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平成16年11月29日 昨年の東京モーターショーのダイハツブースに『XL−C』というコンセプトモデルが出品されていたのを記憶している人は多いと思う。当初より、次期型ミラジーノだという噂も上がっていたが、新型ミラジーノのスタイルを見ていただければ、それが単なる噂ではなかったということが分かるだろう。改めて伺ってみると「実はあの時既にデザインはほぼ完成されていたんです」とのこと。来場者の方々からの注目も高く、取材中のボクも売り出せば必ず人気が出ると思っていた。 初代ミラジーノの誕生は1999年3月。旧型ミラをベースに前後意匠を施した外観は、MINIを思わせるクラシカルな雰囲気を持ち、メッキや木目パネルなどを使った内装も、それまでの軽自動車とは一線を画す質感を備えていた。販売実績は周知の通り。ノーマルのミラに比べてかなり割高な価格設定にもかかわらず、ダイハツの予想を上回る大ヒット。本家本元のミラがモデルチェンジしても旧型シャーシのまま昨日(11月28日まで。ジーノ1000も新型ミラジーノのデビューと同時に販売停止)まで継続販売を続けていたほどだ。 3分の2が女性運転者という軽自動車ユーザーだが、その中でも特に『ミラジーノ』は女性からの注目度が高い。新型が想定ユーザーとして掲げているのは、「友達感覚の仲良し親子(M&D=マザー&ドーター:母と娘)」だという。これはどういうことかというと、免許を取り立ての若い人はもちろん、子育ての一段落したベテランドライバーにもマッチするクルマに仕上げたということらしい。そして、ここで押さえておきたいのは、“子供”や“家族”の存在を強調していないということ。 具体的に言うと、軽自動車を選ぶ上で「こだわりのあるクルマに乗りたいけど、子供や家族も視野に入れないといけない」という人はムーブラテ。「とにかくオシャレなクルマに乗りたい」とか、「遠出の時は旦那のクルマがあるから、品の良いセカンドカー的なクルマが欲しい」というのならミラジーノということ。年齢構成で見ると、20歳代までと50歳代半ばあたりがミラジーノ(当然ながらこの年齢差でM&Dは多く存在する)。その間に挟まれる30歳代から50歳代半ばくらいまでをムーブ(ラテ、タント含む)でカバーしていくことが理想だということだった。自宅の近くにミラジーノとムーブラテが並んで展示されているディーラーがあれば、そのテイストの“差”を感じ取ってみるのも面白いと思う。 使い勝手はミラ、装備はムーブラテを踏襲していると言っていいだろう(ミラジーノとムーブラテのサイトでご確認を)。注目すべきは安全性能で、軽自動車で初めて国土交通省の定める「歩行者頭部保護基準(2005年9月から適用開始)」の認可を取得。ボンネットフードや、ワイパー装着部などを衝突時に凶器となりにくいものにするなど、高級乗用車並みの取り組みが図られている。エンジンは58馬力のNA一本。ミッションも4速ATのみというシンプルさ。しかし、「ターボは?」との声が予想以上に多く、「さすがに考えないといけないかもしれません」とのこと。5速MTも設定されれば、更に販路が広がる可能性は高いと思う。 月間販売目標は3500台。この数字、個人的には相当順調に推移するのではないかと思う。その理由は、「ライバル? 強いて言えばですけど・・・・・・、ラパンですかね」というダイハツの方の自信の言葉。確かに、ラパンは“カワイイクルマ”という点ではミラジーノと同様のコンセプトを持っている。ただ、ラパンのシャーシは旧型のアルト。静粛性や、衝突安全性もやや古いと言わざるを得ない。それでいて売れ筋グレードのX(エックス、4AT・2WD)の価格は112.14万円。しかも、ABSはオプション。対するミラジーノはと言うと、前述の安全ボディはもちろん、ABSやプラズマクラスターエアコンなどを装備する標準グレードのX(エックス、4AT・2WD)が、111.3万円。ラパンではフロントドアガラスにしか採用されないUVカットガラスを全面に採用しているところも、女性(もちろん男性にもだが)にはうれしいポイントだ。 Report:山崎 裕正 |
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