April 04, 2006

リチウム電池

先週のニュースになるが、富士重工はNECと共同開発していたラミネートタイプ(シップ薬みたいな形状をした薄いバッテリー。重ねて使う)のリチウムイオン電池を諦めたようだ。1990年代後半、富士重工は次世代のエネルギー源としてラミネートタイプのリチウムイオン電池の開発に全力を投入した。21世紀のECO技術としてハイブリッドより電気自動車を選んだワケ。相当高い完成度を持つ電池に仕上がったということで、まず提携関係にあったGMに持ち込む。当初、GMも興味を示したようだけれど「実用化は難しい」と採用を見送ったらしい。「かくなる上は自社で!」ということなんだろう。電気自動車の本格的な開発に取りかかっていたものの、今回の合弁解消となってしまう。なぜか? おそらくトヨタのリチウムイオン電池と性能比較を行った結果なんだと思う。御存知の通りトヨタは先代ヴィッツのアイドリングストップ仕様にリチウムイオン電池を採用。データ採りをしてきた。世界一の性能を持つニッケル水素電池(プリウスなどに搭載しているタイプ)を持つトヨタながら、並行してリチウムイオン電池の開発も大規模で行っていたのである。富士重工とNECで共同開発していたリチウムイオン電池、トップクラスの性能を持つと言われていたが、トヨタはそれ以上の内容を持っていたということ。早ければ2008年頃からトヨタのハイブリッドは、現在使うニッケル水素電池の半分以下のサイズとコストを開発目標とするリチウムイオン電池に切り替わると予想しておく。

Posted by kunisawa at April 4, 2006 07:09 PM | トラックバック