|
4)ベーシックグレード『i』の実力は?
廉価グレードでも手抜きされず安っぽくない
まず、車内に乗り込んでみるとその質感に驚く。昔乗っていた普通車のコンパクトカーと比べても何ら不満のないレベル。いや、現在販売されているコンパクトカーと比較しても負けず劣らずだと思う。特に注目すべき点はヘッドレストのがっしり感。こんながっしりしたヘッドレスト、普通車でも少ないと思う。上級グレードならともかく、廉価グレードでこの出来は驚く。
装備も充実している。パワステ・パワーウィンドウ、マニュアルエアコンは当たり前。CDプレーヤー、電動ドアミラー、更にはベーシックグレードなのにキーレスエントリーやリアワイパーまでつく。これでお値段91万円!(660i/FF/CVT車)

内装を見ると軽自動車とは思えない仕上がり
運転席に座ってみると、身長180cmかつ、やや(?)がっしり体型なワタシが座っても特に狭さを感じることはない。広さを感じることもないが、必要十分という感じですな。むしろ、頭上の空間がほどよい感じ。あまり上が広々してても仕方がないもんねえ。その分ボディが重くなっちゃって燃費が悪くなったりするくらいなら、必要十分で軽くて燃費がよいほうがいいと個人的には思うのですが?

身長180cmの筆者が乗っても狭く感じることがない必要十分な空間
必要十分な動力性能
実際に街に出てみることにした。先代のプレオのマイルドチャージ車と比較するとそれよりは非力な感じではあるものの、速度があまり出せない住宅街などではこれで必要十分なパワーである。むしろ、スポーツモデルでも何でもない自然吸気モデルでこれだけパワーがあれば満足してもよいと思う。取り回しなどは普段普通車に乗ってる私からすれば笑っちゃうくらい楽。独特なデザインをした窓なれど、運転するにあたって視界に特に不満になるような点もなく、ぶつける心配など考えなくてもよいですよ、これ。
また、信号待ちなどで停まっている間にふと感じたのだが、驚くほどアイドリングが静か。どれくらい静かか、なんて話もナンセンスなのですが。少なくとも1世代前のコンパクトカーよりも静かですよ、ホントに。気になる方は試乗車で一度おためしあれ。一見の価値ありです。

4気筒エンジンは3気筒と比較するとやはり静か。いや同じ4気筒で比較しても静かな部類
ペースの早い走行は走りにこだわるならいささか厳しいです
次に少し速度が大きめになる国道に出てみた。さすがに街乗りでは必要十分であったパワーも、高速道路など速度が大きくなりがちな場面では残念ながら少しパワー不足感が否めない。個人的には軽自動車の理想のパワーって、プレオのマイルドチャージ車くらいあるのがちょうどよいと考える。自然吸気ということを考えると満足していいレベルなれど、ワタシなどは普段はインプレッサに乗っているのでどうしても『i』だと国道などの流れのよいところでは不満を感じてしまう。郊外の国道を走る機会が多く、キビキビと走りたい方は『R』を薦めておきます。動力性能にあれこれ言わなずノンビリ走る人は『i』でも何ら問題ないでしょう。
狭いトコでも大丈夫。サイドウォークスルーも便利
駐車場に入り、狭いところへ意図的に入れてみる。さすがに小さいだけあって何のストレスも感じない。また、駐車場で予想外に役立つと痛感したのがインパネシフトがもたらす恩恵であるサイドウォークスルー。

これ見ただけだとそう思えないでしょうけど、意外とサイドウォークスルーしやすいんですよ!?
小さい軽自動車で助手席側に動くなど窮屈な感じがしてあまり行わないと思う・・・だろうが、実際にやってみたら思いのほか動きやすい。何のストレスを感じることもなく助手席側に移動が可能である。無論、逆も然り。しつこいようですが、身長180cmでがっしり体型であるワタシがストレスが感じなく動けるというのは驚くべきことだと思う。
大は小を兼ねない。全てにおいて必要十分なR2
1世帯あたりの自動車保有台数が極めて増えてきた昨今においては、軽自動車で4人フル乗車という機会は少なくなった。そういう実態とは別にゆとりある空間を求めた軽自動車が増えてきた現在に対抗すべく出てきたR2は、ワタシからみたら何をやっても「ちょうどよい」クルマであると思う。クルマの世界では「大は小を兼ねない」のです。だって大は小を兼ねるんならみんなマイクロバスでも買えばいいじゃない?軽自動車ってまず小さいことありき。そのコンセプトを前提に「ちょうどよい空間」を演出したR2は、まさに軽自動車という観点では最も優れた選択肢の1つではなかろうか?
|