<買いたいマガジンより>
他のジャーナリストが書いたプリメーラのデザイン評価を読むと、意外にも支持されているようだ。おまえはどうかと聞かれたら「やっちまったぁ!」です。あまりにアグレッシブ! いや、正直なハナシ、ぐにゃぐにゃしてて、ワタシの理解の範疇を超えてしまっているのだ。特に厳しいのがフロント回り。デザインテーマは、最近の日産流ヨーロッパ仕様風味。ヒゲみたいなラジエターグリルにどうしてこだわるんだろうか? 結果、ティーノとソックリの顔つきになってしまった。もしかするとティーノの顔、日産社内じゃ「凄く人気」と評価しているのかもしれない。
真横から見た時のスタイルは非常に好ましく思う。ラインの使い方が上手。TVのCF見ても、真横のスタイルを前面に押し出している。とは言え日本じゃ厳しいと評価しておく。いや、もしかすると日産も日本で売れることなど重視していないのかもしれない。というのも初代のプリメーラ、日本よりヨーロッパを強く意識したモデルだったからだ。ところが日本で大成功する。結果、2代目は個性が無くなってしまった。その反省で再びヨーロッパ車らしさを復活させた、という見方もできないワケじゃない。
スペックもヨーロッパ的。日本のミドルクラスのボディサイズは、全長が小型車ワクに収まる4700mm以内とする場合、全幅も小型車ワクの1700mm以内に納めるのが普通。アルテッツァやレグナムという例外はあるけれど、それだって1700mmを30mm超えるくらい。一方、ヨーロッパのミドルクラスは日本より幅広くて短い。4700mmあれば全幅1760mmくらいある。代表的ミドルクラスであるプジョー406が長さ4736mmの全幅1760mm。新型プリメーラのサイズを見たら全長4675mmの全幅1760mmで、正しくヨーロッパサイズ。
日本で使おうとすると、やや大きさを感じさせると思う。駐車スペース狭い日本だと単に使い勝手悪いだけ。試しにいろんな場所に駐車してみたら、問題は単にボディのサイズだけでないことも判明した。なんとドライビングシートに座ると、ボンネット端っこの位置が全く解らない。雨天に不慣れなドライバーなら、ヘタクソ棒は左先端だけでなく右先端にも欲しいと思う。それでいて決して室内は広くないから残念。幅と引き替えに凄く広ければ納得もするのに。いずれにしろ使い勝手や日本側の好みについての配慮は薄いんじゃなかろうか。
搭載されるエンジンはブルーバードシルフィに搭載されデビューした『QRシリーズ』と呼ばれる日産の新世代4気筒。シルフィは2リッターだけだったが、プリメーラから2,5リッターの『QR25DD』を追加している。170馬力を発生する直噴エンジンで、6速マニュアル制御モード付きのCVTと組み合わせられた。車重1340kg(セダン)と決して重くないから、活発に走ってくれることはカタログ見ただけで想像出来る。意外なのがワゴン4WDの重量。何と1420kgあって、Xトレイルの1400kgより重い。
乗るとどうか? 試乗前、開発担当者が「凄く良いクルマに仕上がりました!」と自信満々に紹介。さらにヨーロッパ市場用のクルマだろうから、きっと良いだろうと思っていたのだ。しかしハンドル握って走り出すと、ステアリングの中央付近の反応が希薄。緩いコーナーに入ってハンドル切り始めた、と思って欲しい。ジンワリ曲がろうとすると、ほとんど反応せず。それでは、と切り足したら今度は曲がりすぎてしまう。いわゆる「微小舵角の反応が悪い」というヤツ。ムカシながらの日本車風である。
ヨーロッパ車の大半は微少舵角で素晴らしいライントレース性を持っており、コーナーで狙ったラインから10cm離れず走ることか可能。初代プリメーラも、そういった味付けだった。なのに新型プリメーラだと難しい。後で聞くと「開発段階ではここまで気むずかしくなかった」とのこと。ま、ハンドルを絶えず左右に動かしながら運転するヒト(TVドラマの運転シーンみたいに)なら気にならないと思いますが。もしヨーロッパ車のようなフィールを期待しているなら失望すると思う。この傾向、2リッターも2,5リッターも同じ。
エンジンも気になる点あった。2,5リッターは5700回転までしか使えないのだ。レッドゾーンは6500回転から始まる。なのにCVTをマニュアル操作しても、5700回転で勝手にシフトアップしてしまう。どうやっても5700回転以上を使えない。聞けばCVTを保護するためとか。だったらレッドゾーン5700回転にすればいいのに。エンジンは決して悪くない。ホンダのように「スムース」と表現できるレベルには達していないまでも、パワー&トルクあり、2リッターで十分に走ってくれる。そうそう。アイドリング振動はやや大きめ。
「さすがに日産だな」と感心したのが限界時のハンドリング。コントローラブルで素晴らしいのだ!17インチタイヤ履いているモデルでさえ、テール流れた時の挙動は穏やか。リアサスの横剛性がしっかり確保出来て居るんだと思う。基本的なボディの素性などは良いかも。限界特性に関して言えば、日本製FFのトップクラスである。細かい部分を煮詰めておけば良いクルマになるだろう。ただ普通のユーザーは細かい部分の仕上がりが気になるところ。クルマに対する要求値が高いなら、改良受けるまで待つことをすすめておく。
<オートファッションより>
スタイルについての評価はしないでおく。このくらい個性的なスタイルになると、好きなヒトだと辛抱たまらないくらい気に入っているかもしれない。ワタシから見れば「フェチ」の世界。××センとも言う。とてもじゃないがついていけぬ。聞けばフランス人のデザイナーらしく、変更を全く許さなかったのだとか。少なくとも日本じゃワタシのように「頑張ったのは理解できるけど、てんで受け付けない」というユーザーが多数派なんだと思う。特にフロント凄いなぁ。
サイズも大きすぎる。全幅ジツに1760mm。これ、ヨーロッパのミドルサイズの標準であり、駐車スペース狭い日本だと単に使い勝手悪いだけ。試しにいろんな場所に駐車してみたら、問題は単にサイズだけでないことも判明した。なんとドライビングシートに座ると、ボンネット端っこの位置が全く解らない。それでいて決して室内は広くないから残念。幅と引き替えに凄く広ければ納得もするのに。いずれにしろ使い勝手や日本側の好みについての配慮は薄いと思う。
乗るとどうか? 非常に高く評価している記事も見かけていたので期待していた。加えて試乗前、開発担当者が「凄く良いクルマです!」と連呼。さらにヨーロッパ市場用のクルマだろうから、きっと良いだろうと思っていたのだ。ハンドル握って走り出すと、あれれれ、でございます。なんとステアリングの中央付近の反応が希薄。緩いコーナーに入ってハンドル切り始めた、と思って欲しい。ジンワリ曲がろうとすると、ほとんど反応せず。それでは、と切り足したら今度は曲がりすぎてしまう。
この傾向、2リッターも2,5リッターも同じ。いや、別個に弱点が違う。2リッターはアイドリング時の振動大きめ。イマドキのクルマでハンドルまでブルブルくる。17インチホイール履いていた2,5リッターは、コーナリング中に大きなギャップあると思いっきりキックバック(ハンドルにゴツンと伝わる反動)喰う。全般的に細部の仕上げが不足気味。このあたり、実験担当者は解っているらしいので、来年あたりには小変更受けるんじゃなかろうか。
さすがに日産だな、と感心したのが限界時のハンドリング。こらもうコントローラブルで素晴らしい! 17インチタイヤ履いているモデルでさえ、テール流れた時の挙動は穏やか。リアサスの横剛性がしっかり確保出来て居るんだと思う。基本的なボディの素性などは良いかも。限界特性に関して言えば、日本製FFのトップクラスである。細かい部分を煮詰めておけば良いクルマになるだろう。ただ普通のユーザーは細かい部分の仕上がりが気になるところ。いずれにしろ早急に改善すべき。
エンジンも気になる点あった。2,5リッターをテストコースで全開したら、5700回転までしか使えないのだ。レッドゾーンは6500回転から始まる。なのにCVTをマニュアル操作しても、5700回転で勝手にシフトアップしてしまう。どうやっても5700回転以上を使えない。後でカタログ見たら最高出力回転数は5600回転。一応フルパワー使えるのだけれど、だったらレッドゾーンも5700回転からにすればいい。聞けばCVTを保護するためとか。やっぱり釈然としませぬ。
エンジンは決して悪くない。ホンダのように「スムース」と表現できるレベルには達していないまでも、旧来の日産製4気筒SR型よりずっと滑らかもに回る。高回転まで使わない(使えない)せいか、Xトレイルより騒音&振動が少なく感じた。パワー的には2リッターで十分。フランス車のような雰囲気だから、やや少な目の排気量の方が知的(フランス車の特徴。ドイツ車は小さいボディに大きなエンジン積みたがる)。お金に余裕あれば直噴2,5リッターをプッシュしておく。
このクルマで気に入ったのがレーザーセンサー付きオートクルーズ。先行車に追いつくと自動的に車間距離をキープしてくれるので楽チン。90kmにセットして高速道路を巡航すれば、リッター14kmくらい走ると思う。それ以外は「未完の大器」と評価しておく。スタイルが気に入ればどうぞ! ただ不人気車になるとリセールバリューの点で厳しいから、買うときはそのあたりをキッチリ認識しておいて欲しい。参考までに書いておくと、フランスで売れるでしょう。