国沢先生、こんにちは。

我が愛車のHP10です。
良い車ですが、ATなので無性にMTに乗りたくなる
今日この頃です。インプレッサも今ならなんとか現金一発で買えますが
もう少し我慢して993の程度良いのを買おうかとも思っています。
はぁ〜車庫が無いのがつらいです。

(その3)に当時の価格を分かる範囲で追加しました。
(文面だけではATかMTなのか判断しかねましたが、ATの価格です)
それでは、よろしくお願いします。
 

初代プリメーラ(その2)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

昨年の東京モーターショーで展示されていたプリメーラXは、空力が0、25。全長は短
いのに2800oもあるホイールベースを持っており、車内寸法はまさに広大。これぞ90
年代のセダンということで大好評であった。
 ところが市販型のプリメーラはブルーバードとホイールベースが同じ。宣伝文句は
「ゆったりとした居住空間」といっているけど、次ページで紹介するように実際には
車内寸法もブルーバードと同じくらいしかない。
 そんなワケで個人的にはだまされたような気がして、正直なところこのクルマに感
心はなかった。
 ところが乗ってみると、いい意味で裏切られてしまった。広くはないけど、クルマ
自体は非常によくできているのだ。報告しよう。
 最初の試乗車は、スポーティーグレードである2.0Teのマニュアルミッション
車。エンジンは2リッターツインカムで、150馬力という。
 試乗会場からスタートし、いつもの通り各部のチェックをしながら西湘バイパスの
入口に到着。安全を確認し、アクセル全開! 150馬力とあって、あまり期待して
いなかったのだが、トルクが太く想像以上にスピードがのる!
 ターボ車のようにどーんというパワーフィールではないものの、NAならではのナ
チュラルな伸びなのだ。
 さらに驚いたのは速さ。4速のままアクセルを床まで踏み込むと、スピードメータ
ーの針はどんどん上がる。「うーん!」と感心するのは75×2qからだ。普通のクルマ
は、このあたりからスピードの上昇が鈍くなってくるもの。ところがこのクルマはま
ったくストレスなく加速していくのである。
 こいつは空力のいいクルマ独特の感覚なのだけど、まるで空気の壁をくぐり抜ける
よう。アウディ80や、ルノー21ターボ、アルシオーネあたりに共通する特性。
 プリメーラは厳しい規格の触媒が装着される日本仕様で、実測219qをマークしてい
るとのこと。2リッターセダン最速であることは間違いない。


 次なる舞台は箱根ターンパイクだ。ここはヨーロッパのように荒れている高速コー
ナーが多く、足回りが悪いクルマは攻めると弱点がモロに出る。完成度をチェックす
るにはなかなかいいテストコース。。
 あまり知られていないのだが、プリメーラのフロントサスはFF初のマルチリンク
。こいつは非常に評価の高いスカラインと同じ形式である。西湘バイパスでの巡航で
も信頼感があったため、最初からハイペースで飛ばす。
 いくつかの高速コーナーをクリアすると、やっぱり従来のFF車とは相当違う。さ
すがに新兵器を投入してある効果はしっかり現れているようだ。
 なかでも感心するのが前輪の"食いつき感"。普通のFF車はパワーを駆けたままコ
ーナーに入ると、ややフロントが逃げる感じがする。いわゆる不自然なアンダーステ
アのこと。
 プリメーラの足はこれが非常に少ない。常にガッチリ路面を食いついているよう、
といえばわかるだろうか。
 試乗した時はドライだったため、けっこう攻め込んでみたが限界も高かった。ハン
ドリングのフィールもスポーティー。
 FF車はリアの流れ方がよく問題になる。流れにくい足は、安全だろうけど、強い
アンダーステアになり、雨天時などは曲がらなくなる。
 かといって従来の日産車に多かった簡単に流れるタイプも困ったもの。
 一番いやなのは、最初は食いつくのだけど、限界を超えると一気にスパッと流れる
タイプとされる。
プリメーラはというと、今までの日産車とはまるで違い、実にコントラーブル。ちょ
うどFFのベストハンドリングカーといわれるプジョー205を、もう少しマイルド
にした感じ。あまりに楽しいものでついつい限界を超えてしまいそうになるのが難点

なくらいである。
 そのハンドリングに大きな影響を与えているのがエンジンマウント。日本のFF車
は振動を防ぐため、エンジンを車体に取り付ける部分に柔らかいゴムを使うのが普通。
 プリメーラのマウントは欧州車的。凸凹やアクセルのオンオフでもエンジンが揺れ
ないから、少しクルマに詳しい人なら10分も乗れば「うーん。今までの日本車とは
全然違う」ということが解るだろう。



 
次にプリメーラがアピールポイントにしている『ゆったり快適に』という室内をチ
ェックしてみよう。
 数字で見ると、ブルーバード・セダンと同等サイズの室内を持つが、実車で比較し
てみると、ブルーバードの方がゆったりしているように感じた。
 なかでもプリメーラの後席は、背もたれの角度が起きているため、行儀のいい姿勢
を強いられる。しかもブルーバードを含めこのサイズ自体、もはや日本人にも"ゆった
りしている"とは思えないはず。したがって広いという先入観を持つとがっかりするの
ではなかろうか。
 全長が4400mmという制約のなかでは確かにスペースを有効に使っているプリメーラ
だけど、別に10cm長くなったって別に困らない。もしも広さでクルマを選ぶなら、ず
っと余裕のあるアコードやギャランを選んだほうがいいと思う。
 トランクは大きい。さすがにヨーロッパで使うことを考えているだけあって、日本
車離れしている。サムソナイトの大型トランク2個は飲み込めそう。ただ、これまた
アコードあたりとあまり変わらない。
 このクラスでは非常に大きな性能となる価格はどうだろう?売れ筋となっている1
.8Ciはエアコン、カセット装備で165万8千円。同じエンジンを搭載するブルーバ
ード1800FEサルーンは144万2千円(エアコンは付くが、カセットはオプションとな
る)だから、やや高い。
 ライバルとなりそうなカリーナED1800Xも、153万2千円とやっぱりほぼ同等(実
際にはカリーナEDのほうが値引きが大きいので安い)。 
 日産がどうして『ゆったり快適に』を宣伝文句にしているか解らないが、このクル
マはどちらかというと『機能的なサイズと本物志向の完成度』を持った"クルマ通"向
きである。
 完成度の高さは間違いなくこのクラストップだし、日本車では4番目に登場した世
界レベル(スカイライン・ユーノス・セルシオ)のセダンだ。買った人の満足度はも
の凄く高いことは疑う余地もない。
 スカイラインといい、プリメーラといい、日産は宣伝で損をしてると思う。

初代プリメーラ(その3)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 昨年あたりから「日本車もたいしたもんだなぁ!」と感心することが多くなってき
た。
 一発目はスカイラインだった。こいつのハンドリングといったら、目からウロコが
3枚も落ちたよう。今でも試乗する度にうなってしまう程で、ポルシェよりもはるか
に「楽しい」と思う。
 2発目はセルシオである。これまたベンツやBMWをはるかに凌ぐ完成度。思わず
ベンツをたたき売ってリーチ!
 そして3発目がユーノス・ロードスターだ。ボクはロータス・エランに恋するよう
なオジサンではないので、最初は冷静に見ていた。ところがテスト車を1週間借りた
らもうダメ。このクルマの楽しさは本物。こいつも買ってしまった。
 さて、ここまで読んで頭の回転が早い読者諸兄ならもう何がいいたいかわかってく
れたろう。そう、プリメーラが4発目なのである。

 正直な話、試乗する前はこのクルマが大嫌いだった。
 クルマ好きなら覚えていると思うけど、東京モーターショーで展示されていたプリ
メーラXは、空力が0、25。2800oもあるホイールベースを持っていて、車内
寸法はまさに広大。これぞ90年代のセダンと思わせるもの。
 それなのに市販型のプリメーラはブルーバードとホイールベースが同じ。宣伝文句
は「ゆったりとした居住空間を持ってます!」といっているけど、実際には車内寸法
もブルーバードと同じくらいしかない。
 スタイルだって常識的で、なんだかだまされたような気がしたのは、ボクだけじゃ
ないと思う。したがっていつもは楽しみな試乗会も、今回は仕事と割り切っていた。
ところが……。
 乗ってみると、あらららららら、だ。まるで日本車じゃないみたいで驚いた。幸い
今月は枚数も多いので、マジメにハードを説明しよう。
  
 試乗車は、一番のスポーティーグレードである2000Teのマニュアルミッショ
ン車。エンジンは2リッターのツインカムで、150馬力という。
 みんなが見てるので、試乗会場からはゆっくりと走りだし、西湘バイパスに入って
アクセル全開を決める! するとこいつが速いのだ! ノンターボだから期待してい
なかったのだが、トルクが太くグイグイとボディを引っ張る。
 ターボ車のような「ドン」というパワー感ではないものの、NAならではのナチュ
ラルなフィール。
 排気音もなかなかで、出来のいいチューニングマフターのように抜けたような低周
波が耳に届く。音のレベル自体は低いけど、まるでヨーロッパ車みたい。
 今までの日本車と大きく違うのは、エンジンマウント。振動を防ぐため、日本のF
F車はエンジンを車体に取り付ける部分に柔らかいゴムを使っていた。
 確かに柔らかいマウントにするとエンジンの振動はなくなるのだけど、今度はアク
セルのオン・オフや路面の凸凹を通過するたびにエンジンが揺れてしまうのだ。
 この揺れは絶えず車体に影響している。その証拠に外車は(欧州車)マウントが固
いから、誰でもが乗ると「しっかりしてるなぁ!」と思う。
 じゃ、マウントをしっかりさせればいいと思うだろうが、固くすると信号待ちの時
に振動が出てしまう。渋滞の多い日本では、マウントを柔らかくしたほうが快適とさ
れるワケだ。
 プリメーラはどうか? このクルマのマウントは特殊なタイプとなっているという
ことで、欧州車並に固いのに停止時の振動も低く出来たのだという。
 もちろんマウントだけでなく、エンジン自体の低振動化や、ボディ剛性のアップも
同時に行わないとこのような走行フィールは出てこない。少しクルマに詳しい人なら
10分も乗れば「うーん。今までの日本車とは全然違う」ということが解るだろう。
 
 次に驚いたのは速さ。4速にシフトし、全開を決め込むとスピードメーターの針は
どんどん上がる。ハイライトは150qからだ。普通はこのあたりから、スピードの
上昇が鈍くなってくるもの。ところがこのクルマはそれまでと同じ様なイキオイで加
速していくのである。
 こいつはCDが0、3を切っているクルマ独特の感覚なのだけど、まるで空気の壁
をくぐり抜けるよう。一番最初にこれを感じたのはCD=0、29のアルシオーネだ
ったが、その後アウディ80や、ルノー21ターボでもハッキリ体感できた。
 プリメーラは厳しい規格の触媒が装着される日本仕様で、実測219qをマークし
ているとのこと。試乗すあ時もリミッターが効くまで一気だったから、やっぱり強烈
に速い!
 
 西湘バイパスを降り、今度は箱根ターンパイクだ。ここはヨーロッパのように荒れ
ている高速コーナーが多く、足回りが弱いクルマは攻めると腰抜けになってしまう。
完成度をチェックするにはなかなかよろしい。
 案外知られていないのだが、プリメーラのフロントサスはなんとマルチリンク。評
価の高いスカラインや新型Zと同じ形式がおごられている。高速巡航でも信頼感があ
ったため、最初から全開で飛ばす。
 一つ目の軽い左コーナーをクリアすると、信頼度はさらに増した。さすがに新兵器
を投入してある効果はしっかり現れているようだ。
 普通のFF車はパワーを駆けたままハンドルを切ると、ややフロントが逃げる感じ
がするものだけど、プリメーラの足は"逃げ感"が非常に少ない。常にガッチリ路面を
食いついているよう、といえばわかるだろうか。
 写真の通りけっこう攻め込んでみたが、これでも前輪はガンコにグリップしている。
 FF車はリアの流れ方がよく問題になる。絶対流れない足は、安全だろうけど大ア
ンダーステアになるからまったく楽しくない。アウディがこのタイプの代表。
 かといってだらしなくべろべろ流れるのも、困ったもの(これは今までの日産車に
多かった)。
 一番いやなのは、最初は食いつくのだけど、限界を超えると一気にスパッと流れる
タイプ(CR−Xの足は誰もがこのタイプという)。
 で、プリメーラはというと、実にコントラーブルで適度だ。ちょうどFFのベスト
ハンドリングカーといわれるプジョー205的。
 あまりに楽しいものでついつい限界を超えてしまいそうになるのが難点なくらいで
ある(本気で攻めると挙動は少し神経質)。
 というワケで、プリメーラはショーモデルと関連付けると「なーんだ」となるけど
、クルマ自体は日本車離れしていて非常によく出来ている。
 日産がなぜ『ゆったり快適に』を宣伝文句にしているか解らないが、このクルマは
どちらかというと『機能的なサイズと本物志向の完成度』を持った"違いの解る男"向
きである。スカイラインの「とんでもないが……」といい、プリメーラといい、日産
は宣伝で損をしてると思う。
 書き遅れたが、後で試乗した1800tモデルでも動力性能は充分なくらい。足回
りもまったく手抜きはないから、予算のない人はこっちで満足できるだろう。2リッ
ターが速すぎるのだ。
 グレードは一番下のCuを除けばすべてエアコン、カセットまで標準装備となる。
ドレスアップを楽しむなら206万5千円のTm。飛ばし屋にはABSのつかないT
s(185万9千円)がいいだろう。