7月1日 サウジアラビアが日本向けLPGの供給を40%カットする、と一方的に通告してきたらしい。日本はサウジにLPGの50%を頼っているから、20%の供給不足となってしまう。急遽、他の産油国に増産を頼んでいると模様。ただLPGだけでなく石油産品は安定した供給こそ命。突如日本の使用量の20%をカバーしようとしても、難しいという。家庭用のLPG供給不足が起きないことを祈る。こんなことから、突如ガソリンの高騰が始まることだってあるのだ。

 昨年秋くらいから、ガソリンのネダンがジワジワ上がり続けている。今やレギュラーで100円近い。記憶の良いヒトなら覚えているだろうけれど、リッター80円を切るスタンドも出始めた頃、このコラムで「日本のガソリンは原油価格とほとんどリンクしていない政策的なもの。景気が良くなったら上がるだろう」と書いた。今後ガソリン価格はどうなっていくだろうか? 再び予想をしてみた。クルマ選びの指針になれば幸いである。
 興味深いのがアメリカのガソリン価格。相場はハイオクでガロン当たり1ドル70セントくらい(リッターあたりに換算すると約47円)。しかしカリフォルニアに限って言えば、限りなく2ドルに近くなってしまっている。リッター56円だ。アメリカ人の平均的な年間走行距離は日本のおよそ3倍。イメージとしちゃ、ガロン(約3,8リッター)をリッターに置き換えてもいいほくらいである。つまりカリフォルニアに住んでるヒトにとっちゃ、今やリッター200円ってこと。



 カリフォルニアだけなぜガソリン高いか? 環境問題に対応するため若干組成が違っており、精製コストも上乗せされるためである。一方、あまり知られていないことながら、日本のガソリンは世界で最も良い品質を持つ(軽油は非常に品質悪い)。だからこそユーロッパに輸出されるインプレッサなどは280馬力まで保証出来ない。したがって日本とカリフォルニアのガソリン、ほとんど同じくらいのコストと考えていいと思う。
 カリフォルニアのガソリンに、日本の税金分約58円を上乗せすると、リッター114円(アメリカの税金は無視してよいレベル)。アメリカのガソリン価格って、原油の価格と密接に関係しているため、これがハイオクの基本価格だと思ってよかろう。しかし歴史を辿ると、日本とアメリカのガソリン価格が同じだったことなどない。なんせ日本は流通コストと人件費が凄いです。もうアメリカと比べモノにならないほど。

 アメリカのスタンドはセルフが大半で、大きなスタンドにも2〜3名しか店員いない省力経営。土地代だって安いし、おそらくガソリンの運送コストまで安い。そんなこともあって、今まで日本のガソリン価格はアメリカより30〜50円くらい高かった。仮に30円高いとしよう。すると現在の114円に30円を加えた143円というのが、現時点で適正だと思えるガソリン価格となる。実際、このくらいに上げたいと思っていることだろう。
 でもガソリン価格=政治。簡単にゃいかない。やっぱり景気良くならないと上げられないのだ。ということで今回の予測も「景気が良くなってきたため現在のペースで上がり続け、1年後くらいにレギュラー110円。ハイオクでリッター125円」としておく。数年単位で考えるなら、レギュラー130円。ハイオク150円くらいをイメージしておいていただければよかろう。燃費良いクルマ選ぶ、が基本ということことです。