GMとの提携話はゴーンさんの思惑通りに行っていないようだ。GMのワゴナー会長としちゃ最初からゴーンさんに来て欲しくないのだから当然か。どうやって断るか作戦を練っているだけである。ゴーンさんはパリで「コスト低減効果は1兆円を超える」と提言したらしい。新聞報道によるとGM側の答えは何と「節約効果はルノー/日産の方が大きい。その分をGMに支払って欲しい」だったとか。本当ならゴーンさんの顔にドロを塗った上、両手でこすりつけるような内容。よく交渉の席を蹴らなかったと思う。いずれにしろ全く歩み寄る気持ちを持っていないことは確か。9月に入ってガソリン相場が急落。最新では全米平均で2ドル30となった(8月までは3ドル前後を推移)。ガソリン安についちゃ政治的な思惑も見え隠れするものの、一時的にGM車の売れ行きが回復している。これまたワゴナー会長にとっちゃ心強い材料になっていることだろう。ただGMが厳しい状況になっていることは間違いないし、このままだと一段と難しくなることも確実。ガソリン価格だって上がると予想します。ワゴナー会長は今の経営戦略のままでGMが回復すると思っているのだろうか? GMの大株主であるカーコリアン氏率いる投資会社トラシンダは(ゴーンさんを支持している)、GM株を買い増して影響力を強めようと動き始めた。ゴーンさんもワゴナー会長も極めて厳しい立場に追い込まれるんじゃなかろうか。
ホンダとスバルを見るとメーカーのイメージ戦略の差がハッキリ出て興味深い。両社共に海外で好調。国内は軽自動車を除き低迷してしまっている。しかし最近のホンダ、急に活性化し始めていると思わないだろうか? 半年前と比べても存在感が全く違う。新しい技術を発表したり、F1で成果を出し始めるなど元気一杯。おそらく国内販売も上向きになっていくと思う。一方、スバルの存在感は急速に薄くなってしまっている。「イメージ悪い」のでなく「薄い」のだ。ベストカーの『メーカー元気度』を比較する企画でホンダの2位に対し何と最下位! ちなみに前回同じ企画を行った時は、トヨタ、日産、ホンダに続く4位でした。今までスバルは強い魅力をアピールし続けることによってお客さんをディーラーに呼び込んでいた。存在感薄くなってしまうと、ディーラーにお客さんは来ない。となれば売る側も打つ手無し。間もなく発表される9月の販売台数次第では、販売政策を抜本的に見直さなければならないかも。もちろん良いニュースもあります。パリ・モーターショーでディーゼルエンジンの現物を発表するらしい(概要を発表しただけでした。現物は来年3月のジュネーブショーとのこと)。今使っているEJ型4気筒エンジンは極端なショートストロークなので、ディーゼルとしちゃ不適。おそらくEJ型よりストロークの長めのEZ型6気筒から2気筒をカットしたエンジンをベースにしてくるのだと思う。トヨタと同じインジェクターや触媒を使えば、日米の厳しい規制をクリア出来る次世代のディーゼルエンジンに育つかもしれません。海外での評価だって依然として高い。それに現在のラインナップを見れば、実用燃費トップの軽自動車や、世界一燃費の良い4WD、ボディ補強すらしないでWRCに出られるようなスポーツモデルを持っている。ライバルと比較した時に厳しいモデルってステラくらいかと。スバルの持ち味は「キラリと光る部分を持っている」こと。こいつを常に磨き、キッチリとアピールしていかなきゃアカンでしょう。
今売っている号のベストカー達人コラムで「飲酒運転の次はスピードに起因する事故が問題となるだろう」という記事を書いた。実際、飲酒と同じくらい速度は危険。一昨日は埼玉県で園児の列にクルマが突っ込み死者を出すという痛ましい事故も発生している。私の家の近所の路地でも「あぶね~だろ!」と怒りたくなるような速度で走っている輩が少なくない。見通し良く広い道路での速度違反と、ガードレールすら無い生活道路の速度違反は全く危険性違うのだけれど、こういった事故が続発すればスピードそのものを「悪」とする世論になってしまうかもしれない。無謀運転者を無くす努力を行う一方、こういった事故も技術面から防ぐ努力を行うべきだと思う。例えば外出する子供に発信器を持たせる。クルマ側は子供の電波を感知したら速度落とすようなエンジン制御するなんてのも有効。また、レクサスLS460で実現したような「歩行者をミリ波レーダーとCCDカメラで探知。危険だと判断されたら警告を与える装置」をABSのように広く普及させるというアプローチもある(脇見運転まで検出し注意してくれます)。実際、昨日LS460の試乗会でこの装置を試したが、見事に道路を渡ろうとする子供(発泡スチロール製)を感知。運転者に対し素晴らしく有効な警告を与えた。コンピューターの進化により、いろんな危険性を技術で回避出来るようになってきてます。なにの自動車メーカーが新しいデバイスの”お伺い”をたてると(イキナリ届け出ようものなら99,9%拒否されるらしい)、国交省の役人はまず膨大な資料の提出を命じ、その上で「検討してみる」という事実上の否定から入るのだそうだ。足を引っ張るのだけは止めて欲しいと思う。
ホンダが新しい世代のスタック(燃料電池本体)を発表した。驚くべきはサイズ&重量。100kW(136馬力)という出力を確保しながら、みかん箱を一回り大きくしたようなサイズしかないのだ。重量も67kgに収まっている。実物を見ると、136馬力のガソリンエンジンより小さい感じ。ここまでパワー出せるようになれば、飛行機用としても使えそう。例えば軽飛行機のベストセラーだった『セスナ172』のエンジンは160馬力。したがってホンダのスタックをもう少し小型化して、性能向上させるだけで現在のエンジンより小さくなる。また、ピストンエンジンと違い、連続して最高出力を引き出してもストレス無し。モーターだって大幅に進化。二回りくらい小さくなった。これまた飛行機用として使えそう。自動車だと大きな問題となる燃料は飛行機の場合、必ず飛行場から飛び立ち、飛行場に降りる。効率の良い液体水素とすればいい。その他、小型ボート用のパワーユニットとしても有望。燃料電池、大いに可能性出てきました。今回、車体も凝りに凝っている。何よりエクステリア/インテリアがカッコ良い! ボディパネルはカーボン製とのこと。試乗してみると、今までの燃料電池車と全く違う。ミニバンとスポーティセダンの差くらいあります。おそらくスタックより車体の方が高い、初めての燃料電池車だと思う。自動車用としては当面使えないとしても、そう遠くない将来、必ず重要なパワープラントとして位置づけられるようになることだろう。
ホンダはアメリカの次世代規制をクリア出来るというスーパークリーンディーゼルの技術内容を発表した。御存知の通りディーゼルの排気ガス中に含まれるNOxをガソリンエンジン車並に減らそうとすれば、ベンツの如くアンモニア(尿素水という形で排気ガスと反応させる)を使うというのがオーソドックスなアプローチとされている。されどホンダは「尿素水を入れなければ汚い排気ガスを出してしまう」と、この方式を早い段階で否定。様々なタイプの後処理装置を研究してきたそうな。以前このコラムで書いた「プラズマ反応器を2つ使う装置」(けっこう大掛かりなシステム)も実用化寸前にまで漕ぎ着けたらしい。私は「プラズマ方式になるんじゃないか」と書いてきました。しかし! フタを開けてみたらコスト的に十分成立するシンプルな触媒だったのである。この触媒、2層構造となっており、1層で希薄燃焼時に発生するN0xを吸着。ある程度溜まった状態になると濃い目の燃焼モードに切り替え、アンモニアへ転化してもう1層の触媒に貯蔵。つまりアンモニアを尿素水でなく燃焼から作り出すワケ。ここまでくれば尿素水を使う後処理装置と同じ。希薄燃焼によって出てしまうNOxをアンモニアと反応させ、無害なチッソとして排出する。つまり巡航時は数分の希薄燃焼と、数秒の濃い燃焼を繰り返す。驚いたことに早くも試作車を披露し、試乗もさせた。当たり前かもしれないが、ドライバビリティは全く問題なし。排気ガスを嗅いでみると(排気管から出た直後の熱いガスをテイスティングしました)、本当に無臭! 大気よりクリーンな排気ガスを出すガソリンエンジンと同じくらいクリーンなんだから当然か。こんなディーゼルが出てくれば、ダーティイメージなんかあっという間に無くなると思う。また、同日に新しい世代の燃料電池車も発表した。今までの燃料電池車、スタイル的に魅力なかったが、新型はカッコいい! 燃料電池より車体にお金が掛かってる感じ。燃料電池の小型化も一段と進み、もはや小型飛行機用のパワーユニットとして使えるんじゃないかと思えるほど。どちらかというと燃料電池に対し厳しい私でさえウナりました。スーパークリーンディーゼルと合わせ、近々詳細レポートを。
読売新聞土曜日の朝刊に「日産が独自のハイブリッドを開発。トヨタとの関係を解消する」という記事が出た。日産は何の発表もしていないため読売のスクープネタだと思うのだけれど、さもありなんという感じ。というかトヨタとの関係解消は決まっていたことじゃなかろうか。正確に言えば2007年春に発売する新型アルティマのハイブリッドの次期型はトヨタ側がシステムを供給する意志を持っていなかった。したがってハイブリッドのラインナップを継続しようとするなら、独自開発しか手はないワケ。興味深いことにトヨタからハイブリッドの技術供与を受けると決まった時期と相前後し、日産も独自のハイブリッド開発に着手している。そのまま市販まで開発を続けるのかと思っていたが、ハイブリッド嫌いのゴーン社長からみると「単なるムダ!」と見えたに違いない。途中で凍結状態になったというウワサ。しかし今やハイブリッド車は21世紀の基幹技術になるイキオイ。ここにきて「このままじゃアカン!」となったのだろう。日産はゴーン社長のおかげで遠回りした。せっかくティーノ・ハイブリッドを市販したのに、ハイブリッド開発チームは解散させられてしまったのだ。 ただ日産の技術力って侮れない。少し時間掛かるかもしれないが、実用化に漕ぎ付けられるだろう。トヨタの進化に追い付くかどうかが最大の課題です。日産と言えばGMとの交渉も大詰めに差し掛かっている。おそらくGM側は「メリットあることだけ提携したい」くらいしか考えていない。一方ゴーン社長の狙いは「GMを立て直し自分の評価を盤石なモノとする」。基本的に難しい話であります。
バイク用ETCの正式運用開始は11月1日0時に決まったという。興味深いことに、やはりナンバープレートと車載器情報の照合を行わないことになった。つまり後方からナンバーを確認するシステムは追加しなかったということ。こうなると4輪車だけナンバープレートと車載器情報の照合を行うという意味が無くなってしまう。つまり4輪車用のETC車載器も使い回しを黙認する方針にしたということです。ただ何度も書いている通りETCシステムを管理しているコンピューターには「ETC車載器の登録情報/ETCカードの情報/前側にプレートがある車両ならナンバー/車種区分/通過速度」がガッチリ残される。したがって軽自動車や普通車でセットアップした車載器を大型トラックなどに付けてゲートを通過すると、証拠として残ります。逮捕されたくなければ不正通行は止めておくこと。普通車から普通車に乗り換えた時に限り、使っていた車載器を再セットアップしないで使えます。というか元々セットアップはORSEの小遣い稼ぎ。意味なんか無かったのだ。バイク用ETCの運用開始で根拠さえ失いました。そうそう。未だバイク用の車載器が出ていないのにどうするんだろ、と思ったら、相前後してJRCから新製品のプレスリリースも出ました。頒価は予想されていたより若干安い3万1500円(予価)。乗用車用より高いものの、耐水&耐震構造を考えれば仕方ない? ただ発売は10月25日だという。早く欲しいなら予約しておくこと。ちなみに軽自動車用でセットアップした乗用車用の車載器を付けてもゲートは開き、不正通行にもなりません。もちろんすすめているワケじゃないので。念為。
トヨタが20日に経営説明会を開催した(トヨタのWebサイトで全ての内容を聞けます)。大半は既報の内容だったものの、1つだけ「ついにやりますか!」と思ったことがある。プラグインハイブリッドの実用化を検討しているようなのだ。プラグインハイブリッドとはハイブリッド車にエンジンを掛けずに10~30km程度走れる大きな容量のバッテリー(外部電源で充電可能なタイプ)を搭載したクルマをイメージしてもらえばいい。つまり数km先までの買い物なら完全なEVとして使えるワケ。主として近所の買い物にクルマを使うという人は、このタイプのハイブリッドカーが絶大なる威力を発揮する。トヨタによれば「使い方によりますが燃料消費量は現在のハイブリッド車の半分になります」。すでにアメリカではプリウスを勝手に改造し、プラグインハイブリッド車にしてしまっている人も出てきた。ただ現在のニッケル水素バッテリーのままじゃ数kmのEVモードしか確保できない上、バッテリー寿命を大幅に落としてしまう。一方、容量や重量、寿命、電力の出し入れの容易度が現在の2倍くらいの性能のリチウムイオンバッテリーさえ開発できれば、今と同じくらいのバッテリーサイズのままプラグインハイブリッド車を作ることも可能になります。ちなみにプラグインハイブリッド車、プリウスのサイズよりもう一回り小さいボディが理想。でもプリウスでやるんだろうなぁ、と予想しておく。
タイは今や日本のメーカーにとって重要な生産拠点になっている。日本の自動車業界を卒業した先輩方も多数滞在してます。「タイならOB会も出来るね!」というほど。依然、中国より生産台数多いのだ。なぜタイかと言うと「治安が安定しているから」。実際、過去にクーデターのような状況は発生しているものの、国王の仲介で即座に収束。アジアの中じゃ群を抜く安心感を持つ。そんなタイで昨夜クーデターが発生。戒厳令もひかれたという。折りしもムスコが昨日からタイに行っていることもあり連絡を取ってみたら(タイ在住の知人からも連絡ありました)、とりあえず「人通りは少なく、TVはどこを回しても同じ内容だけれど混乱していない」。地下鉄やバスなども普通に運行されているという。そればかりか、JALのバンコック行きも飛んでます。外国の人が考えるより、タイ人は王様を慕っている。大きな問題になったら王様が出てくると思っていることだろう。今回の騒ぎも簡単に収束すれば、一段とタイのイメージは良くなるかもしれません。
警察による飲酒一斉検問が頻繁に行われるようになってきたけれど、気になるのはチェックの方法。「他人に自分の息を吐きかける」というのがどうしてもイヤだという人も少なくない。というか私自身、絶対イヤである。育ちの良い女性なら80%以上抵抗あると思う。他人の顔が20cm向こうにある状況、たいへんに不快。実際、夜は検問をやっているからと、クルマでの外出をしたくなくなっている人もいるという話を聞いた。飲酒事故撲滅のため少しくらい税金を使っても良いから、前述のように野蛮な方法じゃなく、息を吹きかけるタイプのアルコールチェッカーを全ての検問所に1つでいいから導入して欲しい。野蛮な方法を拒否した人は、このタイプを使えばいいと思う(疑わしい数値でたら正規の計測方法に切り替えればよかろう)。また、幹線道路で堂々と赤灯回して検問するのでなく、TVのワイドショーがやっているように盛り場の駐車場や居酒屋の近所で待ちかまえていれば効率いいんじゃなかろうか。取り締まりもアタマを使って欲しい。
ホンダが稲ワラからアルコール燃料を取り出す技術を発表した。ここで注目すべきは稲ワラを材料とした点じゃない。サトウキビやトウモロコシ以外からも効率よくアコール燃料を作れる、ということ。日本の場合、廃棄物として稲ワラを集めやすいという理由があるからであり、同じ技術を拡大解釈すれば「どんな植物からでもアルコールを採れる」。極端な話、霞ヶ浦で問題となっている”アオコ”も植物プランクトン。こいつからアルコールを採ることだって出来るだろう。いや、もっとアルコール生産に向く植物プランクトンを発見出来たら、工場で自動車用燃料を作ることすら不可能じゃありません。個人的にはこういった光合成プラントを安価にたくさん作ればいいと思う。例えば東京西部を縦貫する外環道路は土地買収の都合で全地下になるようだけれど、道路の横に光合成プラントを置けばいい。トンネル内の二酸化炭素から燃料を作り、酸素濃度高くクリーン化した空気をトンネル外に放出すれば、周囲の人だって歓迎します。夢のように思うだろうが、そんな時代はすぐそこに来ている。ジジイの戯れ言でも追加内容を。
「喉元過ぎれば熱さを……」という諺がある通り、人間は継続的に努力することをニガ手とする。ここにきて「しっかり守らせないとアカンじゃないの?」と感じるのが、トラックの排気ガス規制と速度リミッターだ。少なくとも東京都内はDPF付きのディーゼルじゃないと走れないし、今や100%の大型トラックが90kmの速度リミッター付きのハズ。なのに黒い煙をモクモク吐くトラックは無くならず(今日も札幌ナンバーの黒煙吐くディーゼルに遭遇した)、100km以上で巡航する大型トラックを見かけます。もはや当局も熱心に取り締まらないから、抜け道を見つける輩が出てくるのだと思う。また、高度なテクニックを必要とする大型免許でしか運転できない大型トラックに速度リミッターを付けたのだから、普通免許で運転できる小型トラックにも速度リミッターを義務付けたっていいんじゃなかろうか。特に大手の新聞を運ぶ「プレス」とい書いた2トントラックなど、凄い速度で走ってます。速度違反は飲酒運転と同じくらい危険。120~130kmくらいで速度リミッターを効かせたらいいと思います。
どうやら記者会見や取材の際、メーカー首脳陣は飲酒運転に対する対応策を記者から問われるらしい。いろんな新聞にコメントが出てくる。数日前のこと。コメントを出さなかったメーカーは「飲酒運転に関心無し」と書かれてしまったから、イヤでも何か答えないとならない流れなのだ。昨日行われたeKワゴンの発表会でも益子社長はコメントを求められていた。今日の新聞を見ると「ドライバーが吐き出すアルコール濃度を感知して……」と受け取られたようだ。トヨタも「アルコールを検出して」みたいなコメントをしてます。以前も書いた通り、よほどの隠しワザが無い限り運転中のドライバーの呼気から出るアルコールだけ感知するのは難しい。感度悪ければ検出不可能。かといって敏感にすると同乗者の呼気まで拾ってしまう。100歩譲って上手にシステムを開発しても、センサー部分を塞がれてしまえば万事窮す。おそらく海外で装着するために開発しているロック装置を(飲んだ人が運転できる濃度かどうかをチェックするための機能。10日付けのTOPを御覧下さい)日本の飲酒運転防止策としても有効なモノだとカン違いしているんだと思う。その点、日産は妥当なアプローチを打ち出している(14日読売新聞朝刊)。ヨーレイトセンサーを使い、泥酔運転特有のモードを認識。何らかの対応をするという内容です。日産というメーカー、いち早く居眠り運転などの研究に着手していた。飲酒運転特有の運転パターンもたくさん持っているのだろう。事故防止という観点なら日産方式が最も効力を発揮する。何たって居眠り運転の防止機能も同時に付けられますから。
最近の報道を見ていると飲酒運転の事故死者数が急に増えたような印象を受ける。しかし昨年7月の飲酒運転に起因する死亡事故発生件数を調べると(警察庁のデータ)、全国で412件。今年の7月は419件で横ばい。クルマが燃えると言われた時も毎日のように報道されたが、今や無くなってしまった感じ。けれど依然として発火事故も続いてます。大切なのは「厳罰化だ!」と、ヒステリックになることでなく、効果のある対応策を練ることではなかろうか。今回の騒ぎで「そうすべきだろう!」と思うの、公務員の一発免職規定を推進する動きが出てきたことくらいです。あまり報道されていない事ながら、我が国は飲酒運転とされるハードルが世界的に見ても非常に厳しい(北欧が突出して厳しく0,10mg以上。日本は0,15mg以上。イギリスだと0,35mg以上。ニュージーランド0,40mg以上。厳しいと言われるドイツやフランスで0,25mg以上。アメリカは血中濃度ながら、呼気にすればおよそ0,40mg以上。ちなみに0,10mg以下はお酒以外でも検出される可能性あるため難しいそうな)。罰金だって事故になっていなくても人を殴って大怪我させたような傷害罪と同じくらい高額だ。厳罰化より、厳格な取り締まりを行うべきかと。こういった時こそ休日のゴルフ場やスキー場(ビール飲みながら滑っている人も多い)、駐車場のある飲み屋に対する取り締まり方法を確立させたりすればいい。いくらでも取り締まる方法はあるハズ。
正直な話、今までダイハツ車で「カッコ良い」と思えたモデルは無かった。強いて言えばタントと現行ミラが「まぁまぁ」という感じ。しかし間もなくデビューする新型ムーヴのスタイル、なかなかカッコいいらしい。このところダイハツはハード面を大幅にレベルアップさせており(今や弱点はハンドリングのみか?)、良い意味でトヨタの存在を感じさせるようになってきた。日本消費者は慧眼なので、良いクルマ作れば数字にも出てきます。今年に入って月間軽自動車売れ行き1位を2回獲得している。このままだと横綱スズキと互角の戦いに持ち込めるかも。あまりオモテに出てこないものの、ギョウカイじゃこのところ軽自動車に対する視線が熱い。軽自動車の存在が急速に大きくなっているからだ。なにしろムーヴのような付加価値高いモデルになると、1台あたりの平均売価はマーチやデミオのようなコンパクトカーと同等。つまり1万台売れる軽自動車を開発すれば、1万台売れるコンパクトカーを作ったのと同じくらいの意味合いを持つ。いや、エンジンバリエーションは無くて良いし(ターボの有無程度)、シャシだって基本的に1つでOK。販売する側にとっても値引き額がコンパクトカーより少ないため、相当美味しい市場なのである。ホンダでさえゼストの好調で一息付けているほど。ただ作る側にも事情がある。万全な財務状況と技術力をバックに開発されるダイハツに対し「とりあえず手持ちの技術でシノギたい」というケースも少なくない。新型ムーヴの仕上がり次第では、軽自動車の勝ち負けがハッキリするかもしれません。三菱は明日(13日)新型eKワゴンを発表する。果たして、勝ち組に残れるか? 夕方以降、カーモードの新車速報でeKワゴンの情報はお届けします。
古今東西、人気のあるイベントは例外なく離反&統合を繰り返す。F1でさえ分裂しそうになったことが何回もあるほど(現在も波乱含み)。WRCだって怪しい空気漂う。見る側からすれば「レベルの高さ」を望むのだけれど、参加している側にとってみると自分の利害も大切なのだろう。「みんなと違う考え方なので別れる」となるワケ。今年は『日本カー・オブ・ザ・イヤー』(以下、COTY)にそんな動きが出ている。昨年までCOTYを運営していた実行委員の媒体がいくつか退会し、新しいカーオブザイヤーを立ち上げたのだ。この動きを受け、当然ながらCOTYの実行委員は私たち選考委員に対し「どちらかにしてくださいね」。古今東西問わず、フタマタは人間として美しくないこととされます。お願いされなくなって参加しません。しかし! 新しいカーオブザイヤーの加盟媒体を見たら、COTYの実行委員と同じ会社が参加している。ありゃま! この会社もCOTYを抜けちゃったのかと知り合いに聞いたところ、そのまま残っているとのこと。う~ん! 選考委員はフタマタ掛けないように言われたのにどうなってるのか? 新しいカーオブザイヤー、インターネットでクルマ好きの人がイヤーカーを選ぶのだという。だったら新しいトライの1つとしてCOTYのネット部門を作ればいい。6年間厳しいネット修行をした私からすると、主として信頼性という点でネットは決定的な問題を抱えている。例えば6万人くらいが新しいカーオブザイヤーの選考委員として登録したとしよう(個人情報を入れ多重投票を避けるシステムを作っていると思う)。けれど権威ある賞となったら、自動車メーカーだって黙っていない。関係者が少し動くだけで(家族3人で投票すれば1万人で3万票)容易に1位となってしまう。20万人くらいの投票で選んでも公正にゃならんです。このあたりの機微は自動車メーカーだって解っていることだろう。やはり実績のあるイベントは、それなりの完成度を持つ。離反&統合騒ぎしたって体力を消費するだけ。世界一の自動車王国なんだから、ヨーロッパやアメリカのCOTYに負けないよう粛々と長く続けて欲しいと希望します。
飲酒運転の事故を受け「お酒を飲んだドライバーはクルマが運転できなくなるような防止装置を付ければいいのに」という意見も出てきた。確かにスウェーデンは近い将来、ドライバーが息を吹きかけ一定以上のアルコール濃度となった場合、エンジン始動出来なくなる装置の義務化を行う。アメリカでもこの手の装置の普及をすすめようとしている。ただTVなどのコメントを見ると「日本の識者の皆さんは勘違いしてるんじゃないか?」と思う。御存知の通り欧米は食事の際にワインなどを飲むのが当たり前。しかもタクシーや運転代行など無い。そこでお酒を飲んだ後、法が許す範囲かどうかチェックするため、こういった装置を使うのである。つまり速度違反しているかどうか確認するスピードメーターみたいなもの。飲酒を認めた上、アルコール濃度が下がっていれば運転して良いということなのだ。違反を承知で飲酒運転しようとしている輩が、こんな装置を使うとは考えられない。すぐ抜け道を見つけることだろう。9月1日のTOPで書いた通り、クルマ側のデバイス開発と教育をキッチリするしかないと思う。
最近いくつかの市場調査のレポートを見せて貰った。「そうなんだろうな~」と思ったのが、クルマを買わない理由。どのレポートもトップになっているのは「欲しいクルマが無い」。これを読んで「面白いクルマを作らなくちゃ」と理解するの、半分間違いです。10年前と比べても、今のクルマは魅力的だし、性能だって大幅に向上してます。だからこそ世界的に日本車が売れているのだ。つまり欲しいクルマが無いのでなく、皆さんクルマに対する興味を失ってしまっているんだと思う。この現象、江戸末期の日本刀に良く似ている。戦国時代は正しく「性能をフルに引き出して使う」モノだった。しかし平和な世の中になるや、武士といえども簡単に刀を使えなくなっていく。やがて刀は性能本位でなく権力や富の象徴になってしまう。江戸時代中期以降の刀、芸術品のような素晴らしいモノを除けば普及品が多かったそうな。クルマも全く同じ。高い性能を持っていても使う場所無く、使い勝手や燃費も決定的な不満は無い。つまり「ある程度のクルマを持っていれば良い」ワケ。おそらく天下太平になった江戸時代の武士達も「欲しい刀がねぇなぁ~。スゲェ業物を買っても使えないから意味ないし……」なんて思っていたことだろう。さて、皆さんクルマに興味を持つようになるのいつになるか? おそらくエネルギー環境の劇的な変化があった時期かと。数年後はきっと素晴らしく面白くなるし、クルマを買い換えたくなる人が急増すると予想しときます。
アメリカでガソリンの相場が下がり始めた。8月に全米平均でガロン3ドルを超えたものの本日は2ドル66。しかも依然下げ基調だ。2ドル50くらいまで落ちるかもしれない。メキシコ湾の大深度の油井を掘ることに成功したというニュースが相場の引き下げに一役買っている。ハリケーンの来襲も当面なさそうだという点まで原油相場を下げるエネルギーだというから、もはや原油の先物は賭け事のようなもの。アメリカは割とシンプルな考え方をする人が多いため、短期的にSUVなどの売れ行きも上がると思う。この”踊り場”を「燃費良い新型車開発の時間が出来た」と俊敏に動けばGMやフォードだって挽回のチャンス大。けれどGM、フォード共にお家騒動の真っ最中ときた。GMについちゃカーコリアン氏が仕掛けたゴーンさん騒動のデェフェンスで精一杯。フォードは社長(CEO)に自動車業界に疎いボーイングの副社長をヘッドハンティングするという、思い切った(業界関係者からすれば??????)再建策を打ち出している。フォードと同じ業界2位の日産の社長に三菱重工の副社長を起用するようなものですから。原油の高騰は確実な流れ。踊り場で休まず、むしろ駆け抜けないと日本勢に勝てないだろう。というか、踊り場はGMとフォードが考えているより短いんじゃなかろうか。
最近スバルの存在感がいろいろな場面で薄れ始めているような気がしてならない。先週開催されたラリージャパンのセレモニアルスタートを見ていたら、グループNクラスはランエボばかり目立つ。結果を調べてみると、グループNクラスの上位30台中、ランエボが21台を占めていた。エントリー台数からして圧倒的にランエボ多い。ちなみに昨年は上位30台中ランエボ14台でイーブン。一昨年もランエボ17台といい勝負。しかも今年のインプレッサ勢を見ると、プライベーターが少なくなってしまっている。「強いチームを作り少数精鋭でいく」というスバルの戦略なんだろうけれど(実際、PCWRCもアジパシも現在シリーズ1位はインプレッサです)、市販車に近い車両で争うグループNクラスの場合、台数も評価の1つ。少なくともプライベーターでラリーをやっている人達の多くがランエボを選んでいるワケ。数が増えれば強いチームも出てくる。だからこそラリージャパンのグループNクラスは1~3位までランエボ独占となったんだと思う。自動車専門誌を見ても、スバル車の登場は減った。クルマ好きからすれば依然スバルって「希望を持てる数少ないメーカー」なのに。輝きを取り戻して欲しいと願う。
そう遠くない将来、リサイクル料金の不正還付が必ず社会問題になると思う。御存知の通り新車を購入したり、車検を取ったりする際、リサイクル料金を取られる。この料金、クルマを廃車する際に掛かる費用を前払いしましょう、という目的で創設されたもの。自動車メーカーは赤字になったとしても、廃車を引き取って処理しなければならない。クルマを売るなら廃車の責任も負わないとイケマセンということなのだ。ここまでは良い。問題は払い戻しである。例えば輸出。輸出した場合、リサイクル料金の還付請求が可能。リサイクル料金は預かり手数料。クルマを買う際、車両価格+消費税+リサイクル料金を売り主に支払うワケ。リサイクル料金って、換金可能な「証券」なのだ。当然、輸出したらリサイクル料金を払い戻してもらえないとおかしい。こら当然でしょう。ところが不思議なことに国内に存在した状態のままリサイクル料金を払い戻す方法がある(マネする人もいると犯罪を助長するので書かない)。これを悪用し、タダで引き取ったクルマのリサイクル料金だけ払い戻してしまう業者も出てきた。しかも困ったことに罪の意識は全く無い。この件、必ず大きな社会問題になると思う。驚いたことに不正払い戻しをやっている業者の中に、メーカーの看板を出したディーラー(さすがに直営店はしていない。専業店などと呼ばれる個人営業のディーラー)もあると聞いた。メーカーは不正払い戻しを行っている販売店のチェックを厳格に行うべき。発覚したら即座に禁止させ、これまで得た不当な利益は適正に処理するよう指導した方がいい。
8月もトヨタがアメリカでフォードを抜き販売台数2位になった。フォードは10月からかつてない規模の減産を開始するため、年間を通じても接戦になるかもしれない。考えてみればトヨタがクライスラーを抜いた時もこんな感じだった。徐々に優勢の月が増えて行き、気づくと圧倒的なリードを築いてましたから。フォードは減産するだけでなく、ナッサー氏が社長だった時に購入したジャガーを手放す方向で動いているらしい。とはいえ買ってくれる企業を探さなければならず(欲しがっているメーカー、見あたりません)、難航しているようだ。その他、フォードグループのボルボ、ランドローバーも手放すかどうか微妙なポジショニングにあると思う。一方、2位争いをしているトヨタは世界的に順風満帆。アメリカだけでなく、ヨーロッパやアジア地区でも絶好調である。近い将来の商品戦略を見たって問題なさそう。トヨタって弱点が見あたらないのだから驚く。
自販連から8月の販売台数速報が発表された。好不調の目安になる日本車の全需は対前年比マイナス7,6%の92,4%。これより上の数字なら「何とか頑張っている」だし、下だと「厳しい」になります。好調なのはスズキ。対前年比110,9%(5340台)と、同90%(4569台)のスバルを抜いた(ただしスズキは小型車比率が高い)。トヨタも99,2%で実質的なシェアアップ。前年の実績が悪かった三菱自動車は3801台売って同109%と順調。値引きを強調した新聞チラシ攻勢を掛けたマツダも93,9%で健闘している。「値引き販売は敗北!」と言っているマツダの幹部もいるようだけれど、注目されないと良さだってアピール出来ない。価格を武器にしながらブランドイメージ構築していく作戦がベストかと。評価上がってくれば値引きも少なくて済むようになります。厳しかったのが日産とホンダである。それぞれ78,4%と78,6%の接戦だ。日産の数字は「まぁそんなモンでしょう」ながら、7月にストリームを発売したホンダが気になるところ。聞いてみると「ストリームの納車が追いつかないんです」。どうやらフル生産体制になってなかったらしい。9月になると大幅に持ち直すのではなかろうか。日産の厳しさは「今の販売戦略で考えられることは全てやっているのに売れ行きが回復しない」という点にある。逆説的に言うと今の販売戦略が間違っているんだと思う。この点に気付かない限り低迷は続くだろう。
飲酒運転による悲惨な事故が無くならない。厳罰主義にしろ! という意見もあるけれど、本来料理の道具として使う包丁を使った殺人事件だって無くならないのだ。それに今や悪質な事故なら殺人と同等の量刑になっている。厳罰主義も限度があるワケ。遠回りに思えるかもしれないが、二つの方法しかないと思う。一つはハード面。万一の場合も、悲惨な事故が起きないようにする、というもの。大型トラックだけでなく普通のクルマにも追突低減ブレーキを普及させれば、多くの死亡事故を減らせられるだろう。コストの問題もあるため「まず車重1,5トン以上」といった区切りつけ徐々に普及を計ればいい。酔っぱらいを関知することだって難しくない。今や横Gセンサーなど安価。蛇行運転を検出したら、大幅にパワーダウンさせる制御を入れることだって簡単に出来る(VSCに代表される姿勢制御装置付きならソフトだけで対応OK)。道路にも問題あった。何と車道と歩道の間にガードレールが無かった上、橋の欄干も歩行者用しか付いてなかったのだという。普通の事故でも危険でしょう。全国規模でガードレールの見直しを行うべき。やはり事故例として少なくない歩道に飛び込むようなケースも防ぐことが可能。二つ目はドライバーというより人間の教育である。今や日本の社会現象になりつつあるかも。現状では裁判官でさえ速度違反をしているにもかかわらず、運悪く捕まれば罰金刑という厳罰。なのに万引きしてもたいてい不起訴。自転車泥棒やクルマ泥棒、部品泥棒も、届けたって対応してくれない。昨日エンジンふかして私に突撃してきた大型トラックのような行為をしてもお咎め無し。昨今の警察は、罪に対する概念がおかしい。みんな70kmで走っている40km制限の道の30kmオーバーと、酒飲んで運転することは同列じゃないのだ。悪いことをやったら、それなりの罪を与えるべき。警察官僚にゃ優秀な人材がいるのだから、ぜひ前向きになって欲しい。良い国にすることは可能だと思います。
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