アコードの上級モデルとして登場したのが、旧型インスパイア。したがって今までは『アコード・インスパイア』と呼ばれていた。メカニズム的な特徴はエンジンの搭載方法。普通のFF車はエンジンを進行方向に対し横向きに搭載するんだけど、このクルマはFR車みたく縦置き(つまりボンネットを開けるとエンジンは前後方向を向いてる)にしてる。
 理由は簡単だ。オトナのクルマを作るためにゃスムースなマルチシリンダーが絶対必要。こんな場合、普通はV6を選ぶ。でもホンダはコストパフォーマンスに優れる5気筒を選んだので、縦置きするしかなかったという寸法。5気筒FFの先駆者、アウディも縦置きをチョイスしている。ボルボ850の横置き5気筒はレアケースだ。
 搭載されるエンジンは基本的に旧型と同じタイプの2000/2500t。最高出力はそれぞれ160/180馬力と強力。高性能エンジンなのにレギュラーガソリン指定なのが嬉しい(25Sだけハイオク仕様)。レギュラーはハイオクより20%も安いので、それだけで燃費も20%いいということになる。秋には3200tのV6搭載車も追加されるそうだ。



 ボディサイズはググッと大きくなった。従来型は5ナンバー車ワクに収まるサイズだったものの(全長4、7m。全幅1、7m以内が5ナンバー規格)、途中からフェンダー部分を広げて幅広化。新型はその流れを受け、ボディ全体を二回りも大きくしている。結果、全長4840o×1785oと、もはや完全にマークUやディアマンテと並ぶ。オトナのとして最低限必要な大きさかもしれない。
 とってもシックだと思うのがインテリア。最も安いグレードでさえ木目調パネルや、チタン素材風に仕立てられたシフトゲートを採用。フル装備のATで213万3千円のクルマには見えない。ホンダ得意のナビゲーションシステムは、TVチューナーまで付いて24万円の設定。安いぞ。クルマ自体の完成度は全然モンクないレベルにまとまっていて、エンジンのスムースさも6気筒と遜色無い。価格を考えると、超魅力的なオトナのセダンと言える。