July 25, 2006

兵站が伸びきった状況①

最近トヨタは「兵站が伸びきった状況」という表現を使う。このコメント、いろいろな”意味”を含んでいるのだろうけれど、最も深刻なのは「部品メーカーの技術レベル」だと思う。自動車産業は外から見える自動車メーカーの向こう側に、多数の部品メーカーが存在する。これらのメーカーが不具合出る部品を一つでも作ったら、リコールに直結してしまう。ちなみに同じ確率で不良品出るなら、販売シェアの半分に迫りつつトヨタは『日本車全体で出るリコール』の半分がトヨタ車になります。こら目立つ! 自動車に使われている部品は数千という単位。問題はそれをどうやって管理するか、だ。本来なら部品メーカーでチェックしなければならないのだけれど、困ったことにここ10年。いや20年単位で人材不足。現在は自動車メーカーと共に育ってきた能力の高いベテラン社員も多く残っているものの、20年くらい前から優れた人材は求職段階で自動車メーカーに取られてしまう状況にある。いや、正確に表現すると、自動車メーカーに入れない学歴の人だって個性的で素晴らしい人材はたくさん居ます。けれど部品メーカーの経営陣は「自動車メーカーから言われた仕事をしていればよい」と考え、社員を育てなかった。実際、自社の宣伝(CMだけでなくモータースポーツに対するバックアップ、オリジナルパーツの展開など)を積極的に行っている部品メーカーは、非常に少ない。「夢を見せてくれない」と言い換えたらいいだろうか。当然ながら「言われたことだけやっていれば良い」みたいな雰囲気になってしまう。長くなりそうなので続きは明日に。

Posted by kunisawa at July 25, 2006 11:51 AM | トラックバック