プレリュードと言えば、これまではセリカやシルビアと同じワカモノのクルマであった。しかしワカモノの好みは今やRVかVIPセダンである。ホントに2ドアスポーティクーペって魅力ないもんなぁ。新しさを感じないかもしれないな。で、新型プレピュードだ。写真を見てどう思うだろう? おそらく多くのaf読者は「なんかねぇ?」じゃなかろうか。ボクもそうで、パリサロンで早くも実車を見てきたけど「悪くないが凄く良くもない」という結論に達した。
 どうしてか? 個人的には派手さが足りないように思う。フロントグリルの形状などを見ると相当アグレッシブ。でも「どっひゃ〜!」とタマげる最近のイタリア車ほど冒険してないから、ややピントがアマいように見えてしまうのだろう。サイドビューやリアの処理も、凝っているのに大人しいのだ。したがって今までプレリュードを買っていたユーザーのうち、ワカモノは離れていくことは間違いない。ホンダに聞くと、意外にも「それは仕方ないと諦めています」言う。

 理由は最初に書いた点。つまりワカモノが2ドアを買わなくなったからだ。ユーザーになってくれないなら、別に意識することなんかない。そりゃそうだ。事実、新型プレリュードが初公開となったパリサロンでは、40歳代以上のユーザーから熱い視線を浴びていた。落ちついたデザインも、その年代だと好ましく見えるらしい。日本もやっと落ちついたクーペを出せるようになったということである。この渋さが解るヒトだけプレリュードを選べばよかろう。最終的なデザインについての評価は、見慣れてから出したい。
 ハードの方は意欲的だ。ボディは全世界の最新衝突基準に対応すべく、可能な限り剛性を持たせたそうな。「具体的にはどんな感じなのか?」と聞いてみたら、ベンツに負けないレベルだと言う。このところデビューする新基準対応車は、どれもドイツ車みたいなガッシリ系乗り味を持つ。そいつをさらに進化させたような雰囲気らしい。といったことから予想するに、けっこう期待出来るかもしれない。もちろんGOAと同じレベルのオフセットクラッシュモードや、側面衝突もクリア出来る。

 搭載されるエンジンは3タイプ。全て2、2リッターの4気筒で、最スポーティバージョンは200馬力だった従来型VTECをさらにチューンし、220馬力まで持っていった。ついにNA2、2リッターから220馬力を絞り出すエンジンが誕生したのだ。おそらくレーシングエンジンに近いような技術や生産精度を使ったんだろう。インテグラRからのフィードバックも行った模様。スタイルはアダルト向けながら、中身はギンギンのスポーツモデルと言っていい。
 また、このエンジンにはホンダ御自慢のAYCという新兵器が搭載される。数カ月前、従来型のプレリュードにAYCを試験採用したテスト車に乗ったが、FFなのにアクセルオンのコーナリングでカンペキにアンダーは出ない。アクセルを踏んでハンドルを切り込むと、勝手に曲がっていく感じ。特にパワーオンでアンダーステアが出る2速のコーナーで効果大。試験車よりリファインされているだろうから、別次元の乗り味を楽しめそう。公道での試乗を期待して欲しい!

 その下が2、2リッター****の200馬力。220馬力を見た後じゃつまらなく思うけど、このユニットも実際は従来型以上のパワーを発揮する。技術の進歩によって今回から低速トルクを大幅に太らせることに成功しており、問題があったATとのマッチング(トルクが細く、高回転まで引っ張らないと活発に走れなかった)も改良されたと思う。もちろんATはキチンとスポーツモデル流。マニュアルのような操作でワインディングを走ることが可能だ。
 量販グレードに搭載されるのは1**馬力の****2、2リッター。最高出力こそややダウンするものの、4千回転以下の実用回転域でのは200馬力ユニットとイーブンである。楽々200qに届く最高速をマーク。普通に乗るなら必要にして十分だろう。魅力は価格。エアコンやエアバック標準装備のフル装備車が***万円で買える。プレリュードのスタイルが気に入ったなら、このエンジンをチョイスしてドレスアップするのもよかろう。ノーマルが大人しいので、ガラッとイメージは変わりそう。ずばりウデの見せ所でしょう。

 おっとインテリアの紹介を忘れた。従来型はデザインで特徴を出そうとしたが、かえって浮いた。その反省からか、ヒジョウにベーシカル。でも悪いかとなれば、そんなこたぁない。むしろシックにまとまっていて好ましい。ローバーとの共同開発をやって以来、ホンダのインテリアってホントにセンス良くなった。例えニセモノであっても、木と革の使い方は日本車じゃイチバン上手。新型プレリュードの上級モデルもシックでよろしい!