エスティマ厳選リンク


達人サイト

公式WEBサイト

エスティマ

アルファード厳選リンク

達人サイト

公式WEBサイト

≪アルファードハイブリッド≫

ミニバン界のクラウン、アルファードにハイブリッド仕様が登場

 ミニバンの人気車種であるアルファードに、ハイブリッド仕様が追加された。カタログの10・15モード燃費は、普通のタイプのエンジンを搭載するアルファードより大幅に改善されている。実用燃費も良好で、普通のアルファードがリッター当たり6km/Lくらいしか走らない使い方でも、2000cc級の乗用車と同等の10km/L程度走るという。環境にやさしいミニバンの出来映えはいかがか?

 最初にアルファードを紹介しておきたい。乗用車がカローラからクラウンまで様々な車格に分かれるように、ミニバンもいろいろなボディサイズから選べる。ちなみにミニバンで最も売れているトヨタの『ノア/ヴォクシー』は、2000ccの4気筒エンジンを5ナンバーサイズのボディに搭載。200〜250万円という価格帯。乗用車だとコロナクラスに相当すると考えてよかろう。

 アルファードは2400ccと3000ccを搭載する大柄な3ナンバーのミニバンで、価格帯は300万円前後。乗用車だとクラウンに相当する。新幹線のグリーン車と同等以上の居住性を持つシートが6席分(法定上の定員は7〜8人)あって、親子3世代でのロングドライブも可能。堂々とした外観を持つため、クラウンなどから乗り換えるユーザーも少なくない。現在このクラスのミニバンで人気ナンバー1だ。

アルファードハイブリッドとエスティマハイブリッドの違いは?

 アルファードに組み合わされるハイブリッド(HV)システムは、1昨年から販売されているエスティマHVの改良版(エスティマHVもマイナーチェンジされ、アルファードHVと全く同じシステムにバージョンアップされた)。以下、簡単にシステムを解説してみよう。まず信号待ちなどで停止している時はエンジンも停止。従来のエスティマHVの場合、エンジンが停止するとエアコンも利かなくなってしまったけれど、今回から家庭用エアコンと同じくモーターでコンプレッサを駆動。エンジン停止状態でエアコンは稼動するようになった。

 アクセルを踏むと、前後の搭載しているモーターで(したがって4WDということになる)発進。タイヤが2転がりくらいした時点で自動的にエンジンは始動する。そこから主にエンジンのパワーで加速していく。一定速巡航はエンジンのパワーながら、加速するためアクセルを踏むと、モーターのパワーも使う。電動アシスト付き自転車をイメージしてもらえば解りやすいと思う。

 電動アシスト付き自転車は、平坦地を漕いでいるときは人力のみ。登り坂や加速すべく強くペダルを漕ぐと、モーターで補助してくれる。人力をエンジンに置き換えればアルファードのHVシステムになると考えればよかろう。参考までに書いておくと、電動アシスト付き自転車だと家庭で充電しなければならないが、アルファードHVはバッテリー容量少なくなると、エンジンを掛けて自動的に充電される。

 早速試乗してみた。アルファードに搭載されるのは馬力を抑えた代わり、燃費効率の良い131馬力の2400cc4気筒。普通のクルマなら2トンもある車重に131馬力エンジンでは完全なパワー不足となってしまう。しかしHVならアクセルを踏むとパワフルなモーターで補助してくれるため、必要にして十分な加速性能を持つ。アップダウンの多いコースも走ってみたが、普通のタイプのエンジンを積むアルファードと遜色無いほど。

 アクセルを床まで踏んでフル加速すると「これだけ走れば何の問題もないでしょう」と感じた。もちろん高速道路の100km/h巡航だって余裕。ただせっかく環境にやさしいHVを買ったのなら、環境速度と言われる90km/h巡航くらいを心がけるといいだろう。上級グレードに標準装備されるクルーズコントロールを使えば、一定速巡航も楽。90km/hをキープすると、14〜15km/Lも走ってくれるから有り難い。

 また4WDなので滑りやすい雪道なども得意。横滑りを感知すると、自動的に車体の姿勢を立て直してくれるVSCが標準で装備されているため、事故回避能力だってバッチリだ。肝心の燃費が、街中の渋滞モードで8〜10km/L。流れの良い道なら10〜12km/L。高速道路を使う一般的なドライブだと12〜14km/L程度をイメージすればいいと思う。

 アルファードHVのライバルは、同じシステムを使うエスティマHV。どこが違うかというと、車重と居住性である。エスティマHVはアルファードほどの居住性こそ持たないものの、車重にして150kg程度軽い。同じシステムだから、軽ければ燃費も動力性能も向上すると考えていい。トヨタの開発担当者に聞いてみたところ「エスティマHVの方が燃費と動力性能で10%くらい良い数値を出します」。

 自分の使い方を考え、広い居住スペースが重要ならアルファードを。そこまで広くなくていい、というのならエスティマをすすめておきたい。アルファードのシートを新幹線のグリーン車とするなら、エスティマは在来線のグリーン車くらいのイメージか? 普通に使うのであればどちらも快適だと思う。ただアルファードの方が売れると予想している。

 価格は標準仕様で366万円。豪華装備の『Gエディション』になると、46万円高の412万円である。装備を見ると標準仕様でフル装備状態だが、ナビと電動スライドドアは付かない。その二つをオプション装着すれば33万2千円。金額差12万8千円になってしまう。さらにGエディションならロングドライブの強力な相棒になってくれるクルーズコントロールなど、付加装備も多い。買うならGエディションが実質的にお買い得だと思う。


≪エスティマハイブリッド≫
   
MC前のエクステリア

1500kgクラスのSWと同等の驚きの燃費!

 とにかく燃費の良さに驚く! だって高速道路でオートクルーズを90kmにセットしてやれば、誰が乗っても16km/L以上をマークしちゃうのだ。自重1850kgもある8人乗りのミニバンとは考えられないくらい燃費いい。ちなみに90km巡航して16km/L走るSWといえば、1500kgクラスがギリギリ。GDIエンジン積むセディアワゴンでさえ15km/Lがやっとである。エスティマハイブリッドより燃費いいSWって、カローラフィールダーくらいかも。流れの良い一般道での燃費は13km/Lで、これまた1500kg〜1800kgのSWとイーブン。都内の渋滞路走るとさすがに落ち込むも、8km/Lを割ることはないようだ。

 かといって「何かガマンしなければならないか?」となれば、答えはNo。ごく普通に走ってしまう。以下、簡単に走りの紹介などしてみたい。信号待ちなどで停止している時は、エアコンを『Full』モードにしていない限り、エンジンも止まっている。アクセル踏めば、タイヤ一転がり分くらい前後のモーターで動き、すぐ「ぶるん」とエンジン掛かってモーター+エンジンのパワーで加速。アクセル踏んだ0.5秒後にはエンジン掛かっていると思って下さい。この時の加速感は2400ccエンジン積む普通のエスティマと同じくらいである。ハイブリッドだから遅い、ということは全然感じなかった。

どういう制御のハイブリッドなのか

 速度上がると後輪のモーターが駆動を終了。さらに車速上がっていくと、前輪モーターの駆動も無くなり、エンジンだけで走る普通のFFになる。速度増すべく巡航状態からアクセル踏むと、即座にモーターのアシストが始まって加速開始。普通ならエンジンの回転数上がって加速するけれど、ハイブリッドはレスポンス良いモーターも使うから、アクセル踏んだのと同時に反応するのだ。その後、エンジンの回転数が上がり本格的な加速体制に入っていく。追い越し加速などの速さも、なかなかのモノ。テストコースなど、そのままアクセル踏んでいい場所なら最高速の160km/hに届く。この速度ならガソリン無くなるまで走り続けることが可能。

 ブレーキ踏むと、前後のモーターが発電機(発電ブレーキなどとも言う。エンジンブレーキのモーター版みたいな利き味)に切り替わり、バッテリー充電を行う。前後のモーターで発電できるため、ブレーキ掛けた時の回収エネルギー量はプリウスより多いそうな。アクセル離した状態ではエンジンにガソリンを供給しない。したがってクルマが止まれば、そのままエンジンも止まった状態に。信号待ちがいくら長くてもガソリンは喰わないと言う寸法。で、スタートすべくアクセル踏めば元に戻る。一連の制御は全てコンピューターで行っているのだが、違和感ほとんどない(厳密に言えば若干ブレーキのタッチなど普通と違う)。ガマンせず燃費いいんだからタイしたもんだと思う。

 ハンドリングはどうか? もちろんキッチリと試してみた。例によってタックイン決めてテール流そうとしたのだが、驚いたことにVSC(スピン防止装置)の働き強力! テール流れる寸前にジワッとブレーキ制御し、姿勢崩れないようにしている。こらアカン、と2回目は思い切りタックインさせてみたら、今度はガシッと明確な制御が入り、やはり全く姿勢を崩させない。ここまで精密に車体の姿勢制御するVSCは初めて。エスティマハイブリッドに採用されているブレーキシステムは今までのブレーキより10倍以上細かい制御を行う。このブレーキなら雪道だって安全に走れるだろう。

 最も凄いと思うのは価格設定。普通のエンジン積む2400ccの4WDより46万5千円高いのだけど、ハイブリッド仕様にはTVやオートクルーズ、VSC、家庭用電化製品が全て使える100V/1500Wの電源まで標準装備。これを金額に換算すれば16万円以上になる。加えてガソリン代は月に千km走るヒトで毎年5万円浮く。6年乗れば30万円だ。トドメが普通のエスティマより期待できる数年後のリセールバリュー。買うならハイブリッドです!


世界最先端のハイブリッド技術

 エスティマハイブリッドの採点をすると、どう考えても「100点」である。これほど先端技術を投入したクルマにも関わらず、普通のエンジン積んだクルマの30万円増し(金額的には46万5千円なれど、VSCなど装備差を金額に換算すれば約30万円差)というプライス付けられているのだから。どのくらい凄い技術レベルか?もはやエスティマハイブリッドに匹敵するクルマを作れるメーカーなど、世界に存在しない。

 100歩譲って、同じようなクルマを作れたとしても、市販できるような信頼性持たせることなど不可能だろうし、コスト的に折り合い付けるというレベルになると、もう完全にお手上げ状態。ワタシがライバルメーカーの技術担当親分なら、寝込んでしまうだろう。レベルからすれば、オリンピック優勝者と東京都代表くらいの差か? そんなこと考えつつ以下読んで下さい。

プリウスとどちらが効率よいか!?(註:文中のプリウスは先代型の話です)

 今回ワタシが最も興味あったのは「プリウスのシステムより効率良いかどうか?」という点。つまりプリウスより燃費いいかどうか、だ。プリウスの車重1220kg(註:先代最終型1.5Sの数値です)に対し、エスハイ(長くなるので略します)は1850kg。重量バランスで表現すればエスハイ3に対しプリウス2。10・15モード燃費はエスハイ2に対しプリウス3である。そこでワタシのプリウス(全くのノーマル)を同行させ、エスハイとの燃費を比べてみることにした。

 区間は首都高速の外苑入り口から中央道の谷村PAまで。この区間、基本的に登り区間。80〜100km/hで淡々と走った燃費は、プリウス23.7km/Lに対し、エスハイ14.2km/Lとなった。燃費はプリウス比60%(両車エアコンはオートモードでオン)。10・15モードを参考にすれば66%が目標値だから、キモチ負け。

 次なるセクションは、登り坂主体の区間をハイペースで走る。おそらく最低に近い燃費だと思って下さい。ここ、プリウス11.6km/Lに対しエスハイ6.2km/Lで53%。全開じゃプリウスより燃費悪いようだ。続いて長い登り坂の後、長い下り坂というアップダウンを走り61%というデータとなった。69%と最もエスハイが健闘したのは加減速多いワインディングロードをソコソコのペースで走った時のデータ。

 最後が東名高速御殿場ICから横浜近辺の港北PAまでの区間。62%となった。また、参考データあでるけれど、街中の渋滞モードはプリウス18km/Lの条件だとエスハイ9km/L(50%)。これらを総合して考えればプリウスとの違いが解るというもの。ただ先代前期型のプリウスって、先代後期型より15%程度悪かった。そう考えれば全く新しい技術使ったエスハイは立派な燃費だと思う。


高速道路で90km/h巡航

 また、エスハイの燃費が物足りないのかとなれば、そんなこと全然ありません! 今回の試乗会でトヨタは全てのエスハイの燃費を公表しているが、平均して13km/Lくらい走っている。同じコースを普通エンジン積む2.4リッターの4WD車が連日走っており、こちらの燃費は8km/L台。同じ区間で13km/L走っているのだからエスハイって凄いと思う。

 もっと細かく分けて考えてみたい。高速巡航時はエンジンパワーだけで走る。このバアイの燃費って90km/L巡航で16km/L台。何でそんなに燃費いいのかといえば、プリウスと同じアトキンソンサイクルという、直噴より熱効率良いエンジン使っているからだ。2000cc程度のパワーを1800ccと同じくくらいの燃費で引き出すと考えていい。普通のエンジンより20%くらい燃費いいです。

 この条件だと、ブレーキ掛ければ4輪で回生制動を行い(プリウスは前輪だけ)バッテリーが効率よく充電され、加速時はその電力でエンジンを助ける。したがってエスハイのシステムがフルに性能を発揮。唯一「ちょっと苦手かも」と思えるのが渋滞モードだ。プリウスは車重に対し大きなバッテリーを搭載しているため、激しい渋滞ではエンジン掛けず電気自動車的になり燃費伸ばす。

 エスティマはプリウスよりバッテリーの搭載量が少なく、電気自動車モードを多用出来ないから、どうしてもエンジン掛ける時間が長くなる傾向。ここだけプリウスの半分になってしまった。もっと燃費向上させようとすればバッテリーを多く積めばいいらしいが、そうなるとコスト高や重量の増加を招いてしまう。ま、エスティマのようなクルマが渋滞で9km/l走ること自体、驚異ですが。

走りについて主な特徴

 走りについちゃ特徴を二つほど書いておく。一つはアクセル開けた時のレスポンス。普通のエンジンだと加速すべくアクセル踏むと、一呼吸おいてエンジンの回転数が高まり加速。当たり前ですな。エスハイはそうでない。アクセル踏んだ瞬間、エンジン音はそのままなのに加速開始。やや遅れてエンジン回転数高まり本格的な加速体勢に移る。さすが電気ターボのレスポンスは速い!

 も一つはVSCの制御。一般的なVSCって、事故を回避するための最終手段的役割。したがって車体の姿勢を回復させるため、手荒い制御を行う。最低限の医療機器しかない野戦病院みたいなもので、命を守るのが最優先だ。エスハイのVSCは従来のシステムより制御の幅がはるかに広い。レントゲンの他、CTスキャンや最先端の人工心肺システムなど豪華装備。したがって最良の対処が可能となる。

 具体的に言えば、VSC作動しても車体やハンドル、ブレーキなどに違和感一切無し! バランスさえ崩れない。こらもう滑りやすいウエット路面だけでなく、舗装の乾燥路面をハイスピードで攻めた時も同じ。驚くほど滑らかでジェントルな姿勢制御なのだ。テール流してやろうと頑張ったが、アンダーもオーバーも出ずハンドル切ったラインをトレースしちゃう。しかもハイスピードで。


現行のエクステリア

 以上、ザッと紹介したが、試算するとおりランニングコストなど考えればジツは標準の2.4リッター4WDよりハイブリッド仕様の方が割安。いや数年後のリセールバリューまで考慮すれば、最低で30万円くらいハイブリッド仕様が有利。バッテリーの寿命を気にする方もいるようだけれど、数年後の交換コストは普通の12Vバッテリー2〜3個分、と予想させていただく。