フォレスターってクルマは、世界的に見ても仲間がいないという変わりダネである。なんせクロカン4WDに迫る悪路走破性を持ちつつ、オンロードじゃスポーツモデルさえやっつけるくらい速いのだ。極悪路からサーキットまでの7種目競技というのやったら、間違いなく優勝すると思う。そのフォレスターがマイナーチェンジを行った。内容聞いたら「一段と走行性能を追求しました」となる。最近のスバルは気合いの塊だな。
具体的にドコが変わったか?今までのフォレスターもSUV(アメリカ式の呼び方。広い意味でのRVを示す)としちゃ決して悪くなかった。ただ乗用車に勝てるか、となれば、そこまで素直でない。例えば160qくらいで巡航中(日本のハナシじゃないです)、車線変更ながどするとスポーティな乗用車よりロール大。このバアイ、普通の乗用車とは十分スポーティなレガシィとかインプレッサなだけど……。
ま、開発をはじめた時は、今のようにターボエンジン搭載車が売れると思ってなかったんだろう。よってインプレッサの足周りを流用したけど、ここまで売れるんなら、もはや専用の足周り作っちゃいましょう、ということですな。具体的に書くと、アームの取り付け位置を変更。ストラットに伸び側の動きがスムースとなるリターンスプリングを追加した。かなり大規模なモディファイだと思ってよろしかろう。
ハナシはズレるが、従来型に乗っているヒトは、ストラットのアッセンブリーと、アームを交換すればニューバージョンになる。スバルのヒトは「書かれると新型に買い換えてくれないからなるべくナイショにして下さいね〜」と言っていたけど書いちゃいました。最近始めたHPき来たメール読むと、BC読んでフォレスター買った、というヒトがけっこう多いのだ。気になるヒトは試して欲しい。部品はそんなに高くないとか。
試乗と行こう! すでに雪道からサーキットまで乗ったのだが、従来型とイチバン違うのは安定感だと思う。サーキットで乗った際、挨拶変わりにリミッター利く速度で左右に思いっきり振ってみた。従来型だとロールする速さが大きく、誇張して表現するとペタペタと傾く。新しいモデルはロールが始まる速度そのものからユックリになった。直線でのドリフトも出来るほど。とうていSUVのハンドリングと思えないレベル。
コーナリングは以前と変わらず素直だ。けっこう飛ばしてもハンドル切った方向にスパッと向きが変わる。もっとテクニックあるドライバーなら、ブレーキングしながらハンドル切り込み、フロント加重にすれば全くアンダーステア出ない。そいつを派手にやれば、きれいにテールが流れるだろう。新しいリアサスは横方向の剛性をアップしているから決して唐突に流れず、コントロールするのも簡単。ジムカーナとか練習するのにピッタリかも。
ちなみにアンダーステアはATの方が出にくい。前後の駆動力配分を後輪寄りにしているためだ。マニュアル仕様だと派手目にタックインしないとコーナー途中からアンダー気味になってしまう。ただタイヤが雪から泥まで対応してるマッド&スノーだからして、調子に乗ってドリフトしてるとトレッドベロベロになるから気を付けて欲しい。あくまで「その気になったらガンガン行ける」ということ。
驚いたのがブレーキのタッチである。スバルに残された弱点はブレーキのタッチだと言われてきた。ワタシも全く同感で、他の仕上がり具合からすればブレーキの剛性感だけワンランク劣っていると思う(グニャッとしてる)。そのブレーキをフォレスターは改良したという。確かに踏んだ時のカッチリ感は明らかに違う。今回のようなパイロンスラロームでも、ギリギリまで突っ込み、ブレーキペダル踏むことが可能。
個人的に気に入ったのが雪道の走破性。フォレスターはリアデフにもビスカスLSDを標準装備する。最悪の条件下で3輪の駆動力を確保出来るから、クロカン4WDもスタックするような路面だってイケちゃう。さらにアンダー少ないから曲がりやすく、今度はブレーキの微妙なコントロールまで出来るようになった。雪道の相棒として考えると、これ以上のクルマはないかもしれない。
だったら新しいフォレスターはカンペキか? またしてもスバルの悪いクセが出てしまった。そいつぁフロントグリル。リア周りがよくなったと思ったら、スバル車で最も評判良いフロントグリルを換えてしまった。良くなれば文句ないのだけど、ワタシにゃそう感じない。自分で買ったなら、フロントグリルを交換します。アメリカ仕様も悪くないし、オプションでもいろんなヤツが出てる。スバルはワザとカンペキなデザインにしないんだろうか?