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ダイハツ工業

ミラ

ミラカスタム

7代目ミラ発表会

1)セダン型軽自動車の老舗がFMC!

今年も残りわずかとなったが、今週は「自動車メーカーからのクリスマスプレゼント」とばかりに新型車が3台も発表される。そのトップバッターとなるのが本日お披露目された新型ミラである。ミラは昭和55年に初代モデルが登場して以来、今回紹介する最新モデルが7代目となる。一昔前はスズキのアルトと並んで軽自動車の代名詞ともなっていたミラがどのように変わったか? 今回から加わった“カスタム”も含めてじっくり見ていこう。(永田)

写真はイメージリーダーとなるカスタム

新型ミラのコンセプトは「小粋なスタイル&スペースユーティリティ」ということで、歴代ミラのDNAを受け継いでいる。しかし、10月に発売された新型ムーヴと同様の新しいプラットホームとエンジンが与えられ、性能、クオリティ、室内空間などすべての面でクラスを超えたクルマにすることを目標に開発が進められた。

こちらは標準のミラ

新型ミラには標準タイプの他に、ムーヴやタントでもお馴染みの名前となっている「カスタム」も設定された。表面的には先代ミラにあった「アヴィ」の後継モデルとして認識される人が多いと思う。しかし、商品企画部の清水さんによると「アヴィは装備面の豪華さを売りにした上級グレードでした。ですが、今度のカスタムは1550mm以下の全高の軽自動車でも広さや質感をお求めになるユーザー向けに作ったモデルです」。イメージとしてはミラがセカンドカー的に使われる軽自動車だとしたら、ミラカスタムはどんな場面でもファーストカーとしても使える軽自動車といったところだろうか。

ちなみに昨年12月に発売されたエッセ(若干、価格帯が重なる部分もある)との棲み分けについては「ミラは歴史ある名前であるせいか、ユーザーも40代以上の方が中心です。エッセはカジュアルな道具というイメージが強いためか、30歳以下の女性の方を中心に売れています。加えて、室内の広さも違いますからお客様が迷うようなケースは少ないと思います」とのことだった。(永田)

2)スタイル、インテリアはともにクラス超えたものに

新型ミラのスタイリングは2490mmのロングホイールベースを有する新プラットホームを使うこともあり、タイヤが四隅に踏ん張った非常にどっしりとしたものに仕上がっている。さらに、前から見た印象もなかなかボリューム感があるので、「軽自動車」という感じがかなり薄いのではないだろうか。また、側面から見たスタイルも2本入っているキャラクターラインの効果もあるのか、よく引き締まっておりなかなかカッコいい。

2本のキャラクターラインがいいアクセントに

続いて、標準のミラとカスタムの違いを見ていこう。フロント周りはご覧の通りほとんどすべてのパーツが違う。リア周りの相違部分はテールランプくらいだ。基本的なデザインの傾向は同じでも、標準、カスタムともに個性豊かにデザインされていると思う。皆さんならどちらをお選びになるだろうか? ちなみに標準タイプとカスタムの販売比率は2:1を予想しているそうだ。

カスタムのリアビューの方が、個性は強いか?

新型ミラのインテリアは2種類のダッシュボードの形状が用意される。1つ目はミラのL、Xの2グレードが使う「フロアシフト仕様」だ。目立つ部分としてはフロアから出ているシフトレバーとCDやノートなどを入れるのに役立つ“インパネセンターボックス”が挙げられる。

意外に重宝しそうなインパネセンターボックス

2つ目はミラの上級グレードのXリミテッドとカスタム全車が使う「インパネシフト仕様」。雰囲気としては、“メーターが運転席側に来た新型ムーヴ”といったところ。インテリアカラーはミラが明るさを強調する白っぽいもの、ミラカスタムが黒系統となる。ミラのインテリアカラーは、もしかすると汚れの目立つ場合が出てくるかもしれない。どちらのインテリアも、最近のダイハツの軽自動車を紹介する際によく使う「軽自動車とは思えない」質感を持つ。クルマに乗っていると、軽自動車ということを忘れてしまいそう。

スイッチ類にも手を伸ばせばすぐに手が届きます

新型ミラも新型ムーヴと同じプラットホームを使っているということで、新型ミラの室内の広さに期待を持っている方は多いかもしれない。しっかりチェックしてきたので、ご報告しよう。

前席に座って一番初めに気づくのは幅の広さ。前席に二人で座っても「お互いの肘が当たる」とか「狭く感じる」といったことはまったくない。

後席も非常に広い。もともとの足元空間が広い上に、フロアトンネルの出っ張りもないため、足を置く範囲の自由度も非常に大きく、足元はかなり楽である。その上、カスタムのX、RSの後席にはシートスライド機能も付く。シートを一番後ろに下げれば、かなり大きい4ドアセダン並みの足元空間ができる。頭上空間は座高の高い人だと少し厳しいかもしれない。

写真でもフラットなフロアが分かります

加えて、カスタムなら全車に全席のアームレスト、カスタムX、RSにはリアシートの分割可倒やフルフラットシート化もできるシートアレンジも装備される。もはや、上下の空間以外はムーヴと遜色ないといっていいだろう。新型ミラは全高の高さのせいでムーヴを諦めた人が買っても、満足できるくらいの室内空間を確保している。
(永田)

こんなことが出来る軽のセダンは珍しい

ラゲッジスペースは平均的な広さ

3)エンジンの目玉はアイドルストップ機構!

エンジンは昨年登場したエッセ以降のダイハツの軽自動車に搭載され、好評となっている3気筒の「KF型」でNAとターボがラインナップされる。組み合わされるトランスミッションはグレードによって5速MT、3速AT、4速AT、そしてソニカから使われるようになったCVTが用意される。ミラに搭載されるにあたっての大きな変更部分はエンジン、トランスミッションともにない。しかし、燃費は非常に良好で、CVT車なら10・15モード燃費でNAが25.5km/L、ターボでも23.0km/Lという軽自動車トップの燃費を記録している。

燃費を向上されるためのアイテムとしてアイドルストップ機能も用意された。システムとしてはDレンジのままクルマを完全停止させると、自動的にエンジンが停止し、ブレーキを離すとエンジンが再始動するというシンプルなものである。エンジン停止中は助手席シート下に設置されたサブバッテリー(正式には電気二重層コンデンサーというもの。コンデンサーなので、電気を一時的に貯めおく働きをする。小さく、安価なのがメリット)により、エアコン(送風のみ)やオーディオの利用が可能となっている。このアイドルストップ機構を装備したX Limited”SMART DRIVE Package”は10・15モード燃費でハイブリッド車を除くガソリン車ではトップとなる27.0km/Lを達成した。アイドルストップ機能付きだと、8万円ほど高くなるが渋滞の多い道を走る人ならメリットは大きいのではないだろうか。

写真はアイドルストップ機能付き。でも、見た目で違いは分かりません

ここまで何度か書いてきたように、新型ミラは新型ムーヴから使われ始めた新しいプラットホームを使う。サスペンションの機構自体はムーヴと同じだが、キチンとミラに合わせたセッティング変更が施されているとのことだ。タイヤは13インチ、14インチ、15インチが用意される。(永田)

ターボ車に付く15インチアルミホイール

4)標準のミラの価格設定はかなりお買い得です

新型のミラのグレード体系、価格帯を標準モデルから紹介していこう。

標準モデルのベースとなるL(ATを選ぶと3速AT)はAT、MTともに87万1000円。このグレードでもABSがオプション(3万1500円)になるくらいで、エアコン、パワーウィンドウ等は標準装備となっており、用途が通勤やお買い物の足というなら大きな不満はないだろう。ちなみにATならライバルとなるアルトのG2とほぼ同じである。

1つ上のX(ATは4速AT)はオートエアコン、リバース連動ドアミラーなどが追加されて97万6500円。最上級のX Limited(アイドルストップ機構もあり)になると、CVT化、ABS、タコメーター、オートエアコンなどの追加が行われて105万円。内容を考えればリーズナブルなので、もしお金を出せるのならこのグレードが一番お買い得だろう。

カスタムは110万2500円(4速AT、13インチホイール)のLからのラインナップ。Lより10万5000円高いX(120万7500円)だとATのCVT化、14インチアルミホイール、オートエアコンが加わる。ターボエンジン搭載の最上級グレードRS(141万7500円)を選ぶと、ディスチャージヘッドランプ、平均燃費、航続可能距離などを表示するマルチインフォメーションディスプレイ、15インチアルミホイールなども追加される。プレミアム性の高いカスタムを買うのだったら、少々値は張るけどRSがクルマの性格に一番合っている感じだ。

意外にブルーが似合います(グレードはRS)

新型ミラも新型ムーヴと同様、軽自動車と思えないような装備のオンパレードとなっている。

初めに運転をしやすくするための親切装備から紹介しよう。1つ目はセレクトレバーをRレンジに入れると、自動的に助手席側のミラーが下向きになる「リバース連動ドアミラー」だ。この装備は標準のミラのXグレード以上に標準装備される。2つ目にフロントワイパーのスイッチを入れている際に、Rレンジに入れると後方視界確保のためにリアワイパーが動く「リバース連動リアワイパー」がある(カスタム全車に標準装備)。どちらも、バック駐車の際には嬉しい装備だ。

安全性向上に寄与する先進装備も凄い。サイドエアバッグ、カーテンシールドエアバッグ、ニーエアバッグが装備される“セーフティパック”(カスタムのX、RSに15万7500円でオプション設定)。そしてカスタムRSに用意される“ドライビングアシストパック”(内容はレーダークルーズコントロール、VSC。ムーヴのようにプリクラッシュセーフティは使いない。21万円)など、1クラス上のコンパクトカークラスでも付かない装備がズラリと並ぶ。カーナビなども含めてあれもこれも付けていくと、200万円近い車両価格になってしまうが、そのくらい装備が充実したミラの満足感は非常に高いものになりそうだ。(永田)

ダイハツならではの安全装備

5)新型ミラもダイハツの勢いを象徴する1台でした

ミラにはミラ・ジーノというちょっとレトロなスタイルを売りにするモデルもある。こちらのモデルチェンジは、登場が04年秋と新しいため先送りとなるようだ。同様に商用のミラ・バンも継続生産となる。

最近のダイハツの発表会には、ほとんどCMキャラクターとなる芸能人も訪れ大盛況となるのだけど、今回の発表会にもCMに出演されるYOUさん、柳楽優弥さん、CM監督の是枝裕和氏が訪れ、CM撮影中のエピソードが披露された。12月21日から放送されるCMのテーマは「子供の親離れ、親の子離れという」もの。なかなか楽しいCMなので、ぜひチェックしていただきたい。

右から是枝裕和監督、柳楽優弥さん、YOUさん

今回の新車速報、ミラ編はいかがだったでしょうか? 新型ミラと同じフロアを使う新型ムーヴが「コンパクトカーがいらないんじゃないか?」と感じさせる仕上がりをしていることを考えると、新型ミラの完成度もおそらくかなり高いと考えられます。新型ミラの試乗も大いに楽しみです。今回も最後までご覧いただきありがとうございました。(永田)