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レクサスLS460発表会
1)レクサスの真打ちの登場だ!
とうとうこの日がやってきました。今年デビューする新型車では注目度No.1、レクサスLS460が発表されました。さすがにレクサス、いやトヨタのフラッグシップモデルとなるだけに、発表会も一味違うもの。会場からして『新国立劇場』ですから。今回の新車速報はLSの詳細とともに、発表会自体の内容にも触れていきたいと思います。
まずは演出から。取材陣にはフラッシュを使わないようにするなど、ちょっとした規制がされました。もちろんそれは全て演出のため。驚くことなかれ、発表会の冒頭に行われたLSのお披露目では、遙か遠くに表れたLSが取材陣の手前に来るまで、なんと13分もかかったのです! 13分かけて徐々に徐々に前へせり出してくる間、様々な演出がされ、まさに短い劇が行われているよう。だから新国立劇場を会場にしたのか?
後光の差すLSの登場直後、舞台上から3人がブランコに乗って降りてくる。「これは?」と思っていたら、今度はチェロ(?)の演奏が始まる。
グッドな演奏でした。やっぱり生演奏はいいですね!
それが終わると今度は男女2人による複雑なダンスと来た!
美しい人でした……
最後にオペラっぽい歌がついて、何とも独特の雰囲気に会場は包まれました。
よくあそこまで高い声が出るものですね
演出後、渡辺社長と吉田チーフエンジニアの挨拶が行われました。渡辺社長は「世界にお手本とされるクルマを目指した。そしてその目標に恥じぬクルマを作れたと思っております」と新型LSに自信を示しました。また「年内に国内で1万台、世界全体で2万台の販売を目標としております」とコメントしています。
一方、吉田チーフエンジニアは「今回新型LSを開発するに当たって、私は次の3点にこだわりました。まずは走り・安全・環境において従来の高級車を凌駕すること。2つ目は人を中心としたクルマ作りをすること。最後にレクサスを極めること。この3つを実現するために、最先端の技術を駆使し、徹底した基本エンジニアリングを追求しました」と開発にかけた意気込みを語ってくれました。
ずっと前から様々なことが語られてきた新型LS。皆さんと一緒に詳しい内容を楽しみながら見ていきたいと思います。(新美)
2)発表会ってこんなもの
今回のLS発表会、注目されているモデルの登場だけに、発表会を訪れた報道陣などの数も特別多かった気がします。写真を見て頂ければ分かるとおり、発表会会場に展示されていた新型LSの周囲には、人、人、また人。注目度の高さを伺わせます。そんな会場にはスタッフもたくさん。開発者の方々も多数来ており、色々と話を聞くことができました。となると勃発するのが開発者の取り合い! 皆さん開発者の方々に話を聞きたいため、開発者の周りをウロウロ。開発者の方の手が空くと、ここぞとばかりに話しかけます(笑)。開発者から聞けた話については、また改めて後ほど。
右も左も人、人、人……
今回は夕方17:30開始という時間であったため、会場に軽食が用意されていました。「う、うまそ〜!」。レクサスの発表会だからなのか、用意されていた軽食はどれも高そうでおいしそうなものばかり。本当は喉から手が出るほど食べたかったのだけれど、取材もあるし食べられず。だからといって欲しそうな顔をしているのもなんだかシャクなので、興味もないような顔をして軽食を配っている方の傍を素通りしたり(笑)。次こそは食べてやるぞ!
見ないフリ見ないフリ!
今回の発表会の美点は、全てのボディカラーが取り揃えられていたこと。ボディカラーってやはり実車を見ないと正確には分からないものだし、なにより展示されている台数が多いと取材もしやすい。発表会によっては2台くらいしか展示されていない場合もありますから。また色々なグレードを展示することで、グレードごとの比較もしやすかった。発表会にもレクサスらしい「おもてなし」の心が感じられました。(新美)
3)迫力満点! エクステリア
「早く新型LSの話をしろ〜!」と怒られそうなので、そろそろ新型LSの紹介をしていきましょう。まずはエクステリアデザインから。「フロントでは水平基調のラインを持つワイドなグリルが、LSであることを明快に主張。フロントグリルなどエクステリアの随所に見られる“アローヘッド”と呼ばれるデザイン表現は、シャープなコーナーに書道のような流麗な変化を組み合わせて、デザインフィロソフィーの先鋭と精妙を表現しています」。これ、実はカタログにある文句なのです。確かにカタログ内容の言っていることは分からないではない。けれど、実感としてイマイチ分かりにくいのではないでしょうか。カタログの言葉を使って表現してもいいのですけど(カタログの文面って、何故か説得力もありますしね)、ここは1つ、実車を目にした感想を素直に述べさせて頂きたいと思います。
エクステリアで目を引くのが、低い位置にあるグリル。これ、フラッグシップセダンとしては珍しいもの。例えばベンツにおいては、「Cクラスはグリル上端がヘッドライト上端より下」「Eクラスはグリル上端とヘッドライト上端が同じ」「Sクラスはグリル上端がヘッドライト上端より上」と、クラスによってグリルの位置が決められていました。グリルの位置によってクラス分けをしていたのですね。
そういったクラス分けはないとしても、フラッグシップモデルの場合、威厳を出すためにグリルをドーンと上下に大きくすることは多い。しかし新型LSはグリルの上端がヘッドライトの上端より下にあり、上下にもそんなに大きくない。そのことを含め、レクサスデザイン本部デザイン開発室室長を務める、長屋明浩さんにお話を伺いました。
低いグリル。地を掴むような力強さを感じさせますね
「LSでは周囲を威嚇するような威厳というものは、もう追求しておりません。レクサスとしては控えめながら内に秘めたる力強さを表現したかったのです。そこで今回グリルを下の方に配置し、地面をガッシリと掴むような力強いデザインとしたのです。これ、実はレクサス車全てに共通しているデザイン。“レゾリュートフェイス(毅然とした顔つき)”と呼ばれるもので、レクサスの1つのアイデンティティです」とのこと。また「グリルを上の方に持ってくると、ボンネットの緩やかな曲線ラインが出しにくくなる。
曲線美はレクサスのフィロソフィーでありますから、それを実現するためにもこのようなグリル形状、グリル位置となりました」。なるほどなるほど、確かに新型LSのボンネットは緩やかな曲線が美しい。柔らかながらも少し盛り上がっており、力強さを感じさせますね。それはそうとグリルの形状&位置、これはこれで結構迫力ありました。写真を見るとそれほど感じなかった押し出しの強さも、実車を前にすると結構圧倒されます。まさに「力強い」という表現がピッタリ。
デザイン担当の長屋さん。心なしか、輝いて見えます!
一方リヤではディフューザーと一体型のマフラーが新しい。マークXでも採用されておりますが、あちらはよく見るとスクエア型の穴の中に、マフラーの丸い管が見えてしまう。LSではもちろんそんなことはなく、きれいに処理されております。
それからタイヤの大きさも1つの大きなトピックス。様々なクルマのデザインスケッチなどを目にしたことがある人もいると思います。そういったスケッチって、ほとんどタイヤが大きく描かれていますよね。そしてタイヤが大きいと迫力あってかっこいいのです。レクサスLSは快適さや安全性に悪影響を与えない範囲でタイヤを大きくしており、それも力強い外観に大きく寄与していると思います。
細かいところはともかく、全体としての印象は「伸び伸びと、そして力強く」といったところ。存在感もあるし、何より至るところで併用される曲線と直線が、本当に伸びやかさを感じさせてくれる。薄っぺらでなく深みを強調したデザインのため、光によって生じる陰影もこれまた見事。角度によって違った表情を見せるLSを眺めるのも楽しい。素晴らしいデザインだと思います。(新美)
4)最高出力は385馬力!
クルマ全体がブランニューであるLS460は当然エンジンも新設計。V8エンジンにD―4S(直噴ツインインジェクター)を与えられた新エンジンの型式名は『1UR−FSE』型だ。発売前に280kW(約381馬力)と言われていた最高出力ながら、最終的には283kW(385馬力)と決定した。言うまでもなく国産車最強のエンジンである。このエンジンについて、エンジン開発担当の旭さんにいろいろ説明していただいた。
新しいV8エンジンの特徴は山ほどあるのだけど、1つ目の特徴は「3.5リッターV6エンジンと強い関係がある」こと。今回の4.6リッターV8エンジンとトヨタの3.5リッターV6エンジン(2GR型)のボア×ストロークはそれぞれ94.0×83.0で、乱暴な言い方をすれば「このV8エンジンの両バンクから1気筒づつ切り落としたものが3.5リッターV6」と言えるのだ。
またV8エンジンにはトヨタの誇る先進技術がたくさん詰まっている。いくつか挙げると、吸気側と排気側の両方に連続可変バルブタイミング機構を持つDual VVT−i(吸気側にはモーターでバルブタイミングの制御を行うVVT−iEが採用されている)。エンジン重量の軽量化に寄与するマグネシウム合金製のヘッドカバー。樹脂製のインテークマニホールドなどである。結果、群を抜く高出力以外にも現代のエンジンには必要不可欠である低燃費と高い環境性能(1リッターあたり9.1kmの10・15モード燃費と俗に「星4つ」と言われる平成17年基準排出ガス75%低減レベルを実現)も手に入れた。「世界一のV8エンジン」と言っても過言ではないだろう。
エンジンルームを見たときのインパクトはやや少ないか?
このエンジンに組み合わされるトランスミッションはもう発売前の報道でお馴染みになった感もある世界初の8速オートマチック。低燃費、動力性能の向上にも貢献している他にも3代目セルシオの後半モデルに使われた6速オートマチックと比較して約10%の軽量化と約30%も剛性が高められた点も地味なことながら見逃せない特徴となっている。
ATも世界最高レベル!
同じくらい驚くのがエンジンだけではないのだけど、LS460の製造工程、完成後のテストだ。クルマに載せる前のエンジンを実際に動かし、マイスターと呼ばれる優秀なスタッフによる聴診器! を使った振動・騒音のチェックや完成車の最終走行試験(200キロ近い速度までスピードを上げる)などの厳しい基準を通ったLS460だけがユーザーに手に渡るのだ。ここまでの手間を考えると「770万円〜」という値段も決して高いものではなく思える。ちなみにLS460の最高速度は、実際には日本仕様で180キロ、ヨーロッパ仕様で250キロのスピードリミッター稼働するものの、270キロから280キロ程度の実力を持つらしい(永田)。
5)内装は「心地よい安らぎ」
エクステリアの次はインテリアです! インテリアの質感が高いことは言うまでもありません。パネルの継ぎ目も狭く、木目やダッシュボード、シートの質感も高い。広さだって十分です。インテリアを見ると、そして実際にシートへ腰を下ろしてみると、「人」を中心にデザインされているのが本当によく分かります。
まず、適度な包まれ感が何とも心地いい。これだけ大きなクルマですもの、絶対的な空間は十分以上。ただ、漠然と広いだけでは時代遅れ。広さは時に不安感を抱かせる要因となりますから。そこでレクサスでは乗員を包み込むようなデザインを採用。フロントとリヤのドアアームレスト上面、そしてフロントシートバック背面の分割ラインを同じ高さに設定して、水平のラインを想定。これにより腰から下では包まれている安心感を、腰から上では開放感を演出しているとのこと。そのデザインが功を奏しているのか、LSの包まれ感は素晴らしいものでした。
包まれ感、過度に演出すると閉塞感を招いてします。かといって広々しすぎていると、今後は落ち着かない。軽自動車なんかで広々感・開放感を演出するため窓枠の位置を下げているモデルに乗ったことがある人は知っているでしょうけど、本当に落ち着かないですよね。LSの包まれ感はどちらに寄りすぎることもなく、包まれ感によって大きな安心感を生み出してくれています。もちろん絶対的に十分過ぎる室内空間を確保しているからこそ、こういった安心感が実現できているのは言うまでもありません。
広いけれど、包まれ感もあって安らげます
内装のデザインについて、担当の盛満俊二さんにお話を伺いました。「インテリアデザインのポイントはやはり安心感ですね。特に強調したいのは、“人を中心としたデザイン”であること。例えばナビにしても、単に先進性を追求するのではなく、使い勝手を重視しました。そのためタッチパネル形式を採っているわけです。安心感の演出には、至るところで採用している緩やかな曲線がうまく機能していると思います。例えばシートバックの裏側(後席側)も曲線ラインにすることで、乗員に安心感を与えています。センターコンソールにも曲線部分を作ったり、ドアパネルにも様々な曲線を採用。独自の安心感を演出できていると思います。個人的に目標と思っていたのは“外見でハッと、内装でホッとさせるデザイン”です」。
なるほど、うまいこと言いますね。「外装でハッと、内装でホッと」ですか。確かに外見は存在感あるものであってほしい。けれども内装まで存在感を出し過ぎていたら、乗っている方は疲れてしまいます。安心感を演出したのは大正解ですね。やはり快適に、そして危険を感じることなくクルマに乗って移動したいもの。こんなクルマに乗っていられる人が羨ましいです。(新美)
盛満さん。色々と勉強させて頂きました!
6)ブランニューのシャシー、売りは安心!
エンジンに続いて紹介するのはこちらも新設計となるシャシーだ。シャシー開発のグループ長を務められた中村さんに話を伺った。中村さんに「一番売りにしたい部分はどのあたりでしょう?」と聞いてみると、「どんな場面でも安心して運転いただけることですね。正直、今までは直進安定性や定常円を安定して曲がれるか? といったことばかりを重視しすぎていた面がありました。そのような考え方をしていたせいかライバル車と比べてレーンチェンジなどでの安心感で劣っていたと思います。その反省として、LS460ではとにかく安心して運転していただけることを第一に考えました」と答えていただいた。
自信作のLSと中村さん
もう1つセルシオからLS460への大きな変化として日本仕様全車がエアサスになったことが挙げられる。中村さんによると「1.9トン以上重量があるクルマなので、高速域の安定性などを考えるとどうしても硬いスプリングが必要になってきます。しかし、硬いスプリングだと乗り心地に不利となります。そこでこの矛盾を解消するために、路面からの振動を滑らかに吸収するエアサスの採用に踏み切りました」とのこと。ただ、従来から通常のコイルサスの割合が多かったアメリカ仕様やアジア、中近東向けにはコイルサスも用意されているそうだ。ちなみに、コイルサス仕様を日本仕様に追加する予定はないそうだ。
フロントサスペンション。新しいマルチリンクとエアサスの組み合わせはいかに?
話を聞いて「安心と快適性」を高い次元で両立してあるであろうLS460の走りを味わえる人が本当にうらやましくなった。(永田)
7)LS460の安全技術、先進技術を紹介!
LS460には安全性や普段の使い勝手での便利さ、快適性を向上させるための先進技術もたくさん採用された。
安全性の面で目玉となるのはさらなる進化を果たしたプリクラッシュセーフティシステムだ。プリクラッシュセーフティシステムを簡単におさらいすると、ラジエーターグリルにあるセンサー(ミリ波レーダーを使う)が「何かに衝突しそう」という危険を感知した場合、クルマ側でドライバーへの警告を促し、「本当にぶつかる」と判断した場合にはブレーキ操作まで行うシステムだ。
LS460のプリクラッシュセーフティシステムでは、障害物検知性能がより進歩。新たに危険回避の支援やドライバーの監視などが加わった。歩行者もフロントガラス上端にステレオカメラの追加などで検知可能になったというから驚く。不幸にして人を跳ねてしまう事故を大幅に減らせそうである。
このカメラが歩行者を守る!
「危険回避の支援」はLS460のシャシーに採用されているVDIM(アクティブステアリング統合制御)、VGRS(ギア比可変ステアリング)、電子制御エアサスペンションを連携させて行う。具体的にはセンサーが衝突の危険を感知した場合にはVGRSがステアリングのギア比を危険回避しやすいようにし、ショックアブソーバーの減衰力制御なども行われる。
「ドライバーの監視」というのはメーター手前に置かれた“ドライバーモニター”というものが行う。もしドライバーが正面を向いていない状態で危険が判断されると、段階的にブザーやブレーキ操作による警告がされる。
運転手さん、見られてますよ(笑)。
また、今回のLS460からは後続車の接近を検知すると、追突に備えて相手車に注意を促すためのハザードランプの点灯、ヘッドレストを前目に出しケガを低減させる「後方プリクラッシュセーフティシステム」も採用となった。
今までのプリクラッシュセーフティと、以上3つの新機能を合わせると100万円近くするオプションながら(最上級のversion Uのみに設定される)、もし選択する金銭的余裕があるなら付けておくべきだろう。
室内の先進装備もたくさんある。ここでは超薄型のカードキーを紹介しよう。最近は珍しくなくなってきたカードキーだけど、LS460のカードキーはなんと薄さ3.35mm。実物は目に出来なかったが、発表会では財布のカード入れにしまっている映像も上映された。これこそホントのカードキーか? もしかしたら財布に入れると、財布と一緒にキーまで紛失してしまうケースもあるかもしれない。めでたくLSのオーナーになった方にはくれぐれも注意して欲しいところだ。(永田)
本当にクレジットカードのような感じ
8)LS460のグレード紹介と人気の傾向
セルシオではA、B、Cの3グレードがあったのと同じようにLS460にも標準の『LS460』、『version S』、『version U』の3グレード構成となっている(加えて、各グレードにセミアニリン本革シート、アルカンターラ・ルーフなどの付く『l package』も設定される)。
標準グレードは文字通り基本となるベースグレード。といってもHDDナビなども標準装備となっており、ほとんどのユーザーには使い切れないくらい豪華な装備となっている。他のグレードとの一番大きな違いは標準状態だとファブリックシートとなる点くらいだろう。(770万円)。
こちらは標準的な18インチホイールが付く
version Sはセルシオの「eR仕様」に近い位置付けとなるスポーツグレード。専用チューンのサスペンション、19インチホイール、強化されたブレーキ(ローターサイズの大径化、スポーツパッドなどの採用)、本革シート等が追加装備される。「LS460でガンガン走りたい」というユーザーにはこのグレードが最適だろう(845万円)。
最上級のversion Uはセルシオ時代だと運転手さん付きで使うユーザー向けの“Fパッケージ”にあたる存在。近い将来ロングボディの追加がされるので、「リアシートに座るゲストのことをより配慮したグレード」といったところか。目立つ装備はリアパワーシート、オーディオ、エアコンのコントロール機能の付いた後席センターアームレストなどだ(920万円)。ちなみにvesion Uのl packageに後方も監視するプリクラッシュセーフティシステム、リアシートのモニターなどフルにオプションを付けると約1200万円の超高額車となる。
version Uにはこんな装備も
発売前に9000台以上の予約注文を集めたというLS460。そのユーザー層や予約の中身はどうなっているのか? 商品企画担当の宮下さんに聞いてみた。まず、ユーザーの年齢層は高額車かつ出始めということもあってか、50代以上の顧客が多いそうだ。先々は30代、40代の顧客も増えるかもしれない。LS460の前に使っていたクルマはやはりセルシオが多いとのこと。しかし、予想以上に輸入車の比率も高いようだ。「年内納車は絶望的」とも言われている納期は、前半でも紹介したように「年内の国内台数が1万台」と公表されており、計算上は1000台くらいの枠がある。急いで注文すれば年内納車も可能かもしれない。グレードは3種類とも偏りなく注文を集めているそうで、ボディカラーはセルシオでも人気だったパールホワイト、シルバー、ブラックが売れている。
スポーツ志向のversionS 予想より売れているようです
実際に買うのは出来なくても、ネット上などで自分好みのLSをシュミレーションするのも案外楽しいかもしれない。(永田)
9) ハイブリッドの詳細も明らかに!
今回の発表会では、驚くことに来春発売予定の『LS600hL』(最後の“L”はロングホイールベースモデルであることを表す)が展示されていました。LS460のエンジンをハイブリッド専用に5,0リッターに拡大させ、高出力モーターや大容量バッテリーを組み合わせたハイブリッドモデルは、システム総馬力430馬力以上! 4WDとなります。ホイールベースもノーマルモデルと比べ120mm延長。その延長分はすべて後席への余裕へと充てられており、ノーマルモデルでも十分な後席空間は、広大な居住空間へと変身しております。
広大なロングモデルの後席。
ホイールベースの延長はボディを見ても明らか。リアドアがかなり長くなっております。それから足回りもハイブリッドモデル独自のものを採用。リヤはノーマルと共通ですが、フロントは4駆になるため独自のものになるそうです。詳しくは教えてくれませんでしたけど……(笑)。シャシ設計の中村さんによると、サスのセッティングは快適志向。ノーマルモデルでは18インチタイヤを履くグレードと、19インチタイヤを履くモデルが設定されており(バージョンS)、18インチは快適性を重視する一方、19インチはスポーティさを兼ね備えたものとなっている。ハイブリッドモデルは18インチモデルのセッティングに近いとのことです。ロングホイールベースだけに、ショーファードリブンとなる方々を視野に入れており、そういったセッティングになったそうです。
ノーマルモデルのサイドビュー
ロングモデル。リヤドアに注目! 長いです
他にハイブリッドモデルでのトピックスはタコメーターが設置されていること。トヨタのハイブリッドモデルは今までタコメーターが設置されていなかった。代わりに出力計が設置されていたりしました。そのためエンジンの詳しい回転数を知ることはできなかった。LS600hLではタコメーターを設置することにより、エンジン回転数の把握を可能としています。やはりクルマたるもの、エンジン回転数は是非とも知りたいもの。出力計も設置されており、フラッグシップらしく全ての情報をドライバーに提供してくれています。
タコメーターの設置はクルマ好きには嬉しい
発売は来春。欧州のV12エンジンに負けないパフォーマンスを持ちながらも、燃費では圧倒的に有利な立場にある。詳しい内容の発表が待ち遠しいです! (新美)
10)レクサス第2章はこれからだ!
ここまでお送りしてきました新車速報「LS460」編はいかがだったでしょうか。新国立劇場を使った発表会、数え切れないほどの先進装備、一番安いグレードでも770万円する価格など日本自動車史上に残るクルマになるのは間違いないと思います。そして来年春頃に登場する『LS600h』もレクサス流のハイブリッドという方法で「6リッター級のV12エンジンを積む世界の高級車に対抗しよう」という意気込みにも大いに期待できます。ハイブリッドなど今後のLSシリーズの進化を想像しながら今回の新車速報は終了としたいと思います。今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。(永田)
5リッターV8+ハイブリッドのLS600hLはどんな世界を見せてくれるか?
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