渋滞する地域に住んでいると「どうやったら渋滞を避けられるか」が大きなテーマとなる。基本的にはルート選択で対応するのだけれど、案外難しい。最近VICSで最新の渋滞情報を入手出来るものの、具体的な所要時間まで予想出来ないからだ。したがってある程度のカンや経験を必要とします。しかし技術は進む。ここにきて最短時間のルート案内&所要時間まで教えてくれる第3世代のナビが普及し始めた(第1世代は地図の代わり。第2世代になるとVICSなど現在の道路状況も表示してくれる)。今月号のカートップ誌の取材でトヨタ、日産、ホンダの最新ナビの比較を行ったところ、驚くべき結果に! 予想していた以上の正確さなのである。この世代のナビが普及すると、現在の道路網を効率よく使えるようになると思う。その一方、景気の低迷によるものなのか、東京都内に関して言えば渋滞は減りつつある傾向。それでも道路作ってるし……。開かずの踏切さえ無くせば、東京都内の乗り入れ制限なんかしなくて大丈夫じゃなかろうか。
グッドウッドで多くの”F1に近い人”と会った。インディアナポリスで行われたアメリカGP問題の今後を聞くと、皆さん口を揃えて「このままじゃ終わらないでしょうね」。すでにアメリカでは集団訴訟の準備が進んでいるとのこと。間違いなくFIAとインディアナポリスは訴えられることだろう。天候や避けられない”アクシデント”なら単純に「入場券の払い戻し」で済むだろうけれど、今回は完全に主催者側の判断ミス。入場券の返金などで済む問題じゃない。当然の如く交通費や精神的な負担も要求してくると思う。莫大な補償額になる事必至。FIAは29日に関係者を呼び出し、責任をかぶせるべく動き始めたようだ。しかしチーム側にとしてみれば、タイヤメーカーから「トラブルの可能性大」とハッキリ通告されたら走ることなど出来ない。となるとミシュランの責任のように思われるが、皆さん「それは難しいでしょう」。なぜか? ファイアストンブランドでインディに参戦しているブリヂストンはインディアナポリスの最新データを持っている。一方、ミシュランは昨年の情報しか持っていない。なのに今年コース補修が行われ、バンクに縦ミゾを切ったそうな。これでイッキにコーナリングスピード上がり、タイヤの負担増となったワケ。ミシュランとチーム側は様々な条件を出したものの、全てFIAが蹴ってしまう。アメリカでの裁判は「勧善懲悪」。今回の件、FIAの体制を揺るがすことになると思う。
以前も書いた通り今年のグッドウッドはホンダがホストメーカーである。伝統と格式のヨーロッパにおいて認められたのだから凄いことだと思う。現地に行くと「なるほどホンダって十分資格ありますね!」と、改めて感心しきり。中央のモニュメントには6タイプのエンジン(フェラーリを除くF1エンジンメーカーで最多)搭載するF1をズラリと並べ、下の広場に行くヒストリカルな市販バイクの数々。早い時期にヨーロッパのバイクは日本車に駆逐されてしまったこともあり、皆さんバイク=日本製だ。また、2輪のGPマシンに関しちゃF1より凄い! 何より歴史を感じさせるのは、ホンダに乗っていたレーシングドライバーが欧米の列強と変わらないくらいの年齢だということ。ジョン・サーティーズやルイジ・タベリなど「これで本当に低速トルクない当時のレーシングカーに乗れるの?」と心配になってしまうくらいの御年。でもガンガン走っちゃいます。ホンダ以外でグッドウッドのホストメーカーをやれる日本のメーカー、あるだろうか?
自動車に対し”熱い”国と、そうでもない国がある。これまで日本は世界一熱い国だったと思う。いや、今でも世界一かもしれない。象徴しているのは本屋さんに並ぶ専門誌。多いの何の! このところ売れ行きが悪くなったとはいえ、中規模の書店でも30誌以上の専門誌を入手可能。バイク誌まで含めれば文句無しに世界一です。興味深い事に自動車の生産国ほどクルマ雑誌は多い。不思議なのが韓国。今や世界有数の自動車生産国になろうとしているけれど、あまりクルマに興味は無いようなのだ。書店でも大きなコーナーなど無い。第一、ドレスアップカーを見ません。クルマを道具として考えているのだろうか。法規の関係上、大型バイクに至っては壊滅状態。もし韓国が以前の日本のように”熱く”なったら、めちゃくちゃ手強いライバルになると思う。けれど今の韓国を見ている限り、奥行きのあるクルマは作れまい。と思っていたら、韓国の企業もモータースポーツへ進出しそうな気配。それより恐いのが中国か? 国策でモータースポーツでもやられたら、きっと勝てません。
今週末はWRCアクロポリス。そしてインディシリーズで最も短い0,75マイルのオーバルを使う『リッチモンド』である。このオーバル、本当にコンパクト。ここを290kmで走るのだから、長いオーバルを使うインディ500以上の迫力がある。そしてイギリスじゃグッドウッド。F1は依然大モメ。フランスGPに向け、どうなることやら。ディーラーに行けば、ステップワゴンとセレナ、そしてインプレッサの試乗展示会の真っ盛り! クルマ好きにとっちゃ忙しい週末になりそう。
日本ではむしろ安くなり始めたガソリン価格ながら、アメリカじゃ以前として高値のままだ。というより、先高感が強まりつつある。確かに原油の採掘量は増えず、その一方、中国やインドに代表される巨大な人口を抱える国の消費量を見ると右肩上がり。安くなる方が不思議なのだった。当然ながらアメリカの大型SUVの売れ行きはドンドン厳しくなっていく。ここにきてGMだけでなく、フォードも危険水域という感じ。在庫も増え続けており、遠くない将来レイオフも始まりそう。問題は「どこにシワ寄せがくるか?」だ。アメリカのマスコミがビッグスリーの経営陣を攻めてくれればいいものの、日本の企業にホコ先が向く可能性も高い。
案の定、F1が大いにモメている。FIAはミシュランにペナルティを与えると言い始めたようだけれど、簡単にゃ行くまい。ミシュランにとっちゃF1から撤退したって痛くないが、FIA側にとってみると大問題。ブリヂストンだって「じゃウチが全部供給しましょう」と言わない。というか、シーズン途中からタイヤなんか変えられないし……。従ってどんなペナルティを与えられても、ミシュランは「知らないもんね!」を決め込めます。ちなみにタイヤメーカーにとってみるとFIAでなく自動車メーカー側が大切。フェラーリ(BSだし)最優先のFIAを面白く思っていない様子。こら面白い! アメリカも黙っていない。ミシュランに責任を被せればFIAの賠償義務は無くなるものの、BARホンダの時のよう社会通念など関係なく「危ないタイヤを作った方が悪い。ヤレと言ったらヤレ! オレがルールなんだ!」とFIAが聞く耳を持たなかったと認定されたなら、訴訟の嵐になる。第一、ミシュランだって責任を認めたら訴訟の対象になってしまう。訴訟沙汰になった場合、入場券の返還だけじゃ済まぬ! 遠くから来た人なら交通費や、精神的な損害に至るまで請求されること必至。すでに弁護士が動き始めているそうな。濡れ衣を着せられ泣かされたBARホンダファンからしてみれば、The・マ・見ろです! 参加者を大切にしないモータースポーツなど長続きすまい。
日産がアメリカでアルティマ・ハイブリッドの生産を開始することになったという。年間生産台数は2万台。ちなみに日産のハイブリッド、プリウスと同じシステムを使う。ハイブリッド関連のパーツは全量日本より持っていくことになるだろうから、部品メーカー大忙しといったところか。トヨタもアメリカでハイブリッドの生産を開始するし、もしかするとGM向けのOEM生産まで行うかもしれない。フォード・エスケープを含め、再来年の秋にはアメリカだけで10万台以上のハイブリッドが生産されることになる。この秋に発売される次期型シビックのハイブリッドだって人気車になること間違いなし! 遠くない将来、アメリカ生産を立ち上げるかも。こうなると量産効果でハイブリッドの製造コストはドンドン安くなっていく。驚くほど早い時期にハイブリッドが1500~2500cc車の主役になってしまうかもしれない。ディーゼルと同じく普通のガソリンエンジンの20万円高くらいになれば、燃料代とリセールバリューで完全にペイ出来ます。爆発的な普及は5年後くらいだと予想しておく。
GMがインセンティブ(販売奨励金)を減らすと発表したら、パーツ購入コストの上昇などを理由にトヨタは北米市場出の販売価格を値上げするという意向を打ち出した。夏休み明けに発表する06年モデルから順次値上げしていくんじゃなかろうか。ビッグスリーをバックアップするために値上げする、と奥田会長が発言するや大問題になったけれど、どうやらトヨタは実行する模様。賛否両論あると思うが、横並びでないところから民間企業の活力って出てくる。トヨタはユーザーを納得させる材料を用意してるんじゃなかろうか。もう1つ。ビッグスリーの困窮により、最終的に米政府が乗り出してくるとトヨタは読んでいるんだと思う。
GMが株主総会で再建策を発表した。内容は収益を減らす大きな要因になっているインセンティブ(値引きなど)を大幅に縮小した上、北米の従業員の4分の1を解雇。ブランドをキャデラックとシボレーに絞り込み、60年代にヒットしたクルマをイメージした新型車を開発する、といったあたりが骨子。驚いたことに効果を疑問視する株主の質問に対し「かつて名声を得たレトロカーの復活は日本のメーカーにマネ出来ないこと」など答えたと言う。またインセンティブの縮小は、現在のアメリカ市場じゃ即座に販売台数の急減を意味する。人気が無いからインセンティブを出していたのであり、値引きしなければどうやって売っていいのか解らなくなってしまうだろう。ゴーンさんのような剛腕の経営者を引っ張り、さらにハイブリッドでトヨタとの提携を発表する、といった誰でも納得できる抜本的な再建策を打ち出さない限り、しばらくGMの低迷は続くと思う。
速度リミッター付きの大型トラックが全体の半分以上を占めるようになってきた。以前はあまり気にならなかった「後続車をブロックしての追い越し車線ノロノロ走行」ながら、ここにきてヒンパンに見られる。大半は走行車線で辛抱して走ってくれているものの、どんなに流れを乱そうと我関せずというドライバーが少なくない。ヨーロッパは速度リミッター導入後、社会問題となり、やがて多くの区間でトラック同士の追い越しを禁止するという措置を取らざるを得なくなったという。日本も近い将来、追い越し可能な区間を設定し、それ以外は大型トラックが追い越し車線に出ることを禁止しなければならなくなるだろう。すでにエキサイトしたドライバーがトラックに激しくアタックしたり、アタックされたトラックも反撃したりというシーンを見かけるようになってきましたから。大きな事故が発生する前に対応すれば当局のお手柄です。
今年の10月から平成17年規制という世界一厳しいディーゼルの排気ガス規制が始まる。詳細を10日売り号のベストカーで書いたけれど、規制をクリアしたディーゼルばかりになれば車輌から出る汚染物質は気にしないで良いレベルになると思う。船舶や建設機械など重油を使うディーゼルの方が大気汚染の主役になっていくハズ。しかし規制、非常に厳しい内容のため各社苦労している様子。いち早く17年規制をクリアした日産は軽油の他、触媒用として尿素を補給しなければならない。本日発売された17年規制対応初の大型バスも、尿素を使う。いすゞと日野は尿素を使わず触媒とPMフィルターで対応しようと頑張っているが、今のところバスについちゃ未発売。トラックも全ラインナップ規制対応とはなっていない。難しいようなのだ。もちろん間に合うだろうけれど……。もし尿素無しでクリア出来るなら、圧倒的優位に立てると私は思う。果たしてどちらに軍配は上がるだろうか? ちなみにバスだけでなくトラックについても17年規制をクリアしたディーゼルを出していない三菱は、尿素を使う方向らしい。
アメリカで『J.D.パワー』と言えば、メーカーにとって泣く子も黙る存在。消費者はJ.D.パワーの評価を最大限重視するからだ。そのJ.D.パワーが日本でもサービスを開始しているのだけれど、今ひとつ評価されないでいる。というか、知らない人が多い。なぜだろう? 先日スタッドレスタイヤの評価を発表した。それによればトップはブリヂストンを圧倒的に引き離しミシュランなのだという。私自身の評価でも、売れ行きを見ても、絶対そういった順位にならないのだけれど……。昔からヨーロッパと日本はユーザー同士のコミニュケーションが強いと言われてきた。それに市場調査で世の中の流れや動きが解るのなら、皆さん苦労しない。果たしてJ.D.パワーは日本でアメリカのような存在になるだろうか? 非常に興味深いです。
首都高と東名道で、追い越し車線に止まっていた車輌に後続車が追突。死亡する事故があった。東名道の事故を目撃した人によれば「トラックに追突された1BOXカーはアコーディオンみたいに潰れていた」というから、相当な速度だったのだろう。言うまでもなく高速道路の追い越し車線の停車は非常に危険。以前も追い越し車線に停車しケンカしていたクルマに追突。死亡する事故もあった。停車したら即座に追突される可能性アリと認識すべき。車輌にトラブルの兆しが少しでも感じた場合、すぐさま走行車線に移るクセを付けておくこと(そういう点からも昨日取り上げた高速走行中にパワーダウンする症状が出ると報道されているプリウスの情報を知りたい)。追い越し車線への停車というと思い出すのが東京の新名所である台場付近の大型トラック。台場付近は無法地帯なのか(路肩に突っ込んだ後、バットを振り回して暴れる輩を見て脱兎の如く逃げ出した警官がいたのも台場)、追い越し車線に駐車している大型トラックがいつ行ってもある。追い越し車線への駐停車の危険度について警察はドライバーに強く認識させなければならない。たまたま2件の死亡事故が重なったため記事になったのだろうが、単独でのこういった事故は少なくないと思う。
強者は足を引っ張られるのが世の常。2日の日経新聞夕刊に「何だそれ?」の記事が2本並んでいた。いずれもハイブリッドに問題があることをイメージさせる内容である。1本は「プリウス不具合」に関する記事。アメリカで「56~104kmで走行中にエンジンが突然停止するトラブルが出て米運輸省が調査に入った」のだという。考えて欲しい。プリウスにゃミッションなど無いため、エンジンの回転が停止することなどありえないのだ。万一、燃焼しない状態になったとしても緊急停止出来る場所までバッテリーで走れてしまうハズ。その場合、ブレーキもパワステも機能したままだから危険性低い。アメリカ発の情報をそのまま掲載したのだと思うけれど、少しはトヨタに取材したらいいのに。この件、トヨタに問い合わせ中。解り次第詳細を。もう1つが「ハイブリッド車は不採算」という記事。これまたムチャクチャで「カローラを採算で上回るにはガソリンが1ガロン10、1ドル以上になるか、走行距離が6万6500マイル以上にならないとダメ」だって。後の条件についちゃ「はぁ?」。アメリカの平均的な走行距離は年間2万マイル程度。これ、3年少々でモトが取れる計算。前の条件は酷い。だって何を根拠に主張してるんだかワカランですから。新聞って記事になるまでのチェックが厳しい。なぜこんなレベル低い内容が並んだのか不思議。参考までに書いておくと、USプリウスの価格は1ドル=108円として226万円。カローラ169万円(現行プリウスの車内スペースや車格、プレミアム度からすればカムリと比較した方が妥当だと思いますけどね)なので57万円差。ガソリンを1ガロン2ドル70セントとして約2千ガロン分=7300L分だ。プリウスの燃費を20km/L。カローラ12km/Lとすれば、ガソリンの相場が今のまま続くとして13万マイル(およそ6年半)で採算合う。ガソリン相場の上昇あれば、もっと短い期間でペイします。さらに6年半後に下取りに出せば、カローラより高い値が付くから圧倒的にプリウス優勢かと。今後もハイブリッドの足を引っ張る記事や情報が流れるんだろうなぁ。追加・3日の夜時点での返答は「アメリカの国交省がリコール対象になるかどうかの予備調査を始めたということ以外、まだコメント出来ないみたいです」。というもの。続報あり次第、紹介します。
スキャンダル以後、ずっと続いていた三菱自動車の販売台数の対前年比割りがやっと止まった。主に「前年の販売台数が悪かった」という理由によるものだけれど、元社長に対する損害賠償請求や、特別仕様車の発売など動き出した営業活動も効いてるためだと思う。ただ新型車はしばらく出てこない。可及的速やかに現在販売しているラインナップで魅力的な特別仕様車をドンドン出していくしかあるまい。安売りだという批判を浴びるかもしれないが、前回の低迷期に心強い援軍となった『ミラージュ・マリオン』や『ギャラン・イグゼ』のようなお買い得モデルを設定すると同時に、ダートラやラリー、ジムカーナといったエントリーレベルのモータースポーツにそのまま出場できるようなモデルなども手頃な価格設定で出してみたら面白いんじゃなかろうか。
ステップワゴンに続きセレナがデビューした! 同じクラスのライバルとあって、メーカーはもちろん業界も興味津々である。販売目標を見るとステップワゴンの8千台に対しセレナ6千台。これがまた微妙な数字でしょう! まだステップワゴンにしか試乗していないが、ハード的にはセレナを引き離していると思う。ハンドリングも動力性能も燃費も文句無し! なんたってエンジンいいし、売れ筋グレードで100kgも軽いのだから。けれどギョウカイの皆さんの予想を聞くと、ほとんど「セレナの方が売れるでしょう」と読む。同じ時期にデビューした同じクラスのモデルでハード優勢の方が勝てないってこと? 日産広報の入江兄から「月間目標6千台です。勝負しますか?」と持ちかけられたが、明らかに負ける勝負などしない。私はホンダがホンダらしくないところで勝負しているように感じてならない。もしステップワゴンが負けるようなら、ホンダは『走りを追求したモデル達』の売れ行き不振の理由を掴んでいないと言うことかもしれません。またしても「良いクルマなのになぜ売れないのか?」と悩むことになるだろう。私の予想と試乗記は16日発売のアクティブ・ヴィークルで。
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