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2代目プレミオ/アリオン発表会
1)日本のユーザーに向けたプレミオ/アリオンが2代目に変身!
プレミオ/アリオンがフルモデルチェンジされ、2代目モデルに生まれ変わった。初代のプレミオ/アリオンは長年続いたコロナとカリーナの名前に改めたもので、01年末のデビューからモデル末期まで月間2000台から3000台の販売台数を記録。息の長い人気を保った。2代目モデルも初代モデルと同様に5ナンバーサイズを継続し、日本市場に向けた4ドアセダンとして熟成が図られているようである。最近では少なくなった「5ナンバーの4ドアセダン」のプレミオ/アリオンがどんなクルマに進化したか? 今回も隅々まで紹介していこう。(永田)
セダンの魅力、プレミオ/アリオンの存在意義について語る渡辺社長
2)やっぱりプレミオ/アリオン5ナンバーサイズに限る!
外見やスペックを見ていただければすぐに分かっていただけると思うが、プレミオ/アリオンの開発の狙いは「日本市場のユーザーに向けた5ナンバーミディアムサイズの4ドアセダン」。メーカーの掲げた開発コンセプトも「5ナンバーセダンの完成形」である。しかし、最近ではホンダのシビックまでも3ナンバーサイズになるなど、3ナンバーサイズの4ドアセダンが日本でも主流になりつつある。そこで、少々愚問であるが「プレミオ/アリオンを3ナンバーサイズにする考えはなかったのですか?」という質問を開発責任者の日高主査にぶつけてみた。
「企画段階では、3ナンバー化に関する議論もありました。しかし、プレミオ/アリオンに乗っていらっしゃるお客様からの意見なども総合すると、5ナンバーサイズに抑えるべきだと判断しました」。日高主査という答えが。やはり、プレミオ/アリオンはコロナとカリーナの時代から日本に根付いたクルマであると言えるだろう。
また、プレミオ/アリオンのターゲットユーザーについては、「プレミオ、アリオンとも40歳代から60歳代まで幅広く考えていますが、アリオンに関しては40歳代以下の皆様にも乗っていただきたいです」とのこと。ちなみに輸出については、アメリカ、アジア向けにカムリ。ヨーロッパ向けにアベンシスがあるため、「考えておりません」という回答だった。(永田)
プレミオ/アリオンの開発の狙いを報道陣に説明する日高主査
3)スタイルはターゲットユーザーを象徴したものに
続いて、プレミオ/アリオンのスタイルを見ていただこう。
まず、プレミオは40歳代から60歳代という幅広い年齢層がターゲットユーザーであることや、扱いディーラーがトヨペット店となっているためか、初代モデルのイメージを踏襲しながらも、微妙にマークXの弟分という雰囲気(角度によってはクラウンに似たところも)。
5ナンバーサイズの中にフォーマルさも感じるデザインです
リア周りは、レクサスLSに通じる部分のあるデザインといったところである。
一方、先代モデルから若々しさを売りにしていたアリオンは、若々しさに加え上下2段のメッシュグリルの効果もあってアグレッシブな部分も持ち合わせたデザインになった。また、リップスポイラー、リアスポイラーなどが装備されるA18 Sパッケージを選べば、よりスポーティなデザインとなる。
写真はA18 Sパッケージ 若いファミリー層にも受け入れられそう
テールランプは若干ベルタに似ているか?
プレミオ/アリオンのデザインを担当された伊澤さんにお話を伺うと「プレミオは格調や高級感、アリオンはスポーティといったことをテーマにデザインしました」。また、プレミオのデザインがマークXやクラウンに似て見えることに関しては「特に似せようという意識はありませんでした」とのことだった。(永田)
4)インテリアもマークXに通じる雰囲気
インテリアは当然のことであるが、プレミオ、アリオンともに共通のものを使う。写真を見ていただくと解るとおり、どことなくシフトレバーの周りなどマークXのインテリアを思わせるものとなっている。
インテリアはクラスを超えた仕上がり
このあたりについてはエクステリアの項でも話を聞いた伊澤さんによれば「エクステリアと同じく、そういう意識はありませんでした」。
インテリアそのものは先代のプレミオ/アリオンよりも格段に高級感を増しており(全車に装備される、木目パネルの効果も大きい)、価格以上の満足感を得られるだろう。
また、新しいプレミオ/アリオンのインテリアで目立つ部分として、昨年発表されたカローラにも装備されている、ステアリングのテレスコピック機構と燃費のいい状態で走行していることをドライバーに伝える「エコドライブインジゲーター」の装着が挙げられる。どちらも、ドライバーにとって嬉しい装備であり、こんなところにもプレミオ/アリオンの気遣いを感じることが出来る。(永田)
「ECO」のランプがエコドライブインジゲーター、メーター中央のデジタル表示もマークXに似ているか?
5)豊富なシートアレンジメントも継承
先代のプレミオ/アリオンの大きなセールスポイントとして「4ドアセダンとしては豊富なシートアレンジメントを備えていたこと」があった。好評だったシートアレンジメントは2代目モデルにも、引き続き採用されている。シートアレンジメントは写真で見ていただこう。
・リアシート可倒(ダブルフォールディング機能付き)
大きなものを買ったときでも大丈夫!
・リアシートのリクライニング機構
可倒式のリアシートを持つ4ドアセダンは探せばあるものの、フロントシートのフルフラット機能とリアシートのリクライニング機能を持つ4ドアセダンはほとんどなく、貴重な存在といえるだろう。リアシートの広さ自体もかなり広く、リクライニング機能(角度も増えている)と組み合わせれば長距離ドライブも快適にこなすことができるだろう。
トランクルームも写真の通り、非常に広い。
ゴルフに行くときの足にもバッチリ!
ここまでけスペース性が優れているプレミオ/アリオンを買えば、ステーションワゴンは不要となってしまうかもしれない。(永田)
6)エンジンは使い慣れた2本の4気筒
2代目プレミオ/アリオンのエンジンは、昨年発売されたカローラ、オーリスと共通の1.5リッター(1NZ―FE型)と1.8リッター(2ZR−FE型)だ。エンジンについては、エンジン担当の方とお話を出来なかったため詳細は不明だが、大きな改良ポイントはなかった模様。細かい部分のリファインに期待したいところである。
写真は1.8リッターエンジン
トランスミッションもカローラと同じく1.5リッター、1.8リッターともに4速ATからCVTに変更された。CVTとエンジン変更(1.8リッター)の相乗効果で10・15モード燃費はそれぞれ、従来の16.4km/Lと16.0km/Lから18.0km/Lと17.0km/Lまで向上した。
なお、今まで設定のあった2リッターエンジン(1.8リッターエンジンの拡大版と予想される)は、今年の冬頃に追加されるとのことである。(永田)
7)シャーシは初代と共通
2代目プレミオ/アリオンのシャーシは、先代のものがキャリーオーバーされている(形式はフロント:ストラット、リア:トーションビーム。4WDのリアはダブルウィッシュボーン)。改良点について担当の佐々木さんに伺うと、「ボディ剛性の強化やバネ、ダンパー、ブッシュのセッティング変更等を行っています。一番重視したところは乗り心地です」。先代から運転のしやすさなどには定評があり、長所をどこまで伸ばしているかに注目したい。また、パワーステアリングは油圧式から現在の主流となりつつある電動式に変更された。
タイヤサイズは14、15、16インチの3種類、写真は16インチ
2代目プレミオ/アリオンで注目すべきポイントは、ボディである。高張力鋼板の採用により、ボディ剛性の強化や衝突安全性の向上のための重量増を50kg〜60kgに抑えた。また、遮音材の見直し、ドアシールの2重化などにより静粛性も向上しているそうで、快適性の向上度合いにも注目が集まりそうだ。(永田)
8)プレミオ/アリオンはモニターにも注目!
2代目プレミオ/アリオンの大きなトピックスとして、全車ではないもののオーディオが標準で付くグレードを選べばバックモニターも標準装備されることが挙げられる(オーディレスのグレードでもメーカーオプションのオーディオを選択すれば、バックモニターもセットで装備される)。バックモニターの設定拡大はターゲットとしたユーザーの年齢層も大きく関係していると考えられるが、嬉しい配慮といえる。なお、プリウス、カローラ、レクサスLSに設定されているIPA(インテリジェントパーキングアシスト:自動でバック駐車を行ってくれるシステム)は用意されていない。
安全にも役立つバックモニターの設定が拡大されたのは嬉しい限り
また、メーカーオプションのカーナビには4月に技術発表された「G−BOOX mx」が初搭載された。「G−BOOX mx」には、バックカメラの画像から走っているレーンまで表示する高精度な位置情報表示、一時停止や学校周辺であることを音声案内する機能、世界初となる携帯電話を使った地図情報の更新サービス「マップオンデマンド」などが採用され、世界一進んだカーナビといっても過言ではないだろう。
情報の記憶媒体はもちろんHDD
価格は31万1850円(モニターのないグレードの場合)と安くはないものの、価格に見合った価値があるに違いない。プレミオ/アリオンを購入する際には、カーナビをリーズナブルな社外やディーラーオプションのものか「G−BOOX mx」のどちらにするかも、悩みどころになるかもしれない。(永田)
9)グレード展開もごくオーソドックス
プレミオ/アリオンには基本グレードとして1.8Xと1.5F(プレミオ)、A18とA15(アリオン)が用意され、それぞれに追加装備をパッケージ化したグレードも設定される。
ベースとなるプレミオ1.8Xと1.5F(それぞれ175万3500円、190万5000円。対応するグレード同士だとアリオンの方が1万円安い)でも、オーディオ以外の一般的な装備はすべてフル装備。このグレードにメーカーオプションのHDDナビ(音声ガイダンス付きカラーバックガイドモニターも含まれる)、もしくは好みのオーディオやカーナビを付ければ、何の不満もないだろう。
今回から全車プッシュボタンスタート&スマートエントリーも標準装備に
ベースグレードの1つ上となるのがプレミオ/Lパッケージ、アリオン/Gパッケージである。ベースグレードとの差額11万5500円で、CDプレーヤー+バックモニター、オプティトロンメーターなどが追加される。差額を考えると、ベースグレードに自分好みの装備を加えていく方がお買い得に思える。
両車の最上級グレードとなるのがプレミオ/EXパッケージ(223万6500円)、アリオン/Sパッケージ(213万1500円)である。両車に10万5000円もの差額があることから分かるように、それぞれ「電動シートなどの付く豪華グレード」、「前後スポイラー等の追加によるちょっとスポーティなグレード」(どちらもディスチャージヘッドライト、16インチアルミホイール付き)という棲み分けがされている。
同じ5ナンバーサイズのミディアムセダンとして、昔からライバル関係となっているブルーバード・シルフィとの比較してみよう。両者で位置付けの近いプレミオ1.8X、1.5Fとブルーバード・シルフィ15S(178万5000円)、20S(187万9500円)で比べてみると、ブルーバード・シルフィはプレミオよりも若干安い上にオーディオが付くことやブルーバード・シルフィならプレミオの1.8リッターよりも安い価格で2リッターエンジン搭載車を買えるなどのアドバンテージを持つ。
価格面での競争力はプレミオ/アリオンより高いと言えるブルーバード・シルフィ
どちらを選ぶユーザーが多いかにも注目したい。(永田)
10)プレミオ/アリオンはCMにも注目!
プレミオ/アリオンのステーションワゴンであるカルディナ(つい最近、トヨタのラインナップから廃止された)の今後について、日高主査に伺ってみると「今のところまったく考えていません」。日本ではステーションワゴンが、1.5リッタークラスのモデル以外下火になっていることを考える仕方のないことなのかもしれない。
プレミオ/アリオンはテレビCMもなかなか面白い。内容はプレミオが樋口可南子さんと光石研さん演じる夫婦が旅先のお店に立ち寄る話。アリオンは小林薫さんと勝地涼さんの演じる親子が、息子から服を借りた代わりにアリオンを貸すというもの。それぞれのターゲットを象徴するCMといえるだろう。
発表会にはCMキャラクターの皆さんも出席
最近、横ばい状態の需要となっているセダン市場で、プレミオ/アリオンもユーザーの平均年齢が高まっているという。プレミオ/アリオン(月間販売目標台数はそれぞれ3000台)がモデルサイクルを通してどんな売れ方をするか? クルマの完成度と同じくらい注意深く見守って行きたいところである。(永田)
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