ホンダはアメリカの次世代規制をクリア出来るというスーパークリーンディーゼルの技術内容を発表した。御存知の通りディーゼルの排気ガス中に含まれるNOxをガソリンエンジン車並に減らそうとすれば、ベンツの如くアンモニア(尿素水という形で排気ガスと反応させる)を使うというのがオーソドックスなアプローチとされている。されどホンダは「尿素水を入れなければ汚い排気ガスを出してしまう」と、この方式を早い段階で否定。様々なタイプの後処理装置を研究してきたそうな。以前このコラムで書いた「プラズマ反応器を2つ使う装置」(けっこう大掛かりなシステム)も実用化寸前にまで漕ぎ着けたらしい。私は「プラズマ方式になるんじゃないか」と書いてきました。しかし! フタを開けてみたらコスト的に十分成立するシンプルな触媒だったのである。この触媒、2層構造となっており、1層で希薄燃焼時に発生するN0xを吸着。ある程度溜まった状態になると濃い目の燃焼モードに切り替え、アンモニアへ転化してもう1層の触媒に貯蔵。つまりアンモニアを尿素水でなく燃焼から作り出すワケ。ここまでくれば尿素水を使う後処理装置と同じ。希薄燃焼によって出てしまうNOxをアンモニアと反応させ、無害なチッソとして排出する。つまり巡航時は数分の希薄燃焼と、数秒の濃い燃焼を繰り返す。驚いたことに早くも試作車を披露し、試乗もさせた。当たり前かもしれないが、ドライバビリティは全く問題なし。排気ガスを嗅いでみると(排気管から出た直後の熱いガスをテイスティングしました)、本当に無臭! 大気よりクリーンな排気ガスを出すガソリンエンジンと同じくらいクリーンなんだから当然か。こんなディーゼルが出てくれば、ダーティイメージなんかあっという間に無くなると思う。また、同日に新しい世代の燃料電池車も発表した。今までの燃料電池車、スタイル的に魅力なかったが、新型はカッコいい! 燃料電池より車体にお金が掛かってる感じ。燃料電池の小型化も一段と進み、もはや小型飛行機用のパワーユニットとして使えるんじゃないかと思えるほど。どちらかというと燃料電池に対し厳しい私でさえウナりました。スーパークリーンディーゼルと合わせ、近々詳細レポートを。
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