af編集部廣田クンから電話あって「1月号のコラムで国沢サンが取り上げた『コーティング』ですけど、驚くほど反響ありました。もう少し詳しく知りたい、ということなんです。そこでもう少し詳しく取り上げたいと思いますがいかがでしょう?」というイキサツから、ポリッシュファクトリーの及川氏を紹介することになってしまった。ジツを言うと、大々的に取り上げたく無かったのだ。理由は簡単。忙しくなっちゃって、ワタシのクルマを頼めなくなるから、である。
加えて今回写真見ていただければ解る通り、決して規模の大きい磨き屋サンでない。だからあえて1月号じゃ連絡先などを載せなかったワケです。でも結局、インターネット経由でお客さん集まっちゃって、大忙し状態。新年早々ショーに出展するマジョーラカラーのボディなんかビカビカに磨いちゃってるし。もはやワタシのクルマなど頼める状態じゃないワな。こうなりゃヤケクソ。キチッと紹介しても同じコト。かくして「もう少し詳しく」紹介することになった。
国沢「さてヒロタ。何のためにコーティングがあるか、知っとるか?」
ヒロタ「クルマをキレイにするためだと思います」
国沢「直球やなぁ。その通りなんだけど、も少し深い理由がある」
ヒロタ「だからそれを今回聞きたいって言ったじゃないですか」
国沢「おお。そうだった。クルマの表面には細かいキズが一杯ついている。太陽の下などで見るとよ〜く解る。特に濃いカラーのクルマは、磨いても磨いてもすぐキズキズだ」
ヒロタ「それは解ります。撮影の時、すっごく苦労しますから」
国沢「コーティングはだな、そのキズを全て削り、磨き込んでピカピカにする。で、表面に硬い透明のカバーを掛けてやる。すると水洗いするだけですぐピカピカになるという寸法だ」
ヒロタ「ということは塗装削ってしまうということですか?」
国沢「そうだ。でもクルマの塗装というのは100ミクロンくらいある。一回の作業で磨くのは2ミクロン前後。60ミクロンになるまで磨けるらしいから、20回くらい全然問題ない」
ヒロタ「一回コーティングすると、どのくらい保つんですか? 及川さん」
及川「ワタシの番ですね。昨年まで使っていたコーティング剤だと半年から1年くらいでしょうかね」
国沢「最初に及川さんに頼んだベンツが約8ヶ月たってますけど、まだ水洗いだけでピカピカになります」
及川「新しく作ってもらったコーティング剤は30倍くらいの強度がありますので、きっと1年くらい保つと思います。まだ解りませんけど」
ヒロタ「最初に機械で何か計ってますけど、あれは何でしょうか?」
及川「塗装の厚さを測るものです。薄くなっているクルマを磨いたら大変ですし、実際、事故とかの修理で塗装の厚さというのはバラバラなんですよ。ちなみにヴィッツ、左フェンダーをブツけてるでしょ。ココ!」
ヒロタ「え〜っ? そんなことまで解るんですか? 事故車も解っちゃいますよね」
及川「磨きにきて事故車だと判明した、なんてケースは多いですよ。新車でも修理した跡があるクルマは少なくないんです」
ヒロタ「国沢さんが及川さんに磨きを頼んでいるポイントは何ですか?」
国沢「ま、いろんなトコロでやってもらったワケです。10年くらい。でも納得出来ない。コーティングって、磨いて液体を塗ればいいってモンじゃないんですね。こらね、コーナーでカウンター当てるようなモンです」
ヒロタ「誰にでも出来るものじゃないいということですか?」
国沢「いや、練習すればある程度マスターできる。でも好きじゃないと続かないし、上手くならんでしょう。ベンツ磨いてもらった時はタマゲましたよ。ユデタマゴの殻を剥いたみたくツルツルになっちゃったから」
及川「自分のクルマはいつもキレイに乗りたい、と思うヒトって少なくないみたいですね」
国沢「水洗いだけでピカピカになるというのはホントに楽です」