「国沢さんはGMやフォードが破綻すると書いているけれど、その後はどうなるのか?」とよく聞かれる。アメリカの場合『チャプター11』と言われる会社再生法があり、そいつの適用を受けると思う。例えばノースウエスト航空などは突如破綻した。それでも当日も翌日も1週間後も、普通に運行されてましたから。これがチャプター11の面白さ。つまり責任を問われるの、それまでの経営者であり、会社そのものは存続するのだ。また、雇用関係も基本的には見直されると考えていい。平均より高い賃金が破綻の要因だとみなされれば、再生のため引き下げられることもあります。興味深いのはGMと親子関係にあるデルファイという部品メーカーの破綻。チャプター11の適用となったものの、未だ労使問題でゴタゴタしている。労働者側が賃下げ要求を飲まないのだ。こんな状況でGMも破綻したら収拾付きません。逆にデルファイの問題さえ決着すれば、いつGMはチャプター11の申請をしても不思議じゃないと思う。チャプター11の適用でどうなる?
まず違う経営責任者が入ってきて再建計画を練ることになる。おそらくGMもフォードも「燃費の良い小型車のラインナップを大幅に増やし、ハイブリッドに代表される省燃費技術もドンドン取り入れる」という方向になるだろう。というか、それ以外の再建策など無い。ここで登場するのが日本のメーカーだ。GMをバックアップ出来る規模の自動車メーカー、世界中探してもトヨタくらいのもの(トヨタだって頼まれればNo!と言えまい)。フォードの場合、最も簡単なのはマツダの技術を今の数倍規模で取り入れること。もしかするとホンダも部分的に両社を手伝うことになるか? クライスラーについちゃ、現代自動車を前面に出し、三菱自動車が技術的なバックアップに回る可能性大。いずれにしろTVやカメラで見られたような「欧米からアジア勢への主軸移転」は避けられないと思う。今後数年で自動車業界の再編は劇的な幕切れで終了すると予想しておきます。当たる確立は気象庁の予報と同じくらいか。
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