<シリーズハイブリッド>

 スバルが「シリーズハイブリッドの乗用車を開発している」と発表した。ナニを隠そうシリーズハイブリッドこそ、ワタシがイメージしている「次世代のクルマ」なのだ。2006年に市販を予定しているそうなので、もちろん買います! スバルの方、一台予約しておいてください。色は後で決めますから。これ本気。さて、シリーズハイブリッドって、具体的にどんなシステムなのか? 簡単に言えば「電気自動車に発電機を積んでいるクルマ」である。
 こう書くと、鋭いヒトは「じゃトヨタの燃料電池車と同じでしょ?」と思うだろう。その通り! クルーガーVベースの燃料電池車は『FCHV』と呼ぶ。燃料電池ハイブリッドの略。しかもトヨタはすでにシリーズハイブリッド車を販売してたりして。マイクロバスの『コースター』をベースに電気自動車作り、1500ccガソリンエンジン駆動の発電機を搭載したもの。エネルギー源はわずか1500cc49馬力。これでマイクロバスが走るんだから驚く。



 世界初のシリーズハイブリッド車ということでノドから手が出るほど欲しかったけれど、1455万円という価格見て断念。しかしどうしても乗りたくなり、東富士のテストコースで乗せてもらった(場内の移動用に使っている)。幸せでした。シリーズハイブリッドの特徴は「どんなパワーユニットでも使える」という点にある。しかも使い方を工夫すれば、1500ccエンジンで車両総重量5トンのマイクロバスが走ってしまう。メチャクチャ効率いい。
 これを乗用車に当てはめると、、車両重量1トンなら300ccのエンジンでOKということ。なぜか? ここからがキモです。例えばワタシが練馬の自宅を出て、文京区のベストカー編集部まで行くとしよう。普通の1トンのクルマだとすると、60馬力くらいのエンジン積まないと実用に耐えない。60馬力だと1000ccくらだから、イメージとしちゃヴィッツやフィット。都内は渋滞するため、エコランしてリッター15キロくらいといった感じ。

 シリーズハイブリッドならどうか? 基本は電気自動車。60馬力=44kw(プリウスで33kw)のモーター積めば、同等の動力性能が確保出来る。ここで問題となるの、消費エネルギーです。フル加速する時は60馬力使うものの、普通の流れに乗って走る限り、加速時に30馬力程度。60キロで巡航している時は10馬力も使わない。ブレーキ掛ければ電気が戻り、停止している間はエアコンなどでしか電力を消費しないで済む。
 走行速度によって異なるものの、流れの良い都内なら平均20キロくらい。20キロの距離なら1時間掛かるということだ。つまり20キロ走る分のエネルギーを、1時間で発電出来れば収支トントンというワケ。この場合、エアコンを考えないなら、10馬力くらいの発電機を積んでおけばいい。10馬力の発電機を駆動するのにガソリンエンジン使うなら、200ccで十分。効率の良い発電専用のエンジンを設計すると、リッター25キロくらい走る計算。

 もちろんレシプロのガソリンエンジンじゃなくてもいい。小型ガスタービンエンジン(小さなジェットエンジン)使うと、燃料に安価な灯油が使える。いや、ガソリンを使うエンジンだって、同じ回転数使うならディーゼルのようなポンピングロスの少なく極めて熱効率良い形式を採用可能。おそらくスバルのシリーズハイブリッドはパワーユニットに「秘密兵器のような技術」があるんだと思う。いやぁメチャクチャ楽しみです! 早く発表して欲しい。