのみ1位と違います。国産中型艇を『ヤマハFR32』に。輸入中型艇を『ノルディックタグ32』に。そしてPWCは『男カワサキJSウルトラ250X』としました。試乗レポートを読んで頂ければ理由が解って頂けると思います。

今後は3月12日発表(ボートショー会場で行われる)に向けての第二次選考。7艇種の中から1艇種が栄えある第一回『日本ボート・オブ・ザ・イヤー』に輝きます。

1月29日 終了後、ボート・オブ・ザ・イヤー選考委員仲間の粕谷君と夢の島マリーナで待ち合わせし、投票のための情報交換。選考の対象となっているフネであっても、実物のチェックを出来ていないモデルが少なくない。お互い、乗ったことのあるフネの内容確認など。ハナシをしてるウチ、いい感じの時間になったので、15分の距離にある東京灯標へ。30分ほど竿出したら、少し小さいけどシーバスが6本釣れました。

1月18日 仕事終了したので、昼からマリーナへ。いつも通り豊洲運河から東京港に出ると、折しも東海汽船のジェット船が出航したタイミング。写真は前後の水中脚を降ろしたトコロ。ここからスロットル全開であります! 十分な距離を確保し並走してみたら、20ノットくらいで徐々に艇体は浮き始め、30ノット程度になると完全に浮上。あっと言う間に去って行っちゃいました。はえ〜! 最高速80kmというから43〜44ノット出る1時間くらい「見回り」(実際、運河から落ちたコドモを助けた人なんかもいます)して帰マリーナ。広い海を自由に走っていると、いろんなアイデアが浮いてくるから面白い。気合い入れたためか今日は着岸も1発で決まった。アイドルの推進力高いため、ニュートラルを多用するのがコツかもしれない。それにしてもフネの気晴らし効果たるや抜群です! 焼酎の宣伝にも使われていたけど、航跡見てるだけで楽しい

1月14日 ボート・オブ・ザ・イヤーの試乗会。池の氷が張るって日にPWC(いわゆる水上バイク)であります。取材じゃなく試乗会なのでドライスーツを用意してくれてるだろう、と思って会場に行ったら「じゃどうぞ!」。さすが普通の服じゃ真冬に水上バイクは厳しい。そしたら「防水の上着なら用用意してあります。でも意外に濡れないですよ」。なるほど降りてきた人を見たら濡れてない。

手前がヤマハ。向こうは……。色で解りますね

そんじゃ行きますか、と走り出す。ちなみに今回乗った水上バイク、ヤマハカワサキシードゥのトップモデル。いずれも1,5リッター超えのエンジンにスーパーチャージャーを装着しており、200馬力以上だとか(シードゥは255馬力!)。マイクロバスと同じ全長の私のフネが185馬力。またがってるの、乾燥重量400kgを切ってる。どんだけ速いか?

ヤマハは1,8リッター+スーパーチャージャーだって!

アクセル全開にしたら「ぐも〜っ!」という音と共に”ほぼ”ウイリー! こら凄い! そして面白い! どういうコーナリングするのかと思い、リーンインして曲げてみたら、一瞬にしてビショビショ! 誰だよ濡れないって言ったの! ズボンだけでなく靴の中まで全没しちゃいました。もちろん真冬だってのに頭から水をカブる! そこで止めないのがバカな私であります。

走り出した途端、全て忘れちゃうのよねぇ

結局、3モデルすべて全開! シードゥで最高速チェックしてみたら、115kmも出てやんの! 65ノットだよおい! コケたらタダじゃ済まないと思う。ちなみに桟橋に戻ったら「濡れちゃいましたねぇ〜。初めての人があんなアクセル開けるとは思いませんでした」だって。エンジン付きの乗り物に乗ったら、とにかく全開がお約束でしょ。一度帰宅し、服を着替えてラジオ日本の収録。水上バイクに乗ってきたと言ったら、牧野さんに大笑いされちゃいました。

1月12日 久々の「天気良く風もない休日」だったのでマリーナへ。環境を考え燃費の良いフネに乗り換えたのだけれど、クルマの車庫入れに当たるバースへの着岸操船で苦戦中。2重反転ペラ(2列のスクリューが違う方向に回る)ってイキナリ強い推力出てしまう。しかもディーゼルとあり、アイドル時のギアレシオも高い。

3リッター4気筒のコモンレール直噴です

ガソリンなら6千回転回った時に最高速出るギアレシオのため、アイドル700回転ならおよそ10分の1のスクリュー回転数。されど最高回転3500のディーゼルでアイドル700回転だと5分の1。したがってアイドルでも凄い速度になってしまうワケです。ギア入れた途端、急加速しちゃうのだ。こら相当練習せなアカン。

ただ燃費は抜群によさそう。今までだと18ノットで1時間20L程度だったのが、20ノット出して18Lというイメージ。しかも免税軽油(道路を造るための税金が免除される。当然か)も使えます。それでいて艇体サイズ大きくなったため多少荒れたって心強い。今年は釣り好きなど誘って夕飯のオカズの確保をしたいと思う。

12月20日 昼からベイサイドマリーナでヤマハの試乗会。ヤマハというメーカー、フネのギョウカイじゃトヨタのような存在。圧倒的なシェアを占めている。発言力も猛烈に大きいそうな。ただ最近利益率の大きい高額のフネに傾倒気味。自動車で言えば「クルマ好きを育てる」のでなく、イキナリ高級車を売ろうとしてます。

340馬力のヤマハ製(ベースは日野)エンジンを1基搭載

とは言え製品は解りやすい。最初に乗った『FR32』というフィッシングボートも昨日のポーナム28Lと同じクラスに属するのだけれど(価格もほぼ同じ)、キチンとしたバースを備えており使い勝手が良い。いかにも「ディーゼルターボ」という元気良い音を出すエンジンや、波切り性能も納得できるレベル。


昨日乗ったポーナム28Lとはずいぶんイメージ違う

続いて『SC−30』というサロンクルーザーに乗ったのだけれど、クルマ好きだと興味ないでしょうから、近々フネ専用のページを作りたいと思う。

12月19日 午前中仕事。昼から夢の島マリーナでトヨタの新型艇『ポーナム28L』の試乗会へ。輸出仕様のランクル・プラドなどに搭載されている3リッター185馬力の3リッター4気筒コモンレール直噴ディーゼルを2基搭載。アラウンドビューモニターやオートワイパー等、クルマ由縁の装備を多々採用している。

フネの周囲は視界良いため、あまり意味ないかも

このサイズなら東京湾奥から大島や新島、式根島くらいまで気軽に行くことが可能。もちろんカジキ釣りだってOK。今年は夢の島マリーナで数十kgのマグロを釣った人だっている。試乗艇も「アウトリガー」と呼ばれるトリーリング用の装備を付けてました。

フィッシングボートとファミリーボートの中間というイメージ

トヨタは船体にアルミを使っており、乗るとハッキリFRP製のフネと違う。普通なら「ドシン!」とか「ズシン!」と来る波の当たりが、「ワシッ!」みたいな感じ。艇体をタワませているんだと思う。数年前、初めて乗った時に驚きました。これなら長い時間乗っていても疲れなないな、と思った次第。今回もスレ違ったクルーザーの引き波の中に”ほぼ全開”で突っ込んでみたけれど、やっぱソフト。クルマ以上にキャラ違うからホントに面白い。

12月13日 朝からフネの試乗会で夢の島マリーナ。まずは昨日試乗出来なかったヤンマーのFX24CZ。115馬力のディーゼルエンジンを搭載するフィッシングボートで20ノット巡航なら1時間当たり15L程度と燃費良好である。

最高速で26ノット。それだけ出れば十分です

もし「気分がクサクサする」というなら、まず100万円くらいの中古艇手に入れて海デビューなんていかがか? で、楽しかったら2台目くらいに買うフネというイメージ。昨日の27フィートと同じく「グロロロロロ〜!」という漁船ぽい音を出して勇ましい。加えて重心低いため安心感あります。続いて「評価」のため『メリディアン341セダン』。こんな大きなフネ、自分じゃ買えませんから。エンジンは6リッター330馬力ディーゼル×2とサイズの割りに小さい。全開で24ノット(約44km)と速いフネじゃないけれど、燃費抜群に良い。

34フィート思えないほどボリュームある感じ

聞けば1時間/80L程度とのこと。立派なリビングスペースやベッドルームを持つフネとしちゃ驚くほど低燃費。本日は天気晴朗で荒川沖も波無し。よって荒れた海況での走りは不明ながら(フネの場合、試乗するコンディションで大きく評価が変わると思う)、20ノット程度での巡航なら快適かと。

12月12日 10時から『アズール415』(ヤンマー)というフネに試乗する予定だったもののエンジン始動出来ないというトラブルでキャンセル。あらら! それじゃ、と『FX27Z』というヤンマーのフィッシィングボートで出航。170馬力の直噴ディーゼルエンジンを搭載し、約1100万円とのこと。ランクルのエンジン積むトヨタのポーナム26Lのライバルだというが、乗ると全く印象違う。

FX27Z

ポーナム26Lの場合、エンジン音や振動を大幅に抑えており、乗用車風。一方ヤンマーは、空中排気のため勇ましい音を出す。振動も元気一杯! エンジン吹かすと「ドドドドド〜ッ!」だもの。漁船のオトコらしさを持つ。これはこれで楽しい。同じ価格帯のフネながら、ここまでキャラ違えば迷わないかと。続いて『サンシーカー60』という3億円超えのフネ。デガ過ぎて写真に収まらない! 何たって床面積にすれば60坪以上と、家と同じくらい広い。100年に一度という不況の中、浮世離れしてます。出航し、荒川沖で操船する。全開にしたら25ノットも出るぢゃありませんか! しかも操縦性も抜群に良い。

サンシーカーはモナコやカンヌの港に停まってます

もちろんこんなフネでも荒れた海に出れば木の葉のように揺れる。つまりラリーカーの如くドガンドガン跳ねても壊れない強度を持つということです。豪華なだけじゃないのだ。世の中、凄い乗り物があるもんだと感心しきり。お金持ちの知人が買ったら、船長さんを引き受けたいもんです。

12月4日 11時に家を出てベイサイドマリーナへ。逗子の試乗会とうってかわって素晴らしい好天! このまま大島だって行けちゃうくらいのコンディションであります! まずはオカザキヨットで輸入している『ノルディックタグ32』から。写真のような「タグ」と呼ばれる汽船風のスタイルが特長。

エンジンは280馬力のボルボD6

普通32フィート(9,6m)のフネと言えば、少なくとも300馬力×2程度のエンジンを搭載。30ノット(約55km)出る代わり、1時間80L前後の軽油を消費する。タグは比較的小さいエンジンを搭載し、燃費も良い。このフネの場合、8ノット巡航(約15km)で1時間10Lという感じ。同じ距離なら燃費半分です。ノルデックタグには26フィート(8m)という小型のタイプもある。60歳になったらこいつで日本一周したい。そんなことを考えつつノンビリ走ってたら、目の前を次に乗る『Cabo43C』が通過! う〜ん! パワフルでカッコ良い! なんたって800馬力×2。43フィート(約13m)の大きな船体を34ノット(62km)で走らせるそうな。

試乗艇は1億2千万円

一旦マリーナに戻り、Cabo43Cに乗り換える。このフネ、トローリングを趣味とする人の憧れ。アメリカのフネと思えないほど丁寧に作られています。例えばネジのアタマ一つ取っても、全て同じ向きになってるのだ。意地になって船体全てのボルトを確認してみたが、最後の方はウナるばかり。湾外に出て全開してみたら、なるほど速い! 2300回転ほど回って34,3ノット。これだけ出すと1時間300Lの軽油を消費する。ちなみに18ノットで巡航すれば1時間100L。2600Lタンクを満タンにすると、東京から鹿児島までノンストップも可能。まぁリッター100円の免税軽油で26万円掛かりますが……。こう書くと極悪非道の乗り物に感じるかもしれないが、皆さん年に2〜3回しかカジキ釣りに出ない。しかも7〜8人乗って数日遊べる。経済ってお金が回らないと活性化しない。お金のある人はぜひどうぞ! そんなことを考えつつCabo43Cを堪能す。さすが荒れた海をモノともしないだけあって、ボディ剛性も素晴らしい! 

11月28日 昼前に家を出て逗子マリーナへ。ボート・オブ・ザ・イヤーのための試乗会である。幸い雨は上がったけれど昼から南からの爆風という予報。フネがデガいから心配ないでしょう、ということでボルボのIPSドライブを装着したノルドウエスト42から。

このフネは装備次第ながら1億円前後します

写真の通りプルタイプ(トレーラータイプとも言う)のペラが付いており、これが電動で左右独立に首振りその場でのターンや並行移動も可能というシステム。マリーナを出ると、もはや南から2m程度のウネリが入って来てる。フライブリッジ(2階)で操船してたら、アタマから波!厳しい環境に強い北欧のフネということで船体剛性極めて強く、大波と当たっても負けてない。といった点じゃ不安ないものの、その代わり徐々に荒れ行く海を15ノットで走ってるとハンパじゃないスプレー(しぶき)です。もう12月だってのにビショビショになりました。帰港する頃には白波の立ち始めていたけれど、次も波にゃ強いゼウスドライブ付き38フィートのシーレイ。以前も試乗したが、これまた特殊な駆動システムを持っておりジョイスティックで平行移動も可能。IPSより一段とパワフル。風速15mという強風下でスムースに離岸! 凄い!

ゼウスは普通のプレッシャータイプ。380ps×2です

逗子マリーナの出口は凄いことになっているけれど、船首の浮力が大きいらしく軽々と波を越えていく。真正面からの波に対しパワー入れたらすげぇの何の! 全長12mと大型バス波の船体なのに、パリダカの砂丘越えみたいな感じでどっかんどっかんハネながら進む! こんな荒天の中、スロットル開けて走れることに驚く。聞けば、このくらいなら問題ないとのこと。シーレイというとナンパなフネというイメージが強いものの、何の何の! ウネリに加え強風で出来たピッチ短い波もスロットルコントロールさえキチンと行っていれば問題なし! 平穏な海も楽しいが、この程度の荒天ならオトコらしさが味わえます。もっと荒れたら恐怖に変わるでしょうけど……。クルマと同じく追い込むとフネのポテンシャルもキッチリ出てくる。いやいや良い試乗でありました。

10月5日 パシフィコ横浜で行われている航空宇宙展に行く。一度パシフィコ横浜にある『ぷかり桟橋』へフネで乗り付けてやろう思ってたんだけど、やっと実現しました。夢の島から渋滞無しの約1時間。駐艇料は2千円であります。ぷかり桟橋、22フィートだとデッキの位置が高いの何の! 恥ずかしながらクリート結び以外に慣れておらず、ぐるぐる巻きにしちゃいました。

ミナト横浜初見参!

帰りは京浜運河からダイレクトに東京灯標を目指す。チョッピーな波だったものの、最近叩かれるのも気持ちよくなり始めてしまった。キャビンの中なのでスプレー浴びても気にならんし。ガソリン消費量は横浜往復で50リッター/8千円というイメージ。高速料金含めたクルマの倍ですね。4千円の割増でこれだけ楽しめるなら高くない。

9月15日 ボート・オブ・ザ・イヤーの取材をすべく逗子マリーナで開催されている『マリンフェスティバル』へ。道路混むだろうから電車で行こうかと思ったけれど、まぁ何とかなるでしょ、と第三京浜から朝比奈IC、小坪のルートを選んだら1時間20分で着いちゃいました。有料道路が増えてから湘南も速くなりました。

こういう軟派なフネもいいなあ〜

フネと一緒にレンジローバーやアストンマーチン、ジャガーなどの展示もしている。まぁ2千万円のアストンマーチンだって32フィートのフネの半額。燃費良くないレンジローバーも、1時間150リッターのフネと比べれば全然燃料喰わない。相当なお金持ちばかり集めたイベントであります。

今の日本の状況を考えると浮き世離れしてます

私の取材対象は今年デビューしたヤマハの『FR−32』や日産の『N34』など。フネのギョウカイって典型的な「中抜け」。300万円以下のフィッシングボートか、2千万円以上する30フィート級のフネばかり売れているそうな。ワタシのフネのような「BMW3シリーズやベンツCクラスと同じ価格帯」のフネは売れていない。

FR−32は漁船のようにタフなフィッシングボート

フネというと「高い」というイメージがあるんだと思う。メーカー側も利幅の大きいフネの方を向いてしまっている。フェラーリやロールスロイスしかなければクルマを買おうとする人や”予備軍”もいなくなるだろうに。

9月4日 昼からボート倶楽部誌の取材。離着岸シーンの撮影時、東風ぴゅ〜ぴゅ〜。衆人環視の中、横流れしてしまい上手にコントロール出来ませんでした。バウ側(前)を風に流され、エンジンとハンドルだけじゃニッチもサッチもいかない状況に。自分のフネを持ってから最悪の接岸となった次第。恥ずかしいの何の! しくしく

8月19日 「ボート倶楽部」という雑誌の人と神田川を遡り水道橋まで。大きなフネやヨット乗りは行きたくても行けない。たまたま大潮の満潮時とあり、私の小ブネでさえ地下鉄丸の内線の鉄橋下は航海灯を取り外さなければならないほど。柳橋の屋形船乗り場の横をデッドスローで通過したら、コンパニオンのお姉さん達がお客さんを出迎える準備中でありました。

8月10日 夜は東京港大華火祭。周辺海域に行くと、昨年より粛々としてます。いつも警戒船や海上警察による注意がウルサイくらいなのに(アンカー入れるな、とか移動しろとか)、けっこうノンビリしている。実際、注意するまでもない感じの混み具合。ただマリーナから台場に向かう東雲運河の引き波は昨年にまして凄い! 外洋性のウネリじゃなく、さざ波の巨大なヤツなのだ。1mくらいの引き波が護岸に当たって跳ね返って来るのが多数重なる。まるで「崖の上のポニョ」の嵐だねこりゃ。

8月4日 それにしても暑い! 夜の花火大会に備えマリーナでフネのメンテをしていたら(燃料入れたり窓ガラス拭いたりする程度ですけど)、シャワー浴びたみたいになっちゃいました。外で動くなら着替えを3枚くらい持ってないとダメ。ということで夜はマリーナから10分くらいの距離で行われる江東花火大会。合成レーダーで見ると雷は遠くて危険性ないけれど雨降りそう。花火が始まるや、雨と稲光のコラボでありました。花火見てたらフネ業界の大御所である山崎さんから「どこにいる?」と電話。大きな洋風の屋形船で花火見ているそうな。場所を聞くと案外近い。ぢゃ行きます、と探し、屋形船に横抱き(フネの横に繋留すること)させてもらう。やはり大ブネにくっついていると安心です。されど話をしているウチ、花火終わっちゃいました。

7月26日 昼過ぎ、先日「東京湾を出て保田まで行く」というジジイの野望を一緒に完遂した御近所のヨット乗り松本さん達と浦安の花火大会を見に行く。普通、フネから見る花火大会は、たいてい穏やかな水面で行われる。一番人気の「東京港大華火祭」は穏やかな東京港内。横浜の花火も湾内。されど浦安ときたら防波堤の無い完全なる海。したがって波あれば揺れるの何の! 昨年も掴まってないと船内の移動もママならないほど揺れました。フネに弱い人だと5分も持たないと思う。いや、それ以前に、花火を見る場所まで意識を失う。反面、花火大会となれば大量に押し寄せる屋形船が皆無。これだけ波あると、天ぷら揚げて宴会どころじゃありませんから。ガラの悪い大型クルーザーも少なく、普通の花火大会じゃ少数派のヨットばかり。案の定、今宵も東からの風7〜8mという「絶対波あるワな!」という条件。行きは松本さんの操船で浦安沖に向かうと、保田に行った時より激しく叩かれる。ワイパー動かさなくちゃならんほど。しかも日暮れで視界悪い上、花火大会に向かうべくタッキングを繰り返すヨットも多数出ている。オマケにこの海域、なぜか浮標や無灯火の旗竿、固定灯標なども多く、当たったらオシマイ。そんなこんなでたどり着いた花火大会は、絶品でありました。帰りは風も波も落ち、快適なクルージングで夢の島まで。やっぱり花火はフネの上から見るのが楽チンであります。

7月21日 花火見物シーズンに備え、フネのメンテ。マリーナに着くと、ちょうど『シーレイ』(世界一売れているアメリカのボートメーカー)の試乗会をやっていた。ここの『380サンダンサー』というフネは、今年のボート・オブ・ザ・イヤーの有力候補である『ゼウス』という舵から左右のエンジン制御まで電子制御(バイ・ワイア)の特殊な駆動システムを採用している。どんなモノが詳しく知りたかったので見せて貰う。

フル装備で6800万円、内容を考えれば高くない

すると「試してみますか?」。いやいや驚きました! フネで一番難しいのが離着岸。26フィート以上のフネになると、「抑えろ〜!」とか「ぶつけるな!」「引っ張れ!」等々、離着岸の時に怒鳴りまくることなど当たり前! 風のある日なんか酷いモンです。これじゃ教養のあるお客さんは引く。そこで艇体を横にズラす『バウスラスター』という装置を付けるのだけれど、やっぱり難しい。ゼウスはジョイスティックで艇体を横に動かしたり回転させたりナナメに動かしたりと、自由自在に動かせるというシステム。トヨタのポーナム45にも同じようなシステムが付くけれど、ゼウスは超パワフルなので危機回避時に逃げるのも楽。何より駆動系のショック小さく質感あります。走りも軽快。私の22フィートの小ブネより運動性能高いのには驚かされた。大型バスと同じ12m/8,8トンのデガいフネが、スポーツカーのように曲がってくれるのだ。エンジンは380psのカミンズ・ディーゼル×2基。荒川河口で全開したら、32ノット弱も出る。試乗後、私の小フネでメンテ&軽い散歩を楽しむ。

このスティックで好きな方法に動く

さすが世界一売れているフネ! 圧倒的に素直だ

7月12日 天気良いので朝からフネのメンテ。決定的な問題点こそないものの、とりあえず1)ワイパーのビビり激しい。2)電動のマリントイレ不動。3)船外機のチルト時にガガガガコココぐげげげ音出る。4)いろんなボルト&ナットが緩んでいる。

センターハウスの上に何か作ってました

まず1)のワイパー。どうやら剛性不足らしく、アームの確度を何度調整してもダメ。そこで左窓に標準より125mmも短いブレードを付けてみたところ、ビビリ解消。されど短すぎ。次回、運転席は50mm短いタイプに交換してみることに。2)何回か電装系をチェックしているのだけれど動かず。使わないので継続課題。3)グリスアップしたものの消えず。継続課題。4)FRPに直接打ち込んでいるボルトもあるため、一回り大きいネジなどを使ったり樹脂で補強したりして本日完了。

次は横浜のタイクーンでメシだ!

7月8日 午前中仕事。昼から有楽町の外国特派員協会で『ボート・オブ・ザ・イヤー』のミーティングがあったので取材に行く。我が国は船体メーカーこそ多くないものの、世界有数の船外機メーカーが4社もあるなど存在感大きい。だったら外国のように『ボート・オブ・ザ・イヤー』をやるべきなんじゃないか、という流れになったそうな。その通りだと思う。

『BOTY』でなく『JBTY』と呼ぶ

ただ試乗する機会をどうするか、という宿題を抱えている。特に高額のフネはクルマと違い簡単に動かせない上、ユーザーが決まっている場合も珍しくなかったりして。40年前の高級輸入車みたいなモンか。されど「案ずるより産むが易し」。盆暮れ正月の無い人生などツマらん。ボート業界も1年に1度のお祭りはやるべきかと。ちなみに発表は毎年3月に行われるボートショーで行うという。フネのある生活を始めて思うのだけれど、皆さん考えてるほどお金は掛からない。スズキの『ジャック』なんか23フィート+70馬力エンジンのセットで200万円を切っている。税金無し。大都市近郊じゃなければ係留料だって高くないです。リタイア後の日々を楽しく送るためにも良い修行かと。

スズキJACKです。釣りにゃ最高でしょう!

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