パレット登場!
見た目はタントより普通の軽自動車に近いか?
<スズキ初の後追い?>
昨年の東京モーターショー、年明けの東京オートサロン、そしてティザーCM等で正式発表前からカタログモデルのような存在となっていたスズキの新しい軽自動車『パレット』がお披露目された。パレットは説明するまでもなくタントの対抗馬となるモデルである。今まで「アルトに対するミラ」。「ワゴンRに対するムーヴ」のようにスズキが出したモデルに対しダイハツもソックリなモデルを投入するというケースをよく見たが、今回はスズキが完全な後発。これまであまりなかった「後追い」という立場で開発されたパレット、果たしてどんなモデルなのか?
ちょっと1ボックスカー的な印象も
<タントとは引き分け?>
「広さ番長」という言葉が相応しいジャンルのモデルだけに使い勝手&室内空間から見ていこう。まず、タントと最も違う部分といえるのがリアドアの形式。パレットはタントの「右側ヒンジドア、左側センタピラーレスのスライドドア」に対し、両側スライドドアである。それぞれの長所を考えてみると、タント/センターピラーがない分で開口面積を稼げるので子供の世話などがしやすい。パレット/右側からでも小さなドア開口幅で降りられる、といったところ。一長一短となりそうだが、ユーザーはどちらを支持するか?
十分くつろげる広さを確保している後席
タントはこんな感じ
続いてリアシートだが、パレットもタントと同様に軽自動車離れした広さを確保している。ただ、広さそのものはタントの方が広く感じる。
後席を床下に収納すれば27インチの自転車が入るラゲッジスペース
もう1つタントとの違いとして挙げられるのが視界である。タントはフロントシートに座ると普通の乗用車とはちょっと違う電車のような雰囲気だが、パレットはほぼ一般的なハイト系の軽自動車といったところ(Aピラーの形状や着座位置などが関係しているのか?)。このあたりも意外に好みの分かれるポイントかもしれない。
今までに比べるとかなり質感の上がったインテリア

軽では初となる保冷機能付きの物入れや助手席下の収納ボックスも装備される
<プラットホームは半分新設計>
パレットの機能的な部分で最も注目すべき点は新しいプラットホームである。広さを稼ぐため、低床化やホイールベースの延長は必要不可欠。本来ならプラットホームを新たに開発すべきところなのだろうけれど、実際のところフロントはワゴンRなどに使われている従来のもので、リアがサスペンションまで含めて新設計だという。4年に一回のフルモデルチェンジごとにプラットホームを一新していくダイハツとはかなり違った方針に感じるが、乗ったフィーリングやロール量はいかに?
エンジン、トランスミッションはスズキが使い慣れたもので、3気筒のNAエンジン(54馬力)と実用性重視のMターボエンジン(60馬力)に全車4速ATが組み合わされる。
お馴染みとなったK6A型エンジン
<値段勝負ならパレット優勢か?>
パレットのグレード体系は標準的なインテリアとエクステリアの『G』と『X』、エアロパーツやHIDライト、黒のシート地等によりスポーティさを強調する『XS』、『T』、『TS』(Tの付くグレードがターボ)の5種類。価格はベーシックなG(ABSも標準でオーディオ以外フル装備状態、スライドドアは手動)で111万300円なので、タントのベーシックグレードL(108万1500円、ABSはオプション)とほぼ同じ価格となる。
写真は14インチホイール、助手席側電動スライドドアなどの付くX
ただパレットの装備、価格設定で1つ言えるのは電動スライドドアがG以外全グレードに標準装備されており、電動スライドドア付き同士でタントと比べるとパレットの方が安いということ。電動スライドドアを必要するユーザーがどのくらいいるかは未知数だが、パレットの強みとなるのは確実だろう。なお、パレットの月間販売目標台数はタントより2000台少ない6000台。タントとの対決、スズキの軽自動車ラインナップの新しい柱となるかなど注目したところだ。
レポート/永田恵一
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