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ホンダ

ゼスト

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2006年2月23日

ゼスト発表会

1)Switch Mover 「ゼスト」デビュー! 

 ホンダの新型軽自動車「ゼスト」がデビューしました。コンセプトはズバリ「Switch Mover」。「スイッチ ムーバーってなんじゃい?」と思ってしまいましたが、内容を聞くと結構納得できる。「男性と女性」「パーソナルとファミリー」「近場への移動と遠い場所へのドライブ」「ドライバーと乗せてもらう人」、どちらの条件も満足させられるということなんです。聡明な皆さんはすぐに分かりましたでしょうか。僕は説明を聞いてやっと理解できました(笑)。言い換えれば「男性にも女性にも似合うクルマ」「パーソナルユースでもファミリーユースでも、どちらでもOK」「街乗りだけでなくロングドライブも楽々」「運転しても楽しめるし、他の人に運転してもらっても快適」ということになりましょうか。まぁとにかく色々なニーズへ対応できるクルマってことですね。「ライフ」や「ザッツ」とは違ったコンセプトの「ゼスト」。細かいところまで見るとなかなか面白いクルマです。これから順次紹介していきますので、皆さんお楽しみに! (新美)

2)狙い通りの外観 

 男性でも女性でも似合うデザインを目指したとのことですが、その目的は見事に達成されていました。なんせ車体色によって受けるイメージが全然違うのです。水色っぽい「シリウスブルー・メタリック」は女性にとても似合いそうだし、黒に近いシルバーの「アドミラルグレー・メタリック」なんかは男性にピッタリ。「プレミアムホワイト・パール」や金色っぽい「サハラサンド・メタリック」なら男性でも女性でも似合いそうです。またフェンダーも大きく張り出しており、視覚的な安定感も大きい。「ウェストラインを高くして全体を長く見せるように、そしてフェンダーを膨らませることで安定感を狙った」ということですが、まさに狙い通りと言えそうです。後姿もスッキリしたもので、全体的に若く、さわやかなイメージ。個性を主張しながらも、その主張が強すぎなくて個人的にはいいと思います。1998年と比べ1,25倍にも膨らんでいる軽自動車市場。様々なニーズがある中、このデザインは受け入れられるのではないでしょうか。(新美)

後ろ姿もスッキリです!

3)ステップワゴンと同等!? 

 「ゼスト」の大きなウリは室内高。最近の軽自動車は室内空間も十分であることは皆さんご存知の通り。そこで「ゼスト」は室内長と室内幅だけでなく、室内高を大きな武器としてきたのです。「ゼスト」の室内高はステップワゴンと同等の1340mm。これはライバルといわれているダイハツの「タント」に比べて10mmも高い。こう書くと「じゃあすごく背の高い軽自動車なんじゃないの?」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。全高は1635mm(FF、4WDは+15mm)と、「ワゴンR」や「ムーブ」といった他の人気軽自動車とあまり変わらないのです。これにはやっぱりホンダの「低床プラットフォーム」が効いています。その証拠に荷室の床面地上高は530mmとかなり低い。この低さならば荷室に大きな荷物が積みやすいし、乗り降りだってしやすい。安定した走行も可能です。もちろん室内の頭上空間は広々。インテリアについては他にも述べることはたくさんありますが、とりあえず大きな特徴は室内高。広々感抜群でございます。(新美)

4)インテリアの大きな特徴はメーター 

 さてさて、インテリアです。見所は先ほど紹介した室内高以外にもあるのですが、まずはメーターでしょうか。軽自動車にしては珍しく、常時発光メーターを採用しているのです。電装関連担当の岡田さんに話を聞くと「例えば短めのトンネルに入った時、ライトを点灯するかどうかって悩みますよね。仮にライトを点けなかった場合、常時点灯でないメーターは見づらい。まぁそれは極端な例ですけど、太陽の光なんかでもメーターって見づらいことが多いです。そこで視認性を考慮して常時発光メーターを採用しました」とのこと。うむうむ、視認性の上で常時発光メーターの効果は大きいでしょう。僕は視認性以外にもファッション性の面で常時発光メーターはいいと思います。昼間だって明るく点灯していた方がオシャレじゃないですか? 「ゼスト」のメーターはオレンジや赤など暖色が多く使われており、これまた好印象。またメーターだけでなくインパネ周りは質感高い。「ライフ」もそうだけれど、「ゼスト」は「ライフ」より後にデビューしただけあって、「ライフ」を凌ぐ質感を実現しています。そうそう、インパネ周りにはたくさん物入れがあるのですが、個人的にとても気に入ったものがありました。それはお次でご紹介します。(新美)

素敵なメーター

質感はワンクラス上のレベル!

5)ありそうでなかなかない? 

 皆さんはクルマを運転するとき、携帯電話をどこへ置きますか? 女性ならばバッグに入れておくかもしれませんが、バッグをあまり持ち歩かない男性は? 冬ならまだポケットでもいいけれど、夏だとなかなかそうはいかない。ズボンの後ろポケットだとシートが傷んじゃうし、前ポケットだと座っている時に不快。そこでホンダは「ゼスト」の運転席右側に「携帯置き場」なるものを設置したのです。本当は携帯電話だけでなく例えば財布とか、運転中すぐに欲しくなるものを置く場所らしいのですが、本当に携帯電話ピッタリのサイズなので、まことに勝手ながら「携帯電話置き場」と名づけさせてもらいました(笑)。この「携帯電話置き場」、本当に便利です。ステアリング近くにあるのだけれど、特に運転の邪魔にはならなそうだし、なによりサイズ的にピッタリ。外へ出る際もヒョイッと持ち出せるし、ありそうでなかなかない、いい設備だと思います。(新美)

ここに携帯電話を置くと↓

ほ〜らピッタリ!

6)遅ればせながら…… 

 これだけインテリアのことを述べておいて恐縮なんですけれど、今更ながらインテリア全体の大きな特徴を述べたいと思います。「ゼスト」のインテリアは「のびのびらくらくスペース」をコンセプトに、フロント席とリア席それぞれの心地よさを追求した全席快適インテリア。具体的には「フロント空間は開放感を、リア空間は安心感と荷室の使いやすさを」追求しています。インテリアデザイン担当の林さんに話を聞くと「フロントはやはりドライバーのことを考えて視野を確保し開放感を出しています。それに対して後席は窓枠の下端を高い位置にして適度な包まれ感を持たせ、安心感を得られるようにしています」。なるほど、最近の軽自動車は視覚的な広さを得るため後席もやたら開放感を演出していますが、「ゼスト」の場合は開放感を強調しすぎず、適度な包まれ感を出してそれを武器にしているんですね。モノは考えようだ。また窓枠下端が高い位置なのは、室内が丸見えになることを防ぐのにもいいと思います。まぁほとんどのグレードでプライバシーガラスが標準装備されているから、あんまり関係ないかもしれないけど……。他にも例えばポケット類が充実いていることとか(助手席前には大きなボックスが2つもあるし、ダッシュボード中央にも1つポケットがある)、シートの大きさを極力大きくして快適性を向上させているとか色々ありますが、個人的に感心させられたのがドア部分のデザインと素材。フロントドアの内側は明るい色でやわらかな素材を使い、開放感と快適さを演出している(黒内装の場合はフロントも暗い色になりますが)。それに対しリアドアの内側は素材からして固く、また色も暗め(窓枠の15cm下くらいを除く)。これは林さん曰く「後席は包まれ感を出すため、あえて暗めの色を使いました。固い素材を使ったのは、後席を倒して荷室を拡大した状態で荷物を積んだときに、荷物がぶつかって傷を付けてしまう可能性を考えたからです」だそう。う〜む、よく考えられてますね。なかなかグッドなインテリアだと思います。(新美)

デザイン担当の林さん。身長186cmでも頭上広々!

7)エンジンとかサスペンションとか……。 

 メカニズム的な話をなおざりにしていたので、ここではエンジンなどについて書きたいと思います。「ゼスト」に用意されるエンジンは2種類。ライフと同じくNAとターボが用意されます。NAもターボエンジンも共に「i−DSIシステム」というものを採用している直列3気筒エンジン。「i−DSIシステム」とは1気筒あたり2つのスパークプラグを配置し、タイミングをずらして点火することで燃焼室内の全域急速燃焼を実現させるためのものです。その結果、より高圧縮比が可能になるのです。エンジンスペックはNAが最高出力52ps/6700rpm、最大トルク6,2kg−m/3800rpm。ターボはそれぞれ64ps/6000rpm、9,5kg−m/4000rpmです。エンジン担当の高松さんに話を聞いたところ「エンジンの特徴としましては、まず静かなことです。ボディの遮音性もありますが、かなり静かなエンジンだと思います。例えば100km/hで走る場合エンジンは4000回転くらい。普通車で考えたらかなり高い回転数に思えますが、ゼストのエンジンは4000回転でもそんなにうるさくありません」とのこと。確かにエンジンからボディまで、「ゼスト」は遮音性に力を入れています。エンジンはシリンダーブロックやクランクシャフトの剛性を高めてエンジンノイズを発生源から抑制しているし、エンジンマウントも液封タイプを使って振動がボディに伝わらないようにしている。上級グレードには吸音ルーフライニングやウレタン成形インシュレーターを採用して、高い静粛性を確保しています。またターボエンジンは「ターボであることを
忘れさせてくれるエンジンです。排気量を大きくしたNAと考えてもらってもいいくらいです」。まぁこのあたりは他社と同じ考え方のようですね。「ゼスト」は車重が880kg(FF)と軽自動車としては若干重めなので、動力性能に余裕を求めるならターボをどうぞ。ただし、NAでも実用上不足はないそうです。(新美)

ターボエンジンと高松さん

8)駆動関係は…… 

 先ほど紹介したエンジンに組み合わされるのは全車4速AT。走行状況に応じて知能的に変速制御するプロスマテックとアクティブロックアップ機構を採用することにより、状況を選ばないスムーズな走りを実現しているとのことです。サスペンションについて、フロントはサブフレームを介した高剛性L型ロアアームを持つマクファーソンストラット式。リアは低床に対応するためコンパクトなH型トーションビーム式。取り付け部を剛性アップさせたり、ラバーブッシュを採用したりして細かな振動などを抑制し、良好な乗り心地を確保しているとのことです。まぁ乗り心地は実際に乗ってみなければならないもの。購入を考えておられる方は、ぜひ試乗して確かめてください。ただ開発者の話によると、サスペンションは若干固めの設定だそうです。なお、「SPORTS W TURBO(FF)」には専用のスポーツサスペンションが装備されます。下の写真は駆動関係と関係ない、後席を倒してフラットにした写真(汗)。フラットにした場合、容量は203Lから739Lに増加します。(新美)

2アクションで可倒!

9)売れ筋グレードはコレだ! 

 さてさて、今回は売れ筋グレードについて。というかまずグレードと価格を紹介しなければなりませんよね(笑)。一番安価なグレードは「N(FF)」で103万9500円(税込み、以下同)。このグレードは運転席&助手席エアバッグやマニュアルエアコン、ABSや電動リモコンドアミラー、キーレスなど最低限の快適装備を備えているものの、プライバシーガラスやホイールカバー、フロントマップランプ、シートバックポケットなどは省かれます。アフターマーケット担当者の田村さんに話を聞いたところ「Nというグレードはどちらかというと商用車的な扱いです。売れ筋グレードはGだと考えています」。「N」の上に当たる「G」は、「N」で省かれていた装備のほか、カップホルダーが追加され、ドアハンドルもボディ同色となったりします(Nはボディ色に関わらず黒色)。装備内容を考えるとこれが売れ筋グレードといえるでしょう。値段は109万9350円なり。さらに最上級グレード「W」ではアクティブパッケージ(撥水シート表皮・ワイパブルマット・アタッチメントフック4個・消臭ルーフライニング)が付くほか、エ
アコンもマニュアルからフルオートになり、アレルギー物質を取り除くアレルフリー高性能脱臭フィルターなども装備されます。値段は122万8500円。各グレードには「SPORTS」というものが設定され、「SPORTS」にはエアロや専用フロントグリルを装着。スポーティな外観となります。またターボは「SPORTS」にしか設定されません。値段は118万6500円から144万9000円。なお全グレードに4WDが用意されます。そうそう忘れてた! 「ゼスト」には軽自動車初となるカーテンエアバッグが全グレードにオプション設定されているのです。軽自動車は進化し続け、台数も増えている。、昔の狭かった室内に比べれば今の軽自動車は広すぎるくらいでしょう。人を乗せる機会も多いはず。台数増えて人を乗せる機会も多いとなれば、事故だって多くなるだろうし被害も怖い。オプション設定されたのは喜ぶべきですが、できれば標準にしてほしいものです(それはさすがにキツイかな)。と、大まかなグレード構成を説明させていただきました。 (新美)

こちらは「SPORTS]の写真です

10)デザインのあれこれ 

 最後に(最後になるのもおかしいのですが)、エクステリアデザイン担当の中井さんにお話を伺うことができました。中井さんによると「今回はかなり自由にデザインできました。軽自動車には様々な制約がありデザインの自由度は狭いように思われますが、しかし制約があるからこそ頑張れたし、充実したものを作ることができたと思います」。ふむふむ。「それから今回は独身の方ではなく、家族のお父さんもターゲットにした軽自動車。奥さん専用のクルマでも、独身の方がデートするためのクルマでもない。その辺りに注意しながら、女性から見た男性も乗っていそうな軽自動車を考えてデザインしました」。なるほど、ということは女性から見た男性も乗っていそうな軽自動車とは、こういったデザインなんですね。中井さん曰く「実はライフをデザインしたのは全員男性なんです。そういう意味ではライフは男性から見た女性に似合うクルマだった。今回はその逆ですね」。女性にモテたい方、女性の期待に応えるため、ぜひとも「ゼスト」に乗りましょ(笑)。(新美)

男性から見てもカッコイイ中井さんでした

11)「Honda Cars」初の新型車 

 皆さん「ゼスト」の新車速報は楽しんでいただけましたでしょうか。「ホンダ」は先日3つあるディーラーの種類を統合すると発表(今まではプリモ・ベルノ・クリオの3系統でそれぞれ違う車種を扱っていた)。3月から「Honda Cars」に統一され、全ディーラーですべての車種を購入できるようになる。そして「ゼスト」は「Honda Cars」となって初の新型車となります。月販売目標は5000台。ディーラーを統合して軽自動車をどこでも購入できるようになり、需要の多い軽自動車市場でどこまでシェアを伸ばすことができるのか。最後に、当サイトでもおなじみの国沢親方に「ゼスト」の印象を聞いてみました。国沢親方曰く「乗ってないから分からないけど、ダイハツのタントとどっちがいいか楽しみ。今回のサスは固めらしいから、この世のものとは思えないくらいロールするタントと比べてどうなのか、すっごく気になるね〜」とのこと。皆さん、
ぜひともディーラーでご確認を! (新美)

「ゼスト」をガブリ!