ジドウシャヒョウロンカを40年ほどやっているが、ここまで目立つクルマに乗ったことないぞ!だって銀座の街中走ったら、皆さん見る見る。ユビさすヒト続出となり、クルマに興味なさそうな女性やコドモも大喜びしてくれるのだった。高速道路でも大人気! 一度抜いていったクルマが急ブレーキし、併走してジックリ観察していくことさえ珍しくない。ま、ワタシでも見るでしょうな。
一旦止まれば、今度は質問責めに合う。ま、ワタシでも聞くでしょうな。こら一体ナニモノかと言うと、見ての通りパジェロに雪道も走れる小型クローラー(”キャタピラ”って”ジープ”などと同じく商品名)を装着したもの。長いクローラー持つ雪上車だと一般道を高速で走れないが、このタイプだと100qまで出る。もちろん普通の乗用車と同じ登録。
クローラー一個150sあり、価格はパジェロの250万円高。クローラーを取り外し、通常のタイヤに交換することも可能になっている(カタログに所要時間30分と書いてあった)。皆さん「公道で走っていいの?」と聞いてくるが、全く問題ない。今回仮ナンバーなのは、広報車じゃなく商品見本車だから。今回試乗出来たのも、たまたまクルマのスケジュールが空いていたかららしい。
三菱の広報担当者は「スキーにでも行って来て下さい」と軽く言う。おいおい。高速道路400qも走ってクローラー減らないのか?野次馬根性のカタマリみたいな国沢光宏だからして、そう言われればスキーに行ってみたくなってしまう。おそらくこんなクルマで都会からスキー場まで往復するバカは、世界中探してもいないだろうなぁ。異論あるヒトが居たら連絡よこすように。
気になる一般道路の乗り味は、ゴムチェーンを巻いたパジェロといった感じ。多少ゴロゴロするも、ガマン出来ないホドじゃない。休まず高速道路を80qで2時間走れたのだから。ただハンドルを切った時のレスンポンスが悪いので、乱暴な運転は避けるべきかもしれない。気になる燃費は一般道主体でリッター当たり3、0q。高速80q巡航が3、4qと予想外に良かった。
肝心の雪道も走ってみましたね。もはや抜群でしょう! 理論的にパジェロ4WDの10倍という走破性能はウソでない。許可を得て雪原など入ってみたら、信じがたいほどスイスイ走る。スキー場にある圧雪車と同じ場所だって走れてしまった。もしお金持ちで豪雪地域に住んでいるなら、ぜひとも一台欲しいクルマだと思う。地方自治体にもすすめておく。
ハンドル握ってタマゲるのは切れ具合。基本的に据え切りが出来ない。動き出してからジワジワと切り込んでいく。最初回転半径は6、7mで普通のタイヤより0、8m大きいだけだけれど、据え切り分も考えるとそれ以上に曲がらない感じ。それでも東京都内で乗って問題無かったので、毎日の足にも使えるかぁ?
<レポートその2>
街中で走っていると、これほど目立つ存在はない。ユビ指されるの当たり前。大笑いされるし、横断歩道で待っているヒトから「なんだぁ?」とコエまで出る。口の動きでナニ言ってるか解るのだ。撮影のため停車しようものならさらに大変である。「公道を走っていいのか?」に始まり「何q出るのか?」「高速道路も走れるのか?」等々際限がない。20年間もジドウシャヒョウロンカやってるけど、ここまで人様に喜んで頂けるクルマ乗ったの、初めて。
一応、読者の皆さんが知りたいスペックをツラツラと述べてみたい。まず「公道を走れるか?」だ。今回は仮ナンバーでの撮影となったものの、キチンと正規ナンバー取れます。全く普通のクルマと同じ道路交通法が適用されるため、高速道路だって走れる。今回も首都高から横浜線に入り、ベイブリッジなど渡ってみた。最高速度は乗用車と同じ。スピードメータに描かれているクローラー装着時の速度表示を見たら(雪のない時期はクローラーを外して普通タイヤの装着可能)、100qまで目盛りがふってあった。
オムスビ型のクローラーはゴム製だから、路面にダメージを与えないようになっている。クローラー、一個150sあるとのこと。4つで600sと重い。上の”○”が駆動軸になっており、ノーマルのタイヤを外した後、ホイールハブにボルトで装着されるシステム。車両価格はベースに『パジェロ・ジオマスター』を選ぶと548万8千円。ジオマスター298万8千円だから、クローラー分は250万円ということになる。高うと思うヒトもいるだろうけれど、雪上車などと比べりゃ圧倒的に安いのだ。
肝心の雪道走破性は「トレビア〜ン!」ざます。悪ノリして越後湯沢までスキーなんぞに行き(高速道路がチと辛い)、雪原を走ってみた。走るの何のって! ほとんど雪上車のノリ。普通のクロカンだと埋まってしまうスキー場のゲレンデさえ、のしのし走る。雪の降る地方に住んでいるお金持ちなら、ぜひとも一台欲しいところ。景気が良くなったら売れるに違いない。
乗った感じは「想像してたより普通」といった具合。アクセルを踏むとスムースに走り出し、ハンドル切ると忠実に曲がる。ハンドルの据え切りが出来ない点が唯一の差。乗り心地はチェーンを装着しているパジェロと同じだと思えばよかろう。ゴトゴトするも、2時間ほど高速道路を走ってガマンの限界に達しない。急ハンドルと急ブレーキ、急発進を避ければ、クローラーの寿命も縮めないで済むそうな。エンジンは3、5リッターのGDIガソリンとディーゼルの2タイプあります。