現在、日本の自動車メーカーが最もニガ手としてるのは「デザイン」である。エンジンやハンドリングといった、ある程度解析できる分野についていえば、もはや海外のライバルと勝負出来るレベルになってきた。いや、世界水準より勝っているブブン多い。しかしデザインだけはアカンです。トヨタ車見ても、デザインで売れてるクルマあるか? まぁヴィッツなど評判良いけど、あらギリシャ人のデザイナー。ベンツやBMWといった海外のメーカーって、ほとんどデザイン失敗しないのに。日本のメーカーはデザイナーを甘やかしてるんじゃなかろうか。
 でもYRV見て「おお!」と思った。カッコいいでないの! 日本人デザイナーが一番ニガ手とするフロントマスクからしてカッチョいい! 少しイタリア車入っているような気もするけど、ヘッドライトの切り方やバンパー形状、横から見た時のシルエットなど、ドコを取っても80点以上の合格点である。20点のマイナスは「時間が経つと飽きるかな?」という点。解りやすいデザインって、けっこう寿命短い。スバルのデザインの正反対だと思えばよかろう。購入するヒト達は、そこまで要求しないか? でもクルマ好きが買うクルマじゃなさそう。

 なぜか? クルマの仕上がりがイマイチなのだ。このクラスのライバル車、1300ccならヴィッツだと思う。ヴィッツとYRVの1300ccを比べると、全ての点で厳しい。最も気になるのがボディのガッシリ感。ダンパーのせいかもしれないけれど、少し荒れた道走るとドッシンバッタンしちゃう。路面の凸凹をサスペンションだけで吸収できず、ボディまで伝えてしまうのである。ヴィッツはそんなことない。ヨーロッパ車のごとく強固なボディ持ち、荒れた道でも快適に走れる。いずれにしろ1300ccのNAはおすすめしません。
 お次は1300ccのターボに乗ってみた。NAよりハードな足回りながら、むしろ乗り心地良い。これまたワタシの予想だが、NAより精度の高い(コスト掛かった、と言い換えてもよい)ダンパー使っているんじゃなかろうか。このくらいの乗り心地であればクルマ好きでも納得できる。残念なことにエンジン特性がイマイチ。アクセル戻した状態から全開にすると、タービン回ってブースト圧立ち上がるまでタイムラグが大きい。アクセル全開にしてパワー出るまで2秒。そこから突如ターボパワーが炸裂する。いわゆるドッカンターボ風。

 意外にもカタログ見たらドッカンターボでないと書いてあるし、性能曲線見てもマイルド。なるほど! パワーの出方がドッカンでなく、ターボラグでかいのでドッカンに感じたのだろう。それにしても2秒近くラグあるターボってどうよ? これまた秋にトヨタからヴィッツの1500ccバージョンが出る。「違いが解るクルマ好き」は、ぜひとも乗り比べてから判断して欲しい。やっぱりダイハツというメーカー、トヨタやホンダ、スバルといったイケイケ系より技術的に少し遅れているような気がしてならないです。ココで追い付くよう、頑張ってみますか?
 それにゃ、ウルサイ評論家やユーザーの声に耳を傾けないとダメ。トヨタやホンダでさえ、素直に様々な意見を聞く。ダイハツのクルマ見てると、ゴーイングマイウェイだもんなぁ。足回りのセッティングも、旧態依然としたガンコなアンダー。タックイン仕掛けてもテール出てくれなかった。攻めると前輪で突っ張り、限界超えたらデロデロとアンダー出てしまうワケ。せめてファンカーゴくらいのファン・ツゥ・ドライブ感が欲しい。コンパクトなボディに、強力なエンジン積むという素晴らしい基本スペックを持っているのだから……。