May 22, 2006

ディーゼルを征するのはどこ?

ホンダの話題の続きを。「絶対不可能」と言われたマスキー法やULEVをブレークスルーしたのはホンダだった、ということまで書いた。しかしマスキー法をクリアした『CVCC』技術、結局モノにならなかった。高い山の頂上は制覇したが、誰にでも登れる技術じゃなかったのである。実際、マスキー法をブレークスルーしたCVCCを、ホンダも止めてしまう。変わって世界の統一基準ともなった『燃え残りの酸素を計り、燃料噴射量の調整を行い完全燃焼を狙う。それでも残ったエミッションは触媒で浄化する』という電子燃料噴射の技術を確立したのは、第二次世界大戦中に世界トップクラスの軽量&高出力航空機エンジン『誉』の開発をした元中島飛行機の名設計者、中川さん率いる日産チームである。興味深いことにULEVの時もそう。ホンダがULEVを出すや、その先にあった「そんなエンジン出来るワケない!」と誰もが言っていたSULEV(都市部の大気よりクリーンな排気ガスしか出さない)を量販してしまう。このクルマが市販された直後、無理言ってアメリカ向けモデルのセントラ(サニー)を厚木の開発センターで試乗させてもらった時は、文字通りびつくりギョウテン! 冬だったのにエンジン始動後20秒の排気ガスが臭くないのだもの。さて今回のブレークスルーディーゼル、「2度あることは3度ある」のかそれとも……。不気味なのはトヨタ。これまで押っ取り刀で最後の便に乗ってくるトヨタだったけれど、ホンダの発表を聞いてニヤニヤしてるんじゃないかと私は予想してます。

Posted by kunisawa at May 22, 2006 03:23 PM | トラックバック