ワタシのお気に入りである300SE(W126)は、残念なことに屋外駐車。ホントなら屋根付きの車庫に住まわせてやりたいのだけど、1字書いて10円という仕事してるヒョウロンカにゃそこまで財力無い。せめて塗装が痛まないよう、コーティングなどしたのだけれど(外観はメッキのモールが曇った程度で、ビカビカの状態をキープしている)、モンダイはインテリア。強烈な太陽光線差し込むと、ドンドン劣化していってしまう。もちろんサンシェード使っているけど、完全に防ぐことは難しい。
 少しマジメに太陽光線を分析してみよう。皆さん御存知の通り目に見える太陽光線は紫から赤までの、いわゆる虹の色。こいつを専門的に言えば『可視光線』となる。しかし実際の光線を分析してみると、見えないだけで赤の外と紫の外にも光があるのだった。赤の外は赤外線。紫の外を紫外線と呼ぶ。こらもう皆さん知ってますね。で、クルマのインテリアにとってみると、両方ともイケナイ。この二つ、インテリアに使われているパーツを徹底的に痛めつけるからだ。



 紫外線は熱を持たないが、物質そのものにダメージを与え、劣化させてしまう。樹脂部品をパリパリにしてしまうのも紫外線。こいつを完全にシャットアウトしてやれば、革のシートなどだって劣化しない。逆にキツい紫外線当て続ければ2〜3年で本革シートひびだらけ。ダッシュボードなど割るのも紫外線である。最近のクルマは『UVカットガラス』(UV=紫外線)を盛んに使用しているが、人間を紫外線から守るのと同時にインテリアの耐久性も伸ばそうという狙い。
 赤外線は熱となり、これまたインテリアの素材を痛めつけてしまう。直射日光を浴びた夏場の車内は、黒い素材だと70度にもなるから凄い! しかも赤外線はUVカットガラスなど全く役立たず。普通のスモークフィルムなら紫外線を防ぐことは出来るが、赤外線となると難しい。完全に防ごうとすれば真っ黒なフィルムを貼らねばならぬ。100歩譲ってリアのガラス3枚に真っ黒なフィルム貼ったとしても、フロントの3枚は困難。フロントに色つきフィルム張ったら捕まるからだ。

 そこで登場するのが、今回300SEに張った『赤外線吸収フィルム』。白黒の写真じゃ解らないだろうけど、全く透明。こいつを張れば真っ黒なフィルム以上に赤外線通さず、しかも法規に触れないで済む。屋外駐車してる中古車のユーザーにとってみると(もちろん新車で買ったユーザーにもすすめたい)、最高の”武器”じゃなかろうか。ナニを隠そうこういったフィルムがあること、知りませんでした。コーティング以来、いろいろ情報をもらっている『ポリッシュファクトリー』の及川氏に教えてもらった次第。
 早速貼ってもらうことにした。フィルムはまだカー用品店などで売っておらず、長いロールから1台ずつ切って使う。聞くと「こんなペラペラのビニールみたいなフィルムですけど、ビックリするくらい高いです」とのこと。作業はアカイ画伯のマンガに任せるが(う〜ん、大丈夫か?)、いつ見てもフィルム貼りは難しそう。特に1枚のロールから切ったフィルムは、三次曲面のフロントガラスに合わせ、伸ばしたり熱で縮めたりしなければならない。こらシロウトだと失敗の連続だぁね。

 以前、サイドガラスにフィルム貼ったことあるが、その時は3枚失敗した。ヘラ使って水を出す行程で、フィルムにキズ付けたりヘンに伸ばしたりしてしまうのだ。ヨメにやらしたら、1回でワタシより上手に張った。及川氏に聞くとコツは1点。「バケツにママレモン(他の洗剤じゃウマくいかないらしい)2〜3滴垂らした水を、とにかく大量に掛けること」だという。そういえば絶えず霧吹きで水を掛けながら作業している。で、ヘラは出来る限りやさしく使えばいいとのこと。
 最近はコンピューターで車種別にカットしたフィルムをカー用品店で売っていることもあり、器用なヒトなら自分で貼れると思う。特にリアガラスの形状が単純なステーションワゴンやSUVボディなどなら、割と簡単。ぜひとも試してみたらいかがだろうか。ただフロントガラスにユガミなく貼るのは、やっぱりプロのワザを必要とする。今回のように高いフィルムだと、失敗したらむしろ出費大。フロント貼って1万8千円なら頼んだ方がいいと思う(もちろんリアにこのフィルム貼ってもいい)。

 赤外線だけでなく紫外線もカットしてくれるそうだから、こいつを全ての窓に貼れば(スモークフィルムが嫌いというヒトは少なくないらしい)屋内駐車に近いインテリアの劣化で済むということ。貼った後、晴天の下で走ってみたら、フロントガラスから入ってくる”熱さ”が激減している。真夏でも冬の穏やかな日差しくらいをイメージしてもらえばよかろう。作業はガラス3枚で2時間ほど。大切に乗ろうと思っているなら、ぜひとも貼ってみたらどうか。

 作業はフィルム屋さんに頼めばやってくれると思う。注意したいのが色。フロントガラスは透明でないと違反になってしまう。貼るときは透明のフィルムにしてもらうこと。フロント左右の窓ガラスにも貼ってもらえばカンペキです。リアは普通のスモークがリーズナブル。