シャレにならないイキオイで車両の盗難事故が増えている。今年に入ってから任意保険のウチ、車両保険の支払金額が明らかに増え始めているそうな。唯一の抑止力は警察の取り締まりだが、全く頼れない状態。盗難届けを出したヒトなら解っていると思うけれど、ほとんど相手にしてくれないのだ。「そうですか」と盗難届け書いて終了。積極的に捜査しているというハナシは聞いたこともない。
 大金を掛けて設置しているNシステムなどを活用し、盗難届け出てるクルマ発見したら停止を命じることだって出来るだろうが、それすら行っていないから情けなくなる。つまり現在の日本、盗む方にとってみると天国みたいなモン。こうなると頼りは自衛のみ。キチンと治安が保たれているから日本で拳銃の保有が許されないのであって、無法地帯なら誰だって自衛手段としての武器を持ちたい。

 警察が財産を守ってくれない以上、車両盗難防ぐための”武器”はセキュリティシステムしかないだろう。しかしこれまた警察が激しく反対してるようなのだ。例えばレンジローバーには、非常に優れた盗難防止装置を標準装備している。車外からカギを開けられた時はもちろん、車内にセンサーがついており、置き引きなどにも対応出来るシステム。盗難の多い国では大いに威力を発揮しているそうな。
 なのに日本で販売されるモデルは、アラームが作動しないようにしないようになっている。情報の出所の関係上、明確な証拠を出せないのだけれど、どうやら認可の段階で運輸省は外すよう指導しているらしい。なぜか? そのウラに警察がいるのだという。なんでアラーム作動しないようにしてるのか? 警察に聞くと、当然教えてくれなかった。運輸省の管轄だと言う。ま、建前はそうだワな。

 それでも運輸省から辿ってみたら「オモテ向きは誤作動した時に近所迷惑になるからという理由みたいです」という。おいおい! 最近のアラーム、そんなインチキじゃないぞ! 特にメーカーが標準装備しているシステムは非常に高い性能を持っている。第一、誤作動して迷惑になるの、日本だけじゃないでしょ? メーカーに聞けば解るけど、真剣に盗難防止装置の開発をしてるのだ。それを「誤作動するから」で済ますのはひどいと思う。
 さらにウラがある。どうやら警察はレッカー移動できなくなることを嫌っているようなのだ。高性能の盗難防止装置は誤作動しない変わり、勝手に動かそうとすれば確実に反応する。タイヤにチョークでチェックしただけで反応するタイプさえあるのだ。そんな盗難防止装置が付いたら、それこそ警察にとっちゃやりにくいことだろう。だったらキチンと泥棒を捕まえろよ! とワタシはいいたい。

 いずれにしろ当分警察なんか頼りにならぬ! かくなる上は、後付の盗難防止アラームを装着するしかあるまい。高級車はもちろん人気車種になるほど盗難される率が高いという。おすすめは角度センサー付きのタイプ。盗難する際、エンジン掛からないときはジャッキアップしてレッカーに積むこともある。角度センサー付き盗難防止装置なら駐車した時の角度を記憶。製品にもよるが2度くらい傾き変わったら大音量のアラームを鳴らす。
 ホイールの盗難防止は、最近出回っている特殊なロックナットを装着するか、ホイール部分にセンサーがあるタイプか、動かすと反応するタイプかにしたい。価格はピンキリ。フル装備すると4〜5万円といった程度。近いウチ、入念なバイヤーズガイドを企画するよう、編集部に頼んでおきます。