シトロエンXMに乗っていた時のこと。ワックス洗車してもらうべく洗車屋サンに立ち寄った、と思って欲しい。「変わったクルマだけど大丈夫か?」と聞いたら平気だという。そこの洗車屋サン、アメリカでよく見られる自走式なのだ(アカイ氏のイラストを参照。わっかるっかな?)。そんなら、とばかりクルマを渡して見てたら、自動洗車ラインに乗せエンジン切りやがった。おいおい全然シトロエン知らないやんか! XMの初期モデル、エンジン切ると同時に油圧落ちて車高ダウン。下回り引っかけてマフラーもげるぞ!
シトロエンについちゃ、この手のハナシは書ききれないほどある。先日も大いに同情した。最近多い100円パーキングでのこと。エグザンティアがシーソーして遊んでるでないの。エンジン切った直後は普通の車高だからして、下からストッパーがせり上がって車体に当たって止まるワな。しかし1時間もすれば油圧抜けカメノコになってしまう。片側だけヒョッコリと持ち上がっているサマは、なかなかフランス的であった。たぶん友人から借りたシトロエンに違いない。
さてさて、今回のテーマだがシトロエンではありません。ズバリ「輸入車の禁じ手」である。「輸入車を始めて買うんだけど」というヒトだけでなく、けっこうベテランの輸入車好きもしっかり読むように。ということで、まずはエンジン始動から。こう書くと「キーを捻るだけじゃんか」と思うだろう。確かに国産車や最新のクルマならキー捻ってエンジン掛ければよろしい。でも少し前の輸入車でコレやると、ひどい目に遭う確立出てくる。コンピューターがパンクすることも。
考えて欲しい。キーを一段捻ると、赤や黄色、青のコーションランプが全て点灯。大半は1秒以内に消えるでしょ? ナニをやってるのかというと、いろんな部分のチェックをしてるワケ。旧式のコンピューターだと、ほとんどフルに能力を使っているそうな。よって本来ならチェック終わってからセルモーターを動かすべき。なのに日本車から輸入車に乗り換えたヒトの多くが、キーをセルスタート位置までイキナリ捻ってしまう。90年式くらいまでの輸入車は特に注意して欲しい。
2番目の「ムチャクチャ」が据え切り。これまたイギリス車は特にアカンこととされている。ムカシのクルマってパワステ付いてなかったから、ステアリングギアボックスの強度が足りない。ニンゲンのチカラにしか対応してなかったワケ。よって据え切りなど考えていないのだ。パワステ付ければ据え切り簡単。古い時代のロールスロイスとかって、据え切りすると簡単にハンドル系統壊れちゃう。イギリス車でなくても据え切りは輸入車にとっちゃ禁じ手だと考えて欲しい。
ハンドルを一杯まで切り、そのままの状態をキープしてるヒトもいる。パワステ付きハンドル一杯に切ると「チュー!」というヘンな音出るでしょ?あれ、高圧になったパワステのオイルが、リリーフバルブによってバイパスされてる時の音。これまた国産車なら壊れることないけど、年式古い輸入車などパワステポンプのトラブルに結びついたりするので気を付けよう。狭い駐車場で据え切り&チューチューやってると、もはやクルマ壊そうとしてるのと同じ。ガソリンスタンドなどで気軽に運転させないことだ。
ベテランでも知らないヒト多いのが暖気。エンジン掛けて暖気し、暖まったと見るや急に走り出すヒトは多い。むしろエンジンの暖気など不要。始動してから20秒もすればオイルは行き渡るから走って大丈夫だ。それより大切なのがミッションや駆動系のウォームアップ。輸入車のミッションに使われているオイルは一般的に硬め。エンジン暖まったからとガンガン走れば、すぐダメになっちゃう。エンジン掛けて20秒したら動き出していいから、しばらくユックリ走ってやること。
ATのセレクトレバーを停止する度にニュートラルにしてないだろうか?これまた輸入車のアキレス腱。ベンツやアメリカ車などを除くと、ATは特殊なミッションである。BMWなどだって、少し前までAT比率高いの日本くらいのもの。加えて渋滞などでニュートラルとDレンジの切り替えを繰り返すと、AT内部に組み込まれているクラッチがすぐ減る(Dレンジにセレクトした時ガクッとくるのはクラッチの接続ショック)。Dレンジにしたら駐車するまでそのままで。
最後がハンドルのガタ。ホイールバランス狂っていると90q以上でブレる。インチキなタイヤならウエイトでバランス取っても130qくらいから微妙なバイブレーション出てしまう。そのままにしておくとホイールベアリングが編摩耗し、大きなトラブルを招く。90q前後のブレはホイールバランス取れば直る。130q以上でバイブレーション出るなら良いタイヤに交換するか「日本の制限速度は100qである」と割り切りユックリ走る作戦。ワタシはテストコース走るのでブレないタイヤ選ぶ。