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ユーザー車検レポート
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「ベンツ300SE 1回目の車検」

 クルマに乗っていてイチバンめんどくさいのが車検じゃなかろうか。特に輸入車のバアイ、気前良くディーラーに頼もうモンなら「今の景気を考えなきゃアカンよキミ!」と言いたくなるくらいの請求書喰らう。そんなことから数年前から自分のクルマは全てユーザー車検で頑張っているのだった。しかぁし! 所有車が多いと、やっぱし大変である。昨年も正月にパジェロ・ミニの車検を通し、ヤレヤレと思ってたら、4月にゃもうポルシェ911が車検の時期。年末は虎の子の328チャンの番です。
 ここまでくりゃユーザー車検の親方となるしかないでしょう! 何たって6台もクルマを持ってるのだ。少し頑張れば、自分のクルマの車検を取ったキロク保持者になれるかもしれん! 考えようによっちゃ、モノ凄いランニングコストの節約になってるし。ということで今月は2月22日に車検切れとなる、新顔ベンツ300SEの車検継続顛末記をお届けしたい。読者諸兄も車検時期近いなら、ぜひとも自分でトライしたらいかがか? ちなみに整備業者による見積もりは、22万5千円ナリ。

●予約 最初にやらなければならないのが予約。イキナリクルマを持ち込んでもダメなのだ。昨年あたりから練馬の車検場もコンピューター導入し、03−3931−2200に電話すると即座に予約可能となった。話し中に悩まされることが無くなり至極快適ざんす。金曜日に取材先の北海道から電話入れ、月曜日の午後を取る。週の前半や、月の前半が空いているらしい。2月8日からの週は、どの日もOK。ちなみに車検は切れる1ヶ月前から手続き出来る。
●整備 日曜日の午後からクルマの点検。おもむろにツナギなど着込み雰囲気を盛り上げる。せっかくやるなら楽しまないと損でしょう! 整備手帳の点検項目を見ながらチェック開始。エンジンオイルとATF交換は事前に済ませておいた。そうそう。タイヤも新品にしたっけね(ヨコハマのDNAなる新製品)。交換した日付と走行km数を書き込む。点検項目は簡単なことばかり。中学校の技術家庭程度の知識さえあれば問題ナシ。

 コーヒーなど飲み、普段は磨かない場所など掃除しつつ、2時間くらいメカニック気分を堪能。特にモンダイ無かったため、整備者のトコロに自分の名前を書きオシマイ。ユーザー車検の場合、整備手帳は提出を要求されることもあるので、キチンと記入しておくこと。もしブレーキのオーバーホール等を整備工場で行ったなら(油脂類や消耗部品の交換時期はクルマに備え付けられているマニュアルを参照)、その時の領収書などを取っておけばよろしい。
●事前チェック 車検場の近所にはテスター屋サンと呼ばれる事前検査をやってくれる業者がある。12時半くらいに到着。ライトの光軸調整などをしてくれるし、ブレーキやサイドスリップを計測する装置があるため(ほぼ車検場と同じ内容)ここで練習しておけば簡単に車検合格となるのだ。ブレーキやサイドスリップは楽にパス。速度計の誤差もここで解る。ワタシの300SEは、42kmくらいを指しているときに40kmであった。光軸が合ってなかったので修正してもらう。この間、約5分。早い! 料金4千円。書類は自分で書いてもいいけれど、千円で代書してくれるため頼んだ。

●車検本番! まずラインに並び係官による車体番号の照合と、ライト類の作動確認を行う。普通のクルマなら難なくパスします。続いてブレーキ力のチェックや、スピードメーターチェック、ライトの光軸チェックとなるが、いずれも10分前にテスター屋サンで計ったばかり。ブレーキはジワッと踏むのがコツ。スムースに○印が出て下回りの検査に。ムカシは係員がコンコンとハンパーで叩いて調べていたのだけれど、昨年から新兵器を使っている。エンジン停止命令を出した後、振動発生器みたいなものを車輪にカマし、ガタガタ揺すり始める。おいおい。そんな乱暴に扱うなよ、と言いたかったが何とかこらえた。
 これも○で最後の排気ガスチェックに。排気管に測定器を差し込むと、やっぱり事前の計測通り余裕の数値。車検ラインの最後にある事務所でハンコをポンと押して貰うと、もはやオシマイである。最初にユーザー車検した時は「これでオシマイなのぉ?」と簡単さに驚いた。ワタしゃベテランの域に入りつつあるから、当然のごとくラインを後にする。さすが実走行1万kmのベンツだな。参考までに書いておくと、不合格箇所の再検査は当日限り無料だ。ライト切れなどであれば、交換次第車検ラインに並び、不具合のあった箇所だけチェックしてもらえばいい。
 掛かった金額は車検代1500円の他、代書千円、テスター屋サンの4千円。2年分の重量税5万400円に、自賠責保険3万1200円で、トータル8万4100円ナリ。よく「下回りスチーム洗車」などと称して5千円くらい取られるが、そんなの不要だ。あまりにも汚れている、と思ったらコイン洗車場に行って300円分くらい下回りを洗えば十分。依然として車検はむちゃくちゃ高い。特にガイシャだと高い。ぜひとも自分でトライしてみたらいかがか? 自信ないなら、本屋でユーザー車検の本を一冊買えばバッチリだ。
 

「ベンツ300SE 2回目の車検」

 一度ユーザー車検をやってからというもの、すっかり楽しくなってしまった。近頃めったに味わえない「試験」みたいな雰囲気を味わえる上、金額的にグッと安くつくのも嬉しい。ということで今回は91年式ベンツ300SEの車検です。御存知の通り昨今のクルマは相当タフに出来ている。一方、整備に対する常識たるや、依然20年前のままと言ってよかろう。オイル交換なども、ワタシ自身1年前まで「3千kmに一度」がベストと考えていたほど。
 ブレーキやプラグ、冷却水などの耐久性も大幅に上がっており、いわゆる「車検整備」は過剰だと思われるブブン多い。ブレーキなどパッドの厚さを測ったりしているけれど、たいていのクルマのブレーキにはセンサーが付いており(もちろん300SEも付いてる)、磨り減るとインパネにコーションランプ点く仕組みに。ランプ点いてから整備工場行けば大丈夫。もちろんクルマに関して知識も薄いドライバーなら、プロに見て貰うべき。

 個人的に「おかしいぞ」と思うのが、いわゆる「車検整備」で「車検」を全て行うこと。だって車検こそが試験でしょ? 排気ガスのチェックは車検で行えば、1500円の車検費用の中に含まれる。ブレーキの効きも同じ。なのに車検整備に出すと、事前検査と試験で2回金を取られてしまう。「だったら不合格になった後、整備すればいいんじゃないですか」というのが最近の国土交通省の姿勢である。正論だと思う。だからユーザー車検を認めているのだ。
 前置きはこのあたりにして整備である。ベンツ300SEに付いている整備マニュアルを参考としつつ、定期点検が義務づけられているブブンをチェック。ただワタシのクルマ、先日アライメントの調整や、ブレーキ関係のOHなどを済ましているため、目視点検だけでOKの項目ばかり。オイル交換は1万kmに一度だから、今回は量と汚れのチェックだけ。点検項目を全て丁寧に調べていっても、おおよそ2時間くらあれば終了する。楽しい作業だし。

 そのまま車検ラインに持ち込んでもいいのだけれど、落ちると面倒臭いからテスター屋さんに寄る。担当してくれた方がワタシの300SEを雑誌で見て知っており「ホントに程度良いですね」。ブレーキやヘッドライトの光軸調整なども問題なかったものの、サイドスリップがダメらしい。先日『東京自動車エンジン』で調整してもらい、お墨付きを得たが、その後ステラアリングギアボックスをメインテナンスしたため、やや数値的に外れたのだと思う。
 当然のごとくその場で修正してくれた。テスター屋さんは車検ラインと全く同じ検査機械を揃えているから、ここで問題なければ車検場でも問題ないということ。注意したいのがスピードメーター。自分の速度計と実車速の関係をよ〜く覚えておかねばならぬ。忘れやすいヒトは赤いビニールテープを用意し、実車速40kmの位置に貼っておけばいいだろう。車検に必要な書類は自分で書いてもよい。近所にある代書屋さんに頼めばカンペキに作ってくれます。
 ということで車検ラインに突入! ライト類のチェックを受けた後、フットブレーキ、サイドブレーキ、スピードメーター、サイドスリップ、排気ガス、ヘッドライトの光軸と次々に検査は進む。いずれも普通のコンディションのクルマなら落ちることなどなかろう。最後が下回りの検査。バイブレーターみたいなキカイでガタガタ揺すられ、これまた無事終了だ。係官にポンとハンコ押して貰えば、2年分の車検通過。計9万1400円でした。所用1時間なり。