考えてみたら一度もBMWのオーナーになったことがない。最大の理由は「お金に余裕無い」ということなんだけど、その割にゃベンツ2台。ポルシェも3台乗ってる。フェラーリもあるぞ。したがって無理すれば買えないこともないと思う。どうやら買うほどの魅力は感じていないみたいだ。なぜだろ? そんなこと考えつつ、追加された330iのハンドルを握ってみました。エンジン掛けて走り出すと、いっつもBMWに乗った時に感じるように「すっげ〜いいなぁ!」と感心。
100万回くらい讃辞され続けてきた伝統あるストレート6は、3リッターになって多少大味になりつつあるも(個人的には2,5リッターがベストバランスだと思う)、やっぱり褒めちぎってしまいたい。さすが排気量アップした効果しっかり出ており、低回転から太いトルクをもりもり出す! アクセルレスンポンスだって「お見事です!」と表現するしかあるまい! ホンダのエンジンを「軽く回る系」のベストエンジンだとすれば、BMWって「みっちり回る系」のベストエンジンだと思う。
エンジンはどの回転域&アクセル開度でも存在を主張。フラットトルクなので、回せば回すほど実馬力出てくる。ホントならマニュアルで楽しみたいトコロなれど、これだけトルクあればATだってイケます。最高速は確実に240kmに届く。いや、アウトバーンのように制限速度無いバアイ、240km巡航が可能だろう。エンジンとミッション、パフォーマンスに関しての文句も全くない。100点! 良いとは聞いていたけれど、ここまで気持ちイイと予想してなかった。
そこまでホメると後はケナすんだろう、と思うかもしれないが、ハンドリングを含めたシャシだって素晴らしいと思う。最も気に入るのはステリングフィールだ。「微妙な操作に対し敏感に反応する」というのでなく、むしろしっとりしている。でも遊びがないため、ホンの少しハンドル切っただけで(いや、正確に表現すると、ジワリとチカラ入れる程度)、キチンと走行ラインの修正可能。もちろんタイトコーナーなどでハンドル大きく切った時のフィールも最高でしょう!
右ハンドル化の弊害は最小限に押さえ込んでいるように感じた。ドライビングポジション、アクセル操作感、ブレーキのタッチいずれも違和感無く、キモチよく乗れる。2**/**R1*という大きく太いタイヤ履くにも関わらず、乗り心地は良好。こらよっぽどボディ剛性高く、精度の高いダンパー使っているに違いない。ブレーキのタッチもシートもインテリアもカンペキに近い質感。正直なハナシ、そろそろBMW買わなアカンかな、とさえ思ってしまう。
じゃ3シリーズに弱点ないのか? 三つの点で踏み切れないでいる。まず「限界時のハンドリング」だ。テール流れ始めるくらいまでの挙動は素晴らしいのだが、大きくカウンター当てるくらいまで挙動を乱すと、突如手強い存在になってしまう(スピン防止装置標準装備)。ほとんど真横になっても容易に立て直せるベンツCクラスと対照的。ワタシはラリー車みたいに、クルマを全面的なコントロール下に置くハンドリングが好き。したがってプライベートなクルマ買うなら、積極的に遊べるモデル選ぶ。
二つ目は価格。ノーマルの330iで535万円。525iが534万円だから、いざ買おうとすると大いに迷う。550万円のボクスターや(2000年モデルから凄く良くなった)、500万円でC240というチョイスもあるし。323iだって4**万円でしょ? これまた決して安いクルマでない。すなわち3シリーズ買う予算あれば、他に魅力的なクルマがたくさんあるということ。長い間、その中から3シリーズを選ぶことが出来なかったというワケ。
中古車という手もあるけれど、これまた高い。おそらく1年以内に500万円を下回る330iが市場に出てくる。新車買うより安い反面、3年もすればフルモデルチェンジしてしまう。BMWの常で、新型デビューすると旧型の相場は突如急降下。あれほど人気だったE36も、ずいぶんお手頃な相場になった。やっぱりポルシェやCクラスの方が値落ちしない。ここで文頭に戻る。BMWというクルマ、どう考えてもフトコロに余裕あるヒト御用達なのだ。
多少高価でも、多少下取り悪くても気にせず、3年くらいでバンバン新車に乗り換えるくらいの財力無いと厳しい。長い目で評価するとベンツの方がリーズナブルである。ここでも一つ思い出した。昨年323iを買おうと悩んだ。その時なぜ止めたかというと、クルーズコントロール無かったためである。長距離の移動をよくするからクルコンは必須の装備。Cクラスなら全モデル標準で付く。3シリーズは330iにも付かないのだ。なんでだろ。BMWジャパンに聞いても納得出来る答えは返ってこないだろうなぁ。