最近いくつかの市場調査のレポートを見せて貰った。「そうなんだろうな~」と思ったのが、クルマを買わない理由。どのレポートもトップになっているのは「欲しいクルマが無い」。これを読んで「面白いクルマを作らなくちゃ」と理解するの、半分間違いです。10年前と比べても、今のクルマは魅力的だし、性能だって大幅に向上してます。だからこそ世界的に日本車が売れているのだ。つまり欲しいクルマが無いのでなく、皆さんクルマに対する興味を失ってしまっているんだと思う。この現象、江戸末期の日本刀に良く似ている。戦国時代は正しく「性能をフルに引き出して使う」モノだった。しかし平和な世の中になるや、武士といえども簡単に刀を使えなくなっていく。やがて刀は性能本位でなく権力や富の象徴になってしまう。江戸時代中期以降の刀、芸術品のような素晴らしいモノを除けば普及品が多かったそうな。クルマも全く同じ。高い性能を持っていても使う場所無く、使い勝手や燃費も決定的な不満は無い。つまり「ある程度のクルマを持っていれば良い」ワケ。おそらく天下太平になった江戸時代の武士達も「欲しい刀がねぇなぁ~。スゲェ業物を買っても使えないから意味ないし……」なんて思っていたことだろう。さて、皆さんクルマに興味を持つようになるのいつになるか? おそらくエネルギー環境の劇的な変化があった時期かと。数年後はきっと素晴らしく面白くなるし、クルマを買い換えたくなる人が急増すると予想しときます。
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