特選街より。そのクラスのおすすめ車選び。
○こういっては失礼だが、今回の投票でナンバー1になったのをみても解る通り、意外に良く出来たクルマである。まずスタイル。BMWの5シリーズに似た雰囲気ではあるけれど、ジックリ見れば全然違う。非常にシャープながらボリュームがある、という上手な仕上げだ。特にボディ側面のラインは、たくましさを感じるほど。空力処理もしっかり行った結果、CD値は0、28と良好。高速燃費を稼ぐのに役立つだろう。
安全性の向上はどのメーカーにとってもメインテーマの一つ。全世界に輸出されるディアマンテの場合、非常に厳しいと言われる3つの基準をクリアしている。簡単に紹介すると、@アメリカで要求される56qからの正面衝突。A50q側面衝突、そしてBヨーロッパの50qオフセットクラッシュモードをクリア。日本で施行される50qの正面衝突モードなど朝飯前だ。ドアロックは衝突と同時に自動解除される機能まで付く。
ディアマンテワゴン
○このクルマ、本来はオーストラリアでのみ販売される計画だった。だから現地生産なのである。さて。オーストラリア人は大量の荷物を載せるためSWを選ぶ。したがってスペースはヨーロッパのLクラスSWに負けていない。リアタイヤはホイールアーチ分しか室内に出っ張ってないし(しかも実にコンパクト)、前後方向も余裕はあって183pボクでもタテ方向に寝れた。二人だけならこのスペースをベットにすることだって無理ではない。いや、総体的にスペース効率がいいため、子供が小さいうちなら親子4人で寝ることだって可能だ。オートキャンプファンなら、実に有難いスペースだと思う。ちなみにスペアタイヤはフロアの下にある。
×じゃ、まったく問題がないかというと、そうでもない。残念だったのはリアシートの座面が固定だという点。写真を見ても判るように、リアシートは背もたれの部分しか倒れない。それでもスペースは充分なんだけど、他車みたいに座面まで畳めればさらによかったと思う。チェックしてみたところ、工具さえあればリアシートの座面を取ることは出来る。もし二人だけで出かけるなら、ここを加工してフラットにしてしまったらどうだろう。
静粛性やハンドリングはセプターワゴンに負ける。セプターの場合、すべての速度域で高級サルーンであるウィンダムと同じくらい靜か。ディアマンテワゴンは120qくらいまでなら充分なレベルながら、それ以上では少しずつ騒音が気になってくる。ハンドリングもシャキッとしたコーナリング性能より、巡航時の乗り心地を狙ったもの。リアサスにリジットを使うため荒れた路面ではバタツキが出てしまう。
売れ行きもあまり芳しくなかったようで、次期型の生産計画は未定らしい。もし欲しいと思うなら、早めに購入しておくことをすすめる。249万円で買える『30V』は、3リッターエンジン搭載車のなかで最も安い。