最近話題のアーシングだが、先日ホンダのエンジン開発担当者に聞いたら「それ、何ですか?」だって。簡単に説明すると、バッテリーのマイナス端子からシリンダーヘッドやオルタネーターなどに直接アース線を繋ぐというもの。これで燃費向上し、エンジンパワーも上がる、と言われている。信じられないでしょ? 当然のごとくワタシも信じてなかった。アース線を数本引っ張っただけで燃費向上するなら、自動車メーカーがとっくにやってると思うから。
そんなある日「レガシィに乗ってみて欲しい」と、磨き屋さんの及川氏が夜中に登場。どこを換えたか当ててみなさいという。このレガシィ、先週までワタシのクルマだったこともあり、自信を持って味見する。いつもの評価通り最初はユックリ乗ると、足回りやブレーキでない。じゃ、ということでアクセル踏んだら、明らかに速い! レガシィ特有のトルクの谷もハッキリ減り、ターボ関係の音まで聞こえる。「コンピューターとタービン関係だと思う」言うた。
答え聞いてタマげた! アーシングしただけ、という。改めて調べてみたら「効く」「効かない」両論あるみたいだ。となれば体験しなきゃアカンでしょう! 翌日、自分のプレオ乗ってアーシングしに行きましたね。作業する前にデータを取っておく。「効かない」という意見の多くは加速タイム速くならなかった、というあたり。一方「効く」論の場合、チカラ強くなったというケース多い。そこで全開加速とパートスロットルのデータ取った。
なぜプレオ選んだかといえば、CVTだから。マニュアルや普通のATだと、パートスロットルの加速データは取りにくい。CVTなら「4千回転をキープした加速」という計測も可能。つまり4千回転をキープして加速タイム計れば、パートスロットル&常用回転域のトルクを比較出来るという寸法。いくつかアーシングを取り上げた雑誌記事を読んでみたが、パートスロットルの計測はどこも行っていない。どうだったか? 意外な結果になりました。
まずアクセル全開での加速は、ほとんど計測誤差程度。0〜80km加速で0、2秒差くらいだったため、顕著な効果ないと考える。アクセル全開での追い越し加速もタイム差無し。驚いたのがパートスロットルの加速だ。停止状態から80kmまで4千回転をキープして加速した時のタイム計ったら、アーシング前は低速時に多少ハンチング(カンペキに4千回転はキープ出来ない)したものの、何度も計測したトコロ22秒1〜22秒8の間に全て入った。
アーシング後はどうか? 全て20秒台だったのだ(20秒2〜20秒7)。むろん乗ってもハッキリとトルク太いの解る。同じく60〜80qの追い越し加速を4千回転キープで計ってみたら、やはり10%前後速くなった。全開加速時は効果ないけれど、確かにパートスロットルでパワーアップしていると考えていい。さらに翌日91年式のベンツ300SEもアーシングしたら、これまた常用回転域&アクセル開度のトルクがグッとアップしましたね。
ということでアーシングは間違いなく効果あると思う。トルク上がればアクセル開度少なくなるので燃費も良くなる。実際、プレオは10%程度よくなった。ただ「誰でも解るのは20%」の法則からすれば、疑えば「効かない」になるかも。また、アーシングの場所や、車種による差もあろう。価格は及川さんところが4本1万2千円。1本増える毎に2千円。BCでお馴染みの『東京自動車エンジン』は1万2千円から。連絡先は欄外参照のこと。自分でもDIYできます。
作業は簡単ながらノウハウを必要とするみたいだ。シリンダーヘッドやボディ、オルタネーターなど6カ所に太いアース線をセットするだけ。ただアースする場所は試行錯誤が必要らしく、本数も決まっていない。やたらアースすればいいというものでなく、かといって少なくてもダメということ。最低4本くらいから、多くても10本までは必要ないそうな。及川さんの場合、電流計で計測していた。流れないアースもあるとのこと。なんのかんの2時間くらいで作業終了。ベンツW126はエアクリーナーハズしたりしなければならず、ちょっと面倒である。
結果はどうか? こらもう大笑いです! 最も代わるのが常用回転域のパートスロットル。2千〜4千回転くらいのトルクだ。この回転域でのトルクは明らかに太る。いやトルクだけでなく音も違う。アクセル踏むと吸気音聞こえるようになったほど。ジツは翌日もう一台(スバルのプレオ)アーシングして、加速タイム計ってみた。するとアクセル全開での加速タイムはアーシングしてもしなくても、ほとんど変わらない。しかし中間回転域のパートスロットルで大きな違いが出ている。100km巡航している時のアクセル踏む量は確実に少ない。さらにオーディオの音質良くなり、ヘッドライトの光量もキチンと上がっている。ま、ウワサ通りの効果だということ。