日本車で最も不満な部分は、もう迷うことなくダンパーだ。御存知の通りサスペンションを構成しているパーツである。乗り心地(クルマの味、と言い換えても良かろう)の50%以上がダンパーで決まると言っていいくらい重要。レガシィを見ても、国産のダンパー使う『GT』と、ビルシュタイン使う『GT−B』では別のクルマに感じるくらい違う。なぜか? その答えの一つが「モータースポーツじゃてんでダメ」というあたりにあるかもしれない。
 例えばタイヤ。BSはF−1で長年トップブランドだったグッドイヤーをうっちゃり、見事世界一になった。ホイールもF−1やWRCで採用されており、これまた世界トップ水準と言える。なのにダンパーだけは難しい。F−1でもWRCでもCARTでもF3000でもフォーミュラニッポンでも国産ダンパーの姿は見えないのだ。唯一、2輪のレースのみホンダ系のショーワが世界レベルに達しているくらいで、4輪用となると「とてもじゃないけど使えない」そうな。

 きっとダンパーメーカー自身が「世界一になってやろう!」と考えていないからだと思う。自動車メーカーにリクエスト通りのダンパーを作っていれば喰っていけるのだから。そんなことから日本車を買うと一部の車種以外は、必ず「世界の一流品でないダンパー」が付いてきてしまう。クルマ通なら即刻交換することを考えるべき。もちろん若い自動車好きなら、単に硬いダンパーで満足出来るかもしれない。でも違いが解るのであれば、ダマされたと思ってダンパーを交換してみて欲しいです。
 ブランドはやっぱりヨーロッパ系がベスト。個人的好みからすると、やっぱ『ビルシュタイン』でしょう! ここのダンパー、乗り心地を悪化させずにしっかりしたハンドリングになるから凄い。もう少し具体的な説明をすると「細かい路面の凸凹でもちゃんと動く」のだ。国産ダンパーは、細かい凸凹をタイヤやブッシュと呼ばれるゴムで吸収させようとする。よってタイヤを交換したら途端にゴツゴツし、ゴムで吸収しきれないような凸凹も車体にそのまま伝えてしまう。

 ビルシュタインだと細かい凸凹にも追随。タイヤやブッシュに頼らず、滑らかな乗り心地になる。それでいて高速域の減衰力がしっかりあり、安定性抜群です。ベンツの高い評価など、ビルシュタインのダンパーによるトコロが大きい。注意して欲しいのは、スポーツダンパーでなく普通のダンパーを選ぶと言うこと。ノーマルダンパーで十分にしっかりした乗り味になってくれる。ノーマルダンパーなら値段もそう高くない。違うクルマになっちゃうと思う。
 その他、『コニ』も好き。ここのダンパーはストロークした時の味がいい。車高ノーマルのまま乗るようなヒトはコニから選ぶことをすすめておく。これまた手頃な価格で入手可能。最近目立ってきたのが『ザックス』というメーカー。ベンツなどの純正品を作っており、コストパフォーマンスが高い。日本車への適合サイズ少ないのだけれど、あれば『ボーゲ』もどうぞ。BMWの純正ダンパーを作っているメーカーだ。ダンパーは見えないオシャレ。こういった部分にお金を出せるようになればクルマ好きもホンモノです。