昨日の続きなど。御存知の通り日本は製造業で成り立っている。しかし最近「裾野」が少しづつ脆弱になってきているような気がしてならない。大学も理工系(特に自動車技術のベースになる機械工学)の人気が右肩下がりになって来ているそうな。興味深いことにトヨタが出すリコールの大半はオーソドックスな部品関連。先端技術に関してのリコールなど皆無に近い。トヨタの歴史でリコール最多記録になりそうな私のプリウスも、リコール対象はハイブリッドや電子制御関係でなく割と単純な部分ばかり。これまた「兵站が伸びきっている」というトヨタのコメントを象徴しているような気がします。もちろん厳しい状況にあるのはトヨタだけじゃない。部品メーカーを含め、ここ数年でベテランの技術者が続々と定年を迎え、一段と厳しい状態になるんじゃなかろうか。じゃ何をしたらいいか? 最優先課題は、遠回りに感じても「次世代を育てる」こと。これ、私らの業界と同じです。現時点で評価すると、日本の自動車ジャーナリストの水準は間違いなく世界トップクラスにある。もし『自動車評論家テスト』を世界規模でやれば(実技も伴う自動車に関する幅広いテーマをその国の語学で行った場合)、おそらく日本が個人戦では表彰台確実。団体なら優勝出来るだろう。しかし10年後はどうかとなると、タイヘン厳しい。自動車大国である日本に於いて、その製品を評価できる人材が希少種になってなってしまう可能性すら出てきた。自動車業界との大きな差は、自動車メディアの体力衰退(強烈な出版不況です)により次世代を育てる余裕を失いつつあることです。
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