最近、屋根に大きな荷物を載せて走っているクルマをよく見かける。一昔前までは、ルーフ部分に積むといえばスキーくらいだったが、ルーフに荷物を積むためのレールが装着されているRV車の売れ行きが伸びていることもあり、キャンプ用具などを積んでいるケースも増えた。その際、注意して欲しいのが、荷物の固定方法だ。
 スキーの場合、風を受ける面積は少なく(しかも開いてる部分を後ろにすれば空気抵抗も最小限で済む)、多少強度に問題のある安価なキャリアや、ワンタッチで装着可能なマグネットタイプでも大丈夫だった。しかしスキーより大きなスノーボードや、キャンプ用具となると、大幅に条件が悪くなってくる。

 例えばスノーボードは風を受ける面積は非常に大きく、積み方によっては100q走行時で20s程度の力が掛かってしまうことも。手で思い切り押すくらいの抵抗になるワケだ。実際、昨シーズンは高速道路で多くの脱落飛散事故が発生。時節柄、オートバイの利用者が少なく、飛んだ荷物で(スノーボードが最も多かったと言う)大事故になったケースこそ無いものの、物損事故は多かったそうな。
 飛ばしたドライバーを特定されれば、当然の事ながら賠償責任を負う。運転は『業務』にあたるので、ケガでもさせると単なる過失障害でなく、業務上過失障害に当たり、一段と罪は重くなる。人はもちろん、輸入車にぶつかろうものなら賠償も大変だ。屋根に荷物を積むときは、危険性をキッチリと認識して欲しい。

 以下、注意すべき点を挙げてみよう。確実にチェックしたいのはルーフへの装着方法。昔のクルマなら屋根の端に設けられていた雨樋に固定すればよかったが、最近は雨樋そのものが無い。苦し紛れに本来なら合わないステー(金具)を使って固定しているケースを多く見かけるけれど、それが一番危ないこと。昨シーズン、スキー場でクルマを調べてみたら、100台に3台くらいの割合で「指導が必要!」という取り付け方をしていた。手で思い切りゆすってガタガタするようだと、ズレるか外れる可能性大。
 推奨出来る方法は、専用の装着用ステーを使うこと。カー用品店に行くと、適合表が用意されているので、自分のクルマに合うタイプを選べばよい。また、キャリアのメーカーにも注意して欲しい。ヨーロッパで長い実績のある『スーリー』や日本の『テルゾー』あたりなら確実だ。マグネットタイプはキチンとルーフ部と密着しているかどうか確認し、力を入れて動かしてみよう。基本的にスノーボードはマグネットタイプだと不安。これから買うならガッチリ固定出来るタイムにするといいだろう。さらにサービスエリアで止まった時も、必ずゆるんでないか確認して欲しい。
 読者諸兄の御子息が屋根にモノを積んでいる、というなら、ぜひとも上記内容を確認し、問題が有れば指導して欲しいと思う。