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ダイハツ工業

ムーヴ

ムーヴカスタム

4代目ムーヴ発表会

1)軽自動車の雄、一新!

ダイハツの主力軽自動車「ムーヴ」がフルモデルチェンジしました。スズキが軽自動車の生産台数を減らしていることもあり(世界戦略車の生産台数を増やすため)、最近ダイハツの軽自動車は売れに売れています。そんな中での「ムーヴ」のモデルチェンジ。ダイハツの主力であり、スズキのワゴンRとともに軽自動車全体の中でも存在感抜群の「ムーヴ」であるだけに、大注目のクルマであります。

詳細は後ほど述べますが、新型「ムーヴ」はかなりの意欲作。ダイハツの技術を結集したモデルと言えるでしょう。今回のモデルチェンジを一言で表すと「一新」。特に外観を大幅に変更させたことや、最新技術を惜しげもなく投入しているあたりは、先代「ムーヴ」を一新させるだけでなく、「No.1軽自動車を作ってやる!」という強い意気込みを感じます。

今回の発表会では特別ゲストが2名呼ばれ(誰かは最後に紹介します)、取材陣はウットリ。新型「ムーヴ」にも、そして特別ゲストにもやられっぱなしでした。

それでは、新車速報「ムーヴ」の始まりです。(新美)

詳細やいかに!

2)激変のエクステリア

さて、まずはエクステリアと参りましょう。写真をご覧になれば分かる通り、エクステリアは大きく変わりました。ボクシーな先代とは大きく違いフロントは丸みを帯びていて、ヘッドライトも尖った感じ。どちらかといえば男性的ともとれた先代とは打って変わって、男性にも女性にも受け入れられ易いデザインとなりました。最近、こういった「丸みを帯びたデザイン」が流行なのでしょうか。三菱「i」を始めダイハツ「ソニカ」、スズキ「MRワゴン」などなど、最新の軽自動車は多くが丸みを帯びたフロントデザインを採用しております。思いつく限り、角張ったデザインはホンダ「ゼスト」くらいなもの。

横から見るとさらに丸みを感じます

もちろん「ムーヴ・カスタム」の方は、男性的というか、かなり力強いデザインとなっています。新型「ムーヴ」と同じアイデンティティを感じさせる一方で、ヘッドライト形状もちょっぴりボクシーになっており、マッシブで強さを感じさせるキャラクター。ホイールも大型化されていて、「普通のムーヴじゃ物足りない」と思う方は個性あるこちらを選ぶのが得策でしょう。

こちらはよりスポーティ。あなたならどちらを選ぶ?

一方のリヤはというと、「クリーン」さを感じさせるデザインとなっている。縦型のテールランプは細みで、全体として特筆すべき点もない代わりに、ネガな部分もまったく感じさせない。

何ともコメントしづらいリアデザイン(笑)

ボディ形状で大きなトピックスと言えば、テールゲートがドアと同じ開き方であること。何でも「閉める時に手を上まで上げる動作がいらないため、そういった動作を恥ずかしがる女性には喜ばれるでしょうし、スペースのない場所でもこの方式なら荷物を取り出し易いはず」だから、こうなったそうです。(新美)

「恥ずかしさ」を払拭?

3)インテリアその1(使い勝手)

インテリアは見事なものです。まずデザインと使い勝手から説明しましょう。インパネは助手席側から運転席側まで及ぶ大きなアーチが目を引きます。形状的に日産の「フーガ」や「ティアナ」を想起させる感じでしょうか。センターメーターを採用しており、シフトもインパネシフトとなっています。

アーチが特徴的ですね

「ムーヴ」ではツートンカラーの内装となり、開放感と包まれ感を見事に調和させている。一方「ムーヴ・カスタム」では黒基調の内装となり、ルーフイルミネーションや自発光式メーター、マルチインフォメーションディスプレイがスポーティさと上質さを表現しております。質感は両者どちらも軽自動車として文句のつけようがないもの。スイッチ類の配置も分かり易く、奇抜ではないものの新鮮さを感じさせてくれる作りとなっています。

使い勝手だって良好。特に運転席周りの収納を充実させることにより、ドライバーの使い勝手を向上させております。やはりクルマってドライバーのためのもの。運転席周りの収納の多さは、どのドライバーにも喜ばれるはずです。

ステアリング下には折りたたみ傘などをどうぞ!

助手席前のボックスはもちろんですが、特筆すべき点としてインパネ下の部分にも収納場所を確保しているのが嬉しい。インパネスライドボックスにはガムなどを入れればいいし、インパネロアボックスにはCDがピタリと収まる。ドライブに持って行きたい様々なものを入れる場所がふんだんに用意されております。

インパネロアボックス。CDがピッタリ入ります

小物入れというと、とかく運転席や助手席周りに設置されがちですが、新型「ムーヴ」は後席にも設置している。写真をご覧になれば分かると思いますが、ドアポケットが大型化されているのです。ペットボトルを入れてもなお余裕のあるこのポケットは、同乗者に喜ばれるはず。最近は軽自動車も走行安定性や静粛性が増しており、ロングドライブをこなせるようになっている。4人でちょっと長旅をする時など、このポケットは大いに役立つはずです。(新美)

後席にも収納を!

4)インテリアその2(室内空間)

新型「ムーヴ」の大きな武器となるのが、広大な室内空間。先代でも広さは高く評価されておりましが、新型はさらに拡大されており、広いどころか「広過ぎる!」と思ってしまうほど。エンジンルームをコンパクトにし、またタイヤを極力四隅に配置することによってさらなる拡大を実現したのです。室内長は2110mmと軽自動車最大。軽自動車最大は室内長だけでなく、室内幅でもそう。1350mmの室内幅は、とかく縦長になりがちだった軽自動車の室内空間を、バランスいいものにしています。ちなみ前後のシートディスタンスも軽自動車最大の1065mm。リヤシートを後端までスライドさせれば(スライド量は255mm)、足を組んでも余裕のある空間を確保できちゃいます。

広いッす

なんだか「軽自動車最大」のオンパレードですね。前後左右の空間だけでなく、室内高も1310mmと十分以上。これなら身長180cmの人が4人乗っても、快適に移動できるのではないでしょうか。室内長の長さをウリにするクルマは数あれど、実際に利用できる(広さとして感じられる)室内長を確保しているクルマはそんなに多くない。「ムーヴ」では室内長の長さをそのまま広さとして実感でき、本当に広いと感じます。

ショーファードリブンもOK?

シートアレンジも豊富で、後席も簡単に倒すことができる。室内空間が広ければ、当然シートを倒した時の荷室空間も大きいわけで、かなり大きなものでも楽々積み込めます。

もはや狭いなんて言わせない。新型「ムーヴ」は、誰にも文句のつけようがない広さを用意してきました。はっきり言って、数ある軽自動車の中でも群を抜いております。(新美)

5)便利さへも先端技術を!

安全性を高めるため新型「ムーヴ」は最新技術を惜しげもなく投入しておりますが、安全だけでなく、便利さのためにも様々な技術が投入されているので紹介します。

例えば軽自動車初搭載となる「プッシュボタンスタート」。登録車では珍しくないものの、軽自動車で搭載してくるとは。キーを差し込む必要がないだけでなく、スポーティな気分を盛り上げてくれます。同乗者も「おっ!」と思ってくれるはず。

プッシュボタン! かっこいいですよね

それから、駐車の際連動してドアミラーが下向きになるなど、女性ドライバーを配慮した装備も充実。フロントワイパーが作動している時にギヤをリバースへ入れると、自動でリヤワイパーを稼働させてくれるのも嬉しい。またキーレスにはイモビライザー機能が内蔵されており、最近急増している軽自動車の盗難を防いでくれます。他にも4WD車にはシートヒーター。カスタムにオートライトなどなど、便利な装備が設定されています。

コインパーキング等で便利!

「軽自動車でいいや」ではなく、「軽自動車がいい」という時代になりつつある昨今、こういった便利な装備は欠かせないものとなりつつあります。(新美)

6) エンジン、ミッションも新世代に

新型ムーヴのエンジンはダイハツの最新作である3気筒エンジン、エッセに搭載される58馬力のNA(KF−VE型)とカスタムのRSとR用の64馬力ターボ(KF−DET型)の2本である。どちらのエンジンも軽自動車用にふさわしい扱いやすい出力特性、寸法の小ささ、低燃費(10・15モード燃費はNA+CVTで23km/l、ターボ+CVTで21.5km/l)などを売りにしている。また、触媒の貴金属すべて(パラジウム、ロジウム、白金)に自己再生機能を持たせ、貴金属使用量を大幅に低減させた「スーパーインテリジェント触媒」を採用している点も見逃せないところだ。

こちらはターボエンジン

組み合わされるトランスミッションは基本的にNAエンジンが4速AT、ターボエンジンにCVTなのだけど、今回から新しいNAエンジン+CVTという組み合わせも用意させるようになった(標準のムーヴ、カスタムともにX Lmitedというグレード。発売は12月)。CVT搭載による、燃費の改善効果についてドライブトレーン開発担当の酒井さんに聞いてみると「割合でいったら、10%程度でしょうか(10・15モード燃費をCVTと4速ATで比較した差くらい)」とのこと。ちょっと高いけど、NAエンジン+CVTも面白そうな組み合わせである。(永田)

7)プラットホームもおニューです

商品企画の方のお話の中に「エンジンが新しいものになり、すべてを変えるならこのタイミングで」という並々ならぬ意気込みで開発された新型ムーヴには、プラットホームも新設計のものが与えられた。新しいシャーシで一番目立つ特徴は、スタイリング、室内空間にも大きく関連するけど、ホイールベースが2490mm(旧型よりも100mm延長)と非常に長い点だ。きっと軽自動車という次元を超える高い走行安定性を実現していることだろう。

走りの面では最上級となるカスタムのRSが特に気合いの入ったものとなっている。15mm全高を落とされたローダウンサスペンション、前後のスタビライザー、さらに軽自動車初となる16インチホイールまで採用されているのだ。16インチタイヤの採用は「いろいろなことを他社さんに先駆けてやって来たので、思い切ってホイールも16インチにしました」とのこと。カスタマイズされた軽自動車でも付けているクルマは少ない16インチホイールをムーヴがうまく使いこなしているか、大いに注目したい。(永田)

軽自動車もついに16インチの時代に!

8)ムーヴの安全性は群を抜いたものに!

ムーヴは先代からレーダークルーズコントロールを用意するなど、軽自動車の中では郡を抜いた先進性、安全性を持っていたが、このアドバンテージは新型になりさらに一歩進んだものとなった。

アクティブセーフティ(能動的安全性)の面での目玉は高級車じゃないと設定すらない、プリクラッシュセーフティシステムがカスタムRSに設定されたことだ(もちろん、軽自動車初)。このシステムはレーザーレーダーとルームミラーの前に付けられたカメラにより構成されたもの。静止物の認識で苦手な面のあるレーザーレーダーをカメラでサポートしようという考えだそうだ。当然、内容は高級車と同じで、先行車に接近した場合の警告、追突を避けられないと判断した場合のブレーキ操作が行われる。ちなみに、レーザーレーダーとカメラを組み合わせるとレーザーレーダーより進んでいるとされているミリ波レーダーよりも優れた性能となるそうだ(姿勢制御デバイスVSC、カーテンエアバッグ、レーダークルーズコントロール、カメラを利用し
た車線逸脱警報機能などとセットで36万7500円のオプション)。

プリクラッシュを構成するレーダーとカメラ

パッシブセーフティ(受動的安全性)の面では、サイドエアバッグ、カーテンエアバッグのオプション設定された上、これまた軽自動車初となる膝への傷害を軽減するニーエアバッグまで用意がある(サイドエアバッグ、カーテンエアバッグ、ニーエアバッグはセットで15万7500円のオプション)。

もはやコンパクトカーより進んでいます

このようなクラスを超えた安全装備、実は設定するのはメーカー側としてはとても大変なことだそうだ。しかし、ダイハツでは「あることが大事」という姿勢で設けているそうである。これは他のメーカーにも見習って欲しい志である。

ここまで先進的な装備が用意されると「次は何が付くのだろう?」と気になったので、プリクラッシュセーフティの開発を担当された坂上さんに伺ってみると「今度はプリクラッシュセーフティをさらに進化させて、歩行者を認識できるようにしたいですね」とのお答え。次のムーヴで実現するだろうか?(永田)

9)新型ムーヴのグレード展開

新型ムーヴには標準のムーヴに4グレード、カスタムの5グレードが用意されている。

標準のムーヴのバリエーションはベーシックなL、中間のX、CVTが付くX Limited、福祉車両のフロントリフトシートだ。一番安いL(101万8500円、同じ価格で5速MTの設定もあり))でもABSがオプションとなる以外は特に装備内容に大きな不満はないので、奥さんのお買い物用などに使うならLで十分ではないだろうか。

カスタムはターボがRS(CVT)、R(4速AT)、NAがX Limted(CVT)、X、L(ともに4速AT)で5グレードだ。カスタムは全グレードにABS、タコメーター、14インチホイールなどが標準装備なので、ご予算に応じて選べばいいだろう。ちなみにこの前の項で取り上げた先進の安全装備を最上級のRSに付けると、なんと190万円オーバー。HDDナビまで付けたら220万円近い。

この価格をどう見るかは人それぞれだろう。しかし、「予算の問題ではなく、車庫の問題で軽自動車しか買えない」というユーザーもいることを考えれば、高級車並みの機能を持ったムーヴがあるのも意外と大きな意味があるのではないだろうか。(永田)

こんな珍しい装備もあります

10)非常に盛大な発表会でした

新車速報「4代目ムーヴ編」はいかがだったでしょうか? 発表会はダイハツ入魂の作ということもあってか、クルマの力の入り方にふさわしい大盛況なものでした。ダイハツの悲願である「軽ナンバー1」に向けての切り札となる、新型ムーヴ。見てみた感じはとても良かったので、あとは乗ってどうか?が非常に気になるところです。

さて、冒頭で申し上げた2人のゲストというのは新型ムーヴのCMキャラクターを務める仲間由紀恵さん(標準のムーヴ)と柴崎コウさん(カスタム)でした。残念ながらインタビューの写真はありませんが、2人ともCM撮影の秘話など楽しいトークを聞かせてくれました。この2人も新型ムーヴの強い味方となってくれそうです。今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。(永田)

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