マツダスピードアクセラ
新:クルマ好きには大注目の、マツダスピードアクセラです。個人的にもメチャメチャ気になる1台であります! ズーンズーンズーン……。
国:気合い入ってるよね。マツダスピードアテンザもそうだけれど、そんなに台数期待できるモデルでないのに、かなりしっかりと作り込んでいる。
永:走りの良さを前面に押し出しているマツダだけに、ある意味一番気合いの入ったモデルなのかもしれません。
国:では詳しく見てみようか。
新:ズーンズーンズーン……。
着やせしたグラマーな女性!
サイドビューかっこいいです。ホイールのデザインもグッド!
新:外観は意外と控えめですね。
国:そこまで仰々しい演出はしていないね。でもそこかしこにNAモデルとの違いがあって、全体では上手にスポーツ性を主張していると思うよ。
新:18インチホイールに、ワイドフェンダー、専用のエアロバンパーなど、確かに専用装備は多いです。
永:ただ、やっぱりそこまで演出が派手ではないですね。羊の皮を被った狼みたいな感じ。
新:なるほど。着やせしたけど脱いだらスゴいグラマーな女性だと。
国&永:アホ!
新:じゃあ華やかさはないけど、苦み走ったいい男とか……。
国:このエクステリア、僕は正解だと思うよ。今の若い人ってそこまでスポーツ性を求めないじゃない? クルマ好きは結構年配の方に多い。となると、あまり派手な演出より、ちょっと大人な感じの演出の方が歓迎されると思う。
新:あんまりスポーツを強調しすぎると、なんかオモチャみたいになってしまいますもんね。
インテリアは「もうちょい刺激を」
もうちょっと辛みの効いた内装を求む
国:内装はどうだろう?
新:インテリアはもっと控えめですねぇ。
永:200km/hまで刻まれたメーターにアルミペダル、セミバケットシートが主な特殊装備です。
国:控えめでいいじゃん。
新:僕としてはもうちょっとやる気にしてくれる雰囲気でもいいと思うのですけど……。
国:座ってみると、シートもホールド性を意識しながら実用性もきちんと確保している。
値段から考えると、このシートの装備は大サービス!
永:カリカリのスポーツモデルというわけではないし、僕はこれでいいと思います。ただ、個人的にはアルミペダルって滑るから嫌い。
新:確かに雨の日とかは注意が必要ですよね。
永:僕は雨の日フロアマットで靴の裏をズリズリ拭いてるよ。
新:後席の居住性もNAとあまり変わりません。
永:フロントシートがセミバケットになったおかげで、少しだけ閉塞感増している気もするけど……。まぁでもそこまでネガな部分ではないです。
国:では乗ってみようか。
ジャジャ馬かと思いきや……
扱いやすく、パワフルなMZRターボエンジン
国:加速いいね〜!
新:速いッス!
永:でも予想してたのとちょっと違います。ジェントルな加速感。
新:1390kgの車重に最高出力264ps/5500rpm、最大トルク38,7kg−m/3000rpmというスペックから想像されるより、荒々しくありません。
国:FFのハイパワーモデルとなると、トラクションの確保が難しい。そのためいきなりトルクが立ち上がらないように制御しているのだけど、この制御の仕方が素晴らしい。パワーを絞り過ぎていないし。トラクションだって確保されている。シャシーのキャパシティ大きいんだろうね。
永:18インチタイヤも頑張っているのでしょう。
新:加速感はあるのだけれど、本当にジェントル。「ドカーン!」というより「グイーン」という感じですか。フラットなトルク特性なんでしょうね。
永:ただ、高回転でパンチがある感じでもない。
新:そこに物足りなさを感じる人もいるかもしれません。
国:扱い易くて楽しいよ。高回転でしかパワーなかったら、常にその回転数をキープしなければならない。それって結構難しい。フラットなトルク特性なら、そこまでキチっと高回転をキープしなくても、思った通りの加速が得られる。
新:なるほど。普段もある程度ズボラな運転できますしね(笑)。
永:ハンドリングはどうですか?
国:いいよ〜。文句ナシ! とにかく「素直」の一言の尽きるね。難しくない。簡単に言ってしまえばラリーカーのような扱い易さだね。限界はそこまで高くないけど、限界を超えても怖くない。例えば前輪に荷重かけてテールを流しても、コントローラブルだから楽しい。
新:コーナー出口とか難しくないですか? 不用意にアクセル踏んでしまうとアンダーでてしまいそう。
国:グリップを探りながら踏んでやれば大丈夫。トルクセンシング式LSDも効いてる。しっかり曲がってくれるから余裕を持って楽しめるね。じゃ、運転交代。
とりあえず「楽しい」。ズーンズーンズーン……
新:ヨッシャ! うむうむ、加速感はリニアですね。ただし、高回転でもうちょっとパンチが欲しいかも。
永:新美君はS2000を試乗した時も言っていたけど、ドラマティックな特性が好きなんだね。
新:難しいかもしれないけれど、僕は加速でもワクワクさせるものが欲しいんですよ
永:実用域でのトルクを確保しながら高回転でパンチを出すというのは、なかなか大変なこと。
新:スポーツモデルなら、最後にもうひと伸び欲しいんですよね。まぁ贅沢な話ですけど。
永:ハンドリングはどう?
新:僕にハンドリングを聞かないで下さい。
永:あらあら(笑)。
新:永田さん、後席の乗り心地はどうですか?
永:後席の乗り心地としては望外にいい
新:ボディ剛性の高さが生きていますね。
国:素晴らしいね テネコ製のダンパーも文句ナシ。
永:後席は前席に比べて排気音が聞こえます。これ、できれば前席でも聞きたいような低いスポーティな音。
新:運転席ではあまり聞こえませんね。しかし、楽しいです。僕みたいにウデがなくてもすぐに楽しめる。限界うんぬんは語れませんけど、気持ちよく走れることくらい分かります! ヨッシャ、この勢いで運転交代! 永田さんお願いします!
マフラーは片側1本出し。
永:そんな高いテンションで交代されるのも何なんだけど……(笑)。
国:どう?
永:皆さんと同じで、やはり楽しいです。ステアフィールも操作に対してリニアでいいと思います。それと同じエンジンのマツダスピードアテンザよりもシフトがカッチリした感じになったと思います。
新:なるほど〜。そういえば、今回はブレーキも大型のものを装着しているんです。フロント320mm、リア280mmとかなり大きいローターですね。フロントなんてRX−8並みの大きさ。
永:マツダはMPVでもそうだけど、ブレーキに力入ってますね。
国:コストかかるけど、いいことだよ。見えない所にお金を使ってるのがマツダらしい。
新:何となくスバルを感じさせますね。
まとめ
マツダスピードってあんまり知られていないけど、でもキッチリとしたクルマを作っている。はっきり言ってマニア向けな感じ(笑)。ただ、マツダと同じくしてブランド性に欠けると思います。もうちょっと何かしら大きなアピールをしてほしいところ。というか、個人的にはマツダスピードなんて頭に付けなくても、単なるアクセラの1グレードとして設定してもいいと思います。まぁこうやってマツダスピードからスポーツモデルを出すことによって、徐々にそのブランド性を高めていこうとしているのかもしれないけど……。
その一方で、魅力的な価格設定なのはとても嬉しいところ。今回乗ったマツダスピードアクセラは、なんと税込み241万円! 241万円ですよ? スペックから考えると、安いという他ない。241万円なら若い人にだって十分手が出るプライス。ちょっと走りを楽しみたい人には、オススメのモデルです。荷室はちょっぴり狭いけれど、遊びに走りにガンガン楽しめるはずです。
レポート/新美瑛生
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