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<世界一のロボット技術>

 あまり認識されていないことながら、日本のロボット技術は世界を圧倒している。なにしろ「20世紀中に2足歩行できるロボットは出来ない」というのが世界の定説だったほど。その証拠に、今だアシモのようなロボットはどこの国でも作れていない。なぜ日本だけ突出した技術を持っているのか? こらもう簡単。日本人って世界一ロボット好きだからだ。私の世代だと鉄腕アトム。その下の年代ならガンダム。家に帰ればどらえもん好きの家族が居ます。

 日本人にとってのロボットとは、常に友人であり仲間であり心強いガードマンという存在。日本人の大半がどらえもんを欲しいと思っているハズ。私も欲しい。だからこそ技術者だってロボット開発に対し強い意欲を持つ。ちなみに西洋社会に於けるロボットのイメージって映画を見れば解る。最初こそ忠実な下部ながら、進化させると必ず人間に対し反乱を仕掛けてくる怖い悪役だ。出来ればそんなモン存在しない方が良いと思っているに違いない。

 さてクルマである。私らの世代を教えてくれた学校の先生方は、クルマに対し良いイメージを持っていたように感じる。実際、昭和40年代までの自家用車、憧れの存在でしたから。けれど環境問題や暴走族がクローズアップされるや、クルマは急速に悪者となっていく。西洋社会のロボットと同じ「そんなモン無ければいい」みたいな意識に近いかも。といった教育を受けて育った子供がクルマを好きになるだろうか? ハッキリ「No!」だ。

 私は中学校のPTA会長をやっていた。その際、プリウスで学校に行くと「会長は環境問題を考えているからエラい!」と子供達に言われた。当時は深く考えず「今の子供は高い環境意識を持っているのね」くらいの印象だったけれど、今になって考えれば不自然です。中学生くらいの年齢、スポーツカーに憧れるのが自然。こらもう自分自身そうだったし(スピードメーターの数字が大きいクルマはエラい思っていました)、世界的な傾向。

 いつ頃から「クルマ嫌いになる教育」を始めたのか不明ながら、おそらく現在35歳以上40歳以下の世代かと。数少ないクルマ好きも「クルマなら何でも興味ある!」というのでなく「特定の車種やメーカーをヒイキとし、輸入車に興味無し。好きな車種やメーカーだけを扱うクルマ雑誌を買う」といった傾向を示す。西洋人に対し「ロボット好きになってね」が通じないのと同じく、この世代は生涯「クルマは生活に必要な道具」という認識のままだろう。

「道具世代」がクルマを開発するとどうなる? きっと西洋人のロボット観でクルマ作りをすることと思う。「優秀な道具」としてのクルマになっちゃう可能性大。国沢光宏は「そらマズイでしょ!」と考えている。このあたりで次世代の日本車を引っ張るクルマ好きを育てなくちゃアカンです! ということで、現在いろんな可能性を探っている状態。もし中学、高校生のベストカー読者がいたら、ぜひ連絡して欲しい。いろんな体験をさせてあげたいと考えてます。

 とりあえずカートに乗る会なら簡単に実現できる。日産に頼んでGT−Rを1日借り、そいつの同乗走行なんていかがだろう? 今シーズンは中古のラリー車を買う予定だから、そいつの隣に乗る機会を作ってもいい。言うまでもなく自動車産業は日本の基幹産業。貿易黒字の半分以上が「輸送機器」なのだ。ポシャッたら貧乏国になっちゃう。教育現場に居る方からリクエストあれば、どんな相談にも乗ります。詳細は私のWebサイトを見て下さい。