トヨタがいすゞの株式を5.9%購入し、資本&業務提携すると発表した。今回の件、トヨタからすれば「効率良い業務拡大」。いすゞから見ると「大いに助かる」というメリットを持つ。説明しよう。御存知の通り今やトヨタを見ると完全に「売るモノが足りない」状況。なかでも日米欧で販売シェア増えそうなディーゼルエンジンの供給体制には大きな問題を抱えている。一方、いすゞは乗用車用ディーゼルエンジンの販路に暗雲立ちこめてます。これまで資本提携していたGM系のオペルやフィアット、サーブ、系列違いのルノーや、ディーゼルを作っていなかったホンダなどにポーランドや北海道工場で生産するエンジンを販売していたけれど、長期的に見ると先細り(GMとは距離を置きつつあるし、ホンダなんか自社開発しちゃいました)。
しかも厳しくなる一方の排気ガス規制をクリアするために、さらなる投資もしなければならない。もしトヨタがエンジンを買ってくれるなら、全ての問題は解決する。トヨタにとっても新たな投資をせずディーゼルエンジンの安定供給を受けられるのだから文句なし。このあたりの流れ、アメリカの工場でカムリを生産するため富士重工と資本提携したのと同じだと思えばよかろう。乗用車用だけでなくトラック用エンジンの開発だって規模が大きければシナジー効果(提携によって生じるコストダウン)を期待できることだろう。もう1つ。世界的に見るとトラック業界は集約されつつある。三菱ふそうはダイムラークライスラー傘下に。日産ディーゼルもボルボ・ルノーグループの一員となった。いすゞと日野が提携すれば、世界の強豪と呉して戦える規模になります。意義のある資本&業務提携だと思う。
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