ミニバンやステーションワゴンブームに押されて存在感が薄くなってしまった1500tクラスのファミリカーだけれど、今年は話題に上がることが多くなりそう。なぜかと言えば、ほとんどメーカーが起死回生を狙った意欲作を用意しているためである。カローラもシビックも販売状況は超低迷中。そいつを打破しようとしているワケ。その第一弾となったのが三菱のランサーだ(新型はランサーセディアとネーミングされた)。写真を見ていただければ解る通り、スタイリングは地味。でも内容を吟味すると、なかなか強力だ。大きなポイントとなるのが居住性。
 残念ながらこれまでの1500tクラスの居住性、20年前から進歩してなかった。カローラでもランサーでも、リアシートに座ると狭いの何のって! 身長175pのドライバーが前席に座れば、後席のレッグスペースはホンの少ししか残らない。つまり実用性に欠けるということ。だったら多少燃費や性能悪くなっても広い室内空間持つミニバンを買おう、となって当然だと思う。自動車の専門家から見ても、今までの1500tクラスって評価の対象外だった。国際的な基準からすれば、飛び抜けて劣っていた、と言い換えてもよかろう。しかしランサーセディアは大人がリアシートに座っても不満が出来ない居住性を有す。
 このジャンル、燃費も大幅に向上していく。ランサーセディアはATに三菱初のCVT(スクーターのような無断変速のAT)を採用。直噴GDIエンジンと組み合わせることによって、両方の長所を伸ばすことが出来た。1500tエンジン搭載車の10・15モード燃費を調べると17,6q/リッターという数値。従来型の1500tは15q/リッターだったから、おおよそ20%の燃費となっている。自動車の場合「10%の違いだと体感しにくいものの、20%違えば誰にでも解る」という法則があるので、おそらく燃費が良くなったことは実感出来ると思う。片道20qくらいの通勤モードだと、従来型で10qだったのが12qくらいまでは伸びということ。年間10万円ガソリン代使うユーザーは、2万円節約可能。
 夏休み明けにデビューすると言われるシビックやカローラの5ドアハッチバックボディは、ミニバンに迫る居住性と低燃費のCVTを組み合わせているというウワサ。もしセダンボディでなくてもいい、というのなら、ライバルの発表を待ってから考えてもいいかもしれない。ということでランサーセディアのおすすめグレードは、1500tのGDIエンジンを積む139万8千円の『1500MX−E』。同じ排気量&価格帯のミニミニバンと比べれば、確実に高性能だし燃費も良いと思う。繰り返しになるけれど、今年の1500tクラスは熾烈な戦いになること間違いなし。特に新型カローラとシビックは期待していいです。インプレッサも秋にフルモデルチェンジを予定している。