野村サッチー事件を見てると、悪いことやっても逃げ切ればイイような感覚になってくる。いや、日本の警察とか検察って、もはや何の頼りにもならんと思うべきかもね。例えば、だ。先ほど取材で神奈川県の西湘バイパスを使った。いつもの通り制限速度をビタ1qと超えないで運転してると、エラいイキオイで白バイが追いついてくるでないの。赤灯は回っていない。この状況、法律的に判断するなら100%カンペキな違法行為である。もちろんスピード違反。
 パトカーや白バイといえども、緊急自動車でない時は一般の道交法が適用され、制限速度は普通のクルマと同じ。専門的に表現するなら”赤色回転灯”を回した時、初めて『緊急自動車』として認定される。で、その白バイは何にために飛ばしてたのかとなれば、S字コーナーを攻めたかったためらしい。なぜ解るか? 交通状況はノンビリ走っているワタシのみ。その白バイ、ワタシを抜くやS字コーナーに全開で飛び込み、ローロンク族のごとく激しくバンクさせて立ち上がると、後はユックリ走りだした。

 腹立った。でもワタシら市民が取り締まろうとしても無理。いやスピードガンで計測したトコロで証拠不十分なってしまうだろう。警察官が絶対制限速度を守っているかとなれば、あり得ないこと。それだけじゃない。最高裁判所の裁判官だって制限速度など無視してること確実。こう書くと「クルマ運転しないかもしれないじゃん」と思うだろうけど、そんなことない。タクシーであれ、バスであれ、知人のクルマであれ、絶対に制限速度が適用されるクルマに乗っている。
 そこでスピード違反が行われているなら、法の番人の頂点である最高裁判所の裁判官たるもの、本来は注意しなければならない。検事だって同じだ。スピード違反するバスに乗り合わせたなら証拠をキチンと確保し、立件しなければならんだろう。なのに市民は20qの速度違反で検挙される。サッチーの件といい、毎日のように日本中で繰り返される速度違反といい、もはや法治国家といえない状況になってきた。悲観的に考えるなら、日本もそろそろオシマイか?

 それでも今日はあるし、酒飲んで寝れば明日になる。少しでも”いい加減な日本”で快適に過ごそうと考えるなら、自分自身でたくましくならなアカンかもしれぬ。例えば交通違反。「一時停止の交差点で完全に停止しなかった」ということで取り締まられたとしよう。むろん、全く減速せず交差点に突っ込んだなら、もはや殺人未遂。そんなヤツは青キップだけでなく、さらに厳しい罰則を適用すべきだ。ここでのケースは「とりあえず減速し、十分安全を確認したものの完全停止しなかった」という内容。
 こんなバアイ「ワタシは止まった」と言い張ったらどうなるか? もし警官が一人なら、一対一。どう立証するんだろう? 法曹関係者に聞くと、まず立件出来ないらしい。容疑者が「ワタシは停止しませんでした」と自白しない限り、サッチーと同じく証拠不十分ということ。パトカーや白バイの追尾による速度違反の取り締まりだって同じ。容疑者が違反を認めない限り、裁判やって有罪に持ち込むのは難しいというのだ。ホントか? ホントだと思う。

 数年前、小田原厚木道路という有料道路を走っていると、後ろから白いクラウンが。車線変更しつつ自分のペースで走っていると(ワタシは走行車線をキープするタイプなのだ)、急速に車間を詰めてきた。こりゃ覆面だ、と思ってブレーキをチョンと踏んだら、敵は条件反射したに違いない。赤灯出して止まれの指示。素直に従いパトカーの後席に。すると32qオーバーだという(制限速度70q)。おいおい待てよ。その速度、ワタシのじゃなくパトカーのでしょ。
 追尾して計測するなら、少なくとも200mくらい等間隔で走らないと絶対同じ速度にならない。仕事柄、年中並走写真(走っているクルマから走っているクルマを撮影する方法)撮ってる。速度を合わせるにゃ、ベテランでも200mくらい走らねばならんのだ。その時パトカーはワタシより速い速度で追いつき、後ろについた。どう考えたってパトカーの速度であって、ワタシのクルマでないと思う。そう言ったら神奈川県警の警官は「警察をナメるな」と強引に赤キップ。
 当然のごとくサインせず認めない。後日小田原の検察庁から出頭命令があり、ヒマな日を見つけて出向く(忙しければ指定の日に行かないでもOK)。その場で状況を説明し、認めないと主張したらアッサリと起訴せずの処分。皆さんも納得いかないキップ切られたら、とにかく認めないこと。万一裁判になっても交通裁判は弁護士不要。反則金&罰金も、最初の金額より高くなることだってないので御安心を。もはや警察や役所の言うことをハイハイと聞く時代じゃないと思う。おかしいと感じたら主張しましょうや。