サービスの悪いファミレスがあったとしよう。日本だと良い人材を集めるのはなかなか難しい状況なので、マネージャーは一生懸命アルバイトのスタッフを教育しなければならない。頑張れば何とか納得できるレベルになるものの、一流レストランのサービスを提供することなど不可能。中国ならどうか? まず頭の良い人材を確保する。当初はファミレスというものを全く理解できないため、トンチンカンなことをするかもしれない。お客から見るとクオリティだって低く感じることだろう。しかし一流のマネージャーが指導し、基礎からしっかり教え込んだらどうか。頭の良い人材だからしてあっという間にマスター。ファミレスの簡単なマニュアルなど完璧にこなした上、マネージャーが超一流クラスのレストランと同等のサービスを要求すれば出来てしまうポテンシャルを持つ。仮に仕事をサボるような人間が居たらお引き取り願う。もちろん「不当解雇だぁ!」と訴えられることなどない。すぐ同等か、それ以上の人材を投入可能なのだから文句なし。さらに美男美女を揃えるくらい出来ちゃいます。こうなったら日本のファミレス、勝てんでしょう。そっくり自動車産業に当てはめて考えていい。ホンダの現場担当の人に聞くと「教えれば一生懸命頑張ってくれます。イヤイヤ仕事するのでなく、前向き。日本で若い連中に仕事を教えているより面白いです」。こういった社会、ヤル気のない人間にとっちゃ非常に厳しい。でも喰っていくためには働かないとダメ。日本のような何も生産せず、一生懸命頑張っている人の足を引っ張って生きていける人間がいるほど甘くないのだ。どこの国でもそうだけれど、社会を見るとき弱者から見るのと強者から見るのでは全く違う。中国の場合、弱者側から取材すれば、大きな問題点が数限りなくあるに違いない。しかし自動車という産業を考えるとき、日本が戦うべき相手は「凄いポテンシャルを持つ中国」なのだ。じゃ中国は盤石か? 明日の中国シリーズ最後は、中国が抱えているテーマです。
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