《PASSO&BOON試乗レポート》
●お気に入りの道具が生活に彩りを添える
新型コンパクトカー、トヨタ“PASSO(パッソ)”とダイハツ“BOON(ブーン)”に乗ってきました。ダイハツが生産してトヨタが別の名前をつけて販売するスタイルは、ストーリアとデュエットのときと同じだけれど、どうやら今回はトヨタもデザイン面などでしっかり関わっているらしく、単なるOEMというよりは半ば共同開発に近いということ。
なんとなく癒し系キャラを感じるあたりも、ストーリアとデュエットの流れを汲んだ“狙い”だと思われるが、いったいどんなクルマに仕上がっているのかが大いに気になるところ。
早速、師匠の目にはどう映ったのか感想を聞いてみました。
※PASSOとBOONはエンブレム等が異なるだけなので、以下の試乗記は両車共通です。
○デザインと使い勝手について…
弟子山崎(以下:山):外観もかわいらしくて目を引きますけど内装も遊んでますね。
師匠国沢(以下:師):オモロイね。外観かわいいけどインテリアは普通っていうハリボテグルマも多いけど、このクルマは外見と中身のイメージにちゃんとした統一感があると思うよ。いずれにせよ自分で乗る気にはなれないけど…。
山:機能的にはどうなんでしょう?
師:まあ問題ないんじゃなかな。スピードメーターや各スイッチの字なんかカナリ大きいからとっても見やすい。一見するとデザイン重視っぽいけど、結構シンプルにまとまってるね。
山:いろんなところにポケットらしきものがありますね。
師:やっぱスペースは有効利用しなくちゃ! でもさ、やればできるもんなんだねぇ。一昔前は携帯電話の置き場所にも困ったのに、今じゃそんなにたくさんナニ置くの? ってくらいなんだから。
山:ドリンクホルダーだけをとっても前席だけで4つですもんね。ある意味カー用品店泣かせですよ。
師:ま、家もクルマも収納の多さがポイントの時代なんでしょ。
山:人間がきちんと収まるか? っていうのはもっと大事なポイントでしょうけど、前席はともかくリアシートの居住性はどうですか?
師:全然OK! 180cmを超える人間が窮屈さを感じないんだからコンパクトカーとしてのパッケージングは二重マルあげちゃいます。
○走行フィールは?
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↑新開発の1リッターエンジン
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山:1リッターのFFと4WD。それから1.3リッターのFFとありますけど、一番印象が良いのはどれですか?
師:そりゃまあ1.3リッターしょ。3気筒の1リッターエンジンは力強く加速しようとすると「頑張ってます!」サウンドが大きめになっちゃうし、アイドリング状態の振動も少々気になる。
山:1.3リッターはなんとなくしっとりした感じがしますが…。
師:プラス300ccのパワー的な余裕もあるけど、乗り比べるとやっぱり4気筒の方が品のある印象になるね。でも、買うなら1リッターモデルで十分。
山:1リッターエンジン同士ならヴィッツより良いような気がするんですけど…。
師:そんな感じはあるね。 価格も安いからお買い得度も高いと思う。
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山:4WDは1リッターモデルのみの設定ですが、FFと比べてどうですか?
師:乗った感じじゃほとんどおんなじだね。
山:FFが900kgで4WDが940kgだから、たったの40kgしか変わらないんですね。
師:そりゃ軽いねー。それぐらいの重量増ならパワー的にも問題なしでしょ。普通の人なら言われなきゃ分からないかも。
山:ハンドリングはどうですか?
師:素直に曲がるし、限界域の挙動もしっかりテストしてあるんじゃないかな。ロールは大きめだけど、ジワッという感じの動きなのでいきなり不安定になることもないよ。
山:ほかに何か運転していて気になった部分ってありますか。
師:シートポジションをもうちょっと低く調整できるようにしたいね。もともとアイポイントが少し高めの設定だけど、そこに大柄の人が座っちゃうとフロントウィンドウの上の方だけで前を見る感じになっちゃう。
山:フロントウィンドウの上部にフィルムタイプのダイバシティーアンテナが貼ってある車両がありましたけど、確かにチラチラと黒い線が視界に入ってきますね。
師:こういったあたりが、コンパクトなクルマしか持たないダイハツの苦手項目かもしれないね。大柄な男性があまり興味を示す分野ではないから、女性を中心とした小柄な人にフィットしたクルマを設計してしまう傾向が強い。これからの課題かな。
○総括
山:総合的に見るとどうですか?
師:う〜ん…。
山:もしかしてキビシー評価になっちゃいますか?
師:何も言うことナシ! って感じなんだよねぇ。
山:ダメダメってことですか?
師:そうじゃないんだな。
山:と言うと…。
師:ハッキリ言うと、ジドウシャヒョウロンカがとやかく言うべきクルマじゃないってことよ。
山:評価に値しないクルマだってことですか?
師:違う違う。もちろんこうやって乗ってみて、良いところもあれば気になるところもあった。でもね、このクルマに興味を示す人にとって、評論家が言う走りの良し悪しやスタイルの是非はあんまり関係ないと思うんだよ。
山:きちんと乗れてちゃんと積める。それでいてソコソコオシャレな雰囲気もあるから、「何も言うことナシ!」ってことですか?
師:そう。コンパクトカーとしての必要条件は全部揃っているから、買った人は十分満足すると思うよ。
山:裏を返せば十分合格点のクルマってことですね。
師:ま、そういうコトですな。
・ヤマザキのヒトリゴト…。
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“ぶ〜ん”・・・。
幼い子供に自動車というものの存在を教えるときに使う言葉は“ブーブー”というのが一般的だろう。おそらくボクが親になったら「ブーブー危ないから道で遊んじゃダメ!」なんて言うに違いない。そしてまた、多くの大人はクルマが走る様子をなんのためらいもなく“ブーン”という言葉で表現したりする。 |
排気音を連想させるこの言葉がピッタリなのは、一部のチューニングカーくらいしかないけれど、クルマが走る様子を的確に表現している言葉というとコレくらいしか思い浮かばない。まあトラックは“ガーッ”というのも当てはまりそうだけど、今やたいていのクルマは“サーッ”とか“ザーッ”というロードノイズを響かせて走り去っていくのが普通。
もし、将来クルマが全く音を出さなくなったとしても“ブーン”という擬態語は使われ続けるのだろうか…。
と、夕暮れ時の幕張の街を眺めながら勝手に思いをめぐらせてしまいました。
アレッ!? コレってもしかすると癒されてるのか???
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