September 12, 2006

COTY

古今東西、人気のあるイベントは例外なく離反&統合を繰り返す。F1でさえ分裂しそうになったことが何回もあるほど(現在も波乱含み)。WRCだって怪しい空気漂う。見る側からすれば「レベルの高さ」を望むのだけれど、参加している側にとってみると自分の利害も大切なのだろう。「みんなと違う考え方なので別れる」となるワケ。今年は『日本カー・オブ・ザ・イヤー』(以下、COTY)にそんな動きが出ている。昨年までCOTYを運営していた実行委員の媒体がいくつか退会し、新しいカーオブザイヤーを立ち上げたのだ。この動きを受け、当然ながらCOTYの実行委員は私たち選考委員に対し「どちらかにしてくださいね」。古今東西問わず、フタマタは人間として美しくないこととされます。お願いされなくなって参加しません。しかし! 新しいカーオブザイヤーの加盟媒体を見たら、COTYの実行委員と同じ会社が参加している。ありゃま! この会社もCOTYを抜けちゃったのかと知り合いに聞いたところ、そのまま残っているとのこと。う~ん! 選考委員はフタマタ掛けないように言われたのにどうなってるのか? 新しいカーオブザイヤー、インターネットでクルマ好きの人がイヤーカーを選ぶのだという。だったら新しいトライの1つとしてCOTYのネット部門を作ればいい。6年間厳しいネット修行をした私からすると、主として信頼性という点でネットは決定的な問題を抱えている。例えば6万人くらいが新しいカーオブザイヤーの選考委員として登録したとしよう(個人情報を入れ多重投票を避けるシステムを作っていると思う)。けれど権威ある賞となったら、自動車メーカーだって黙っていない。関係者が少し動くだけで(家族3人で投票すれば1万人で3万票)容易に1位となってしまう。20万人くらいの投票で選んでも公正にゃならんです。このあたりの機微は自動車メーカーだって解っていることだろう。やはり実績のあるイベントは、それなりの完成度を持つ。離反&統合騒ぎしたって体力を消費するだけ。世界一の自動車王国なんだから、ヨーロッパやアメリカのCOTYに負けないよう粛々と長く続けて欲しいと希望します。

Posted by kunisawa at September 12, 2006 10:00 AM | トラックバック