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アルファード&ヴェルファイア登場!

 

 日本のミニバン業界において王様的な存在であるアルファードがフルモデルチェンジされた。2代目アルファードで初めに目に付くのは、今まで販売チャンネルへの対応でアルファードGとアルファードVというラインナップだったのが、アルファード(トヨペット店)とヴェルファイア(ネッツ店)の兄弟車になったこと。それぞれ販売店の位置付けも考慮されているのか、アルファード/押し出しの強さ、ヴェルファイア/若々しさや躍動感を強調したデザインとなっている。アルファードとヴェルファイアを弟分のノア/ヴォクシーに例えれば、アルファードがノア、ヴェルファイアがヴォクシーに近いキャラクターと言えるかもしれない。

ライトが二段なのはネッツ店扱いのファミリーマスク?

 

写真上/アルファード、写真下/ヴェルファイア

 インテリアも、アルファードに求められる豪華さと質感をシンプルな中に上手に表現したデザインとなっている。

インテリアはミニバン界のクラウンといったイメージ

グレードによっては、助手席のオットマンも装備される

<最大の見所はセカンドシート!>

 新型アルファード/ヴェルファイア最大の売りとなるのが、7人乗り仕様のセカンドシートだろう。まず気になるのが上級グレードの豪華仕様に装備されるエグゼクティブパワーシートだ。

 エグゼクティブパワーシートはショーモデルかカスタマイズカーのよう

 写真の通り飛行機のファーストクラスをイメージさせるデザインと機能持ち、作りも非常に立派。リクライング(最大で74度までバックレストを倒せる!)とオットマンは電動となっている上に、ヘッドレストは頭を左右から囲む部分の角度も調整できるので首の疲れも少ないに違いない。展示車に座ってみたところ、すぐに寝てしまいそうなほどの快適さはもちろん、偉くなったような気分も味わえた。2列目がアルファードの特等席になるのは間違いないだろう。

 エグゼクティブパワーシートに比べると普通のキャプテンシートに見えてしまうが、標準タイプのセカンドシートも十分以上にくつろげるもの。むしろエスティマの7人乗りと同じくセカンドシートの超ロングスライドがあるので、使い方や好みによっては「こちらの方がいい」と感じるユーザーも多いだろう(エグゼクティブパワーシートがファーストクラスなら、こちらはプレミアムエコノミーくらいのイメージか?)。もちろん、主流となりそうな8人乗りも幅広く設定される。

 

 サードシートはノア/ヴォクシーで好評の収納機能(レバー操作でシートを跳ね上げた後ストラップで固定するだけ、重さも片手で可能な範囲)が目立つ。

<メカニズムはエスティマを踏襲ながら期待度高し!>

 新型アルファード/ヴェルファイアも先代モデルと同様に、ベースとなるプラットホームはエスティマのものを使う。しかし、プラットホームは同じでもストラットアッパーを代表とするボディ局部の補強が行われ、ショックアブソーバーも新構造のピストンバルブを使ったもの(新型クラウンと同じ方向性か?)が採用された。乗っていないので何ともいえないが、もしかしたら新型クラウンと同じく今まではとは全く違う、生まれ変わったようなハンドリングと乗り心地を味わえるかもしれない。

 エンジンとトランスミッションは、トヨタの3ナンバーFF車ではお馴染みとなっている2.4リッター直4+CVTと3.5リッターV6+6速ATの2種類。エンジン、トランスミッション自体に大きな変更点はないようだが、先代アルファードが最後まで大改良を受ける前の2.4リッター+4速AT、旧世代の3リッターV6を使っていたこともあり、燃費の改善は目覚しい(2.4リッター同士で約20%、旧型の3リッターと新型の3.5リッターを比べても約7%良くなっている)。

 右/2.4リッター直4、左/3.5リッターV6

 車重はFF車で2.4リッター/1800kg台中盤から後半、3.5リッター/1.9トンから2トンとエスティマに比べると150kg前後重いが、それでも3.5リッターならアルファードらしいゆとりある動力性能を確保していると思われる。

 また、グレードによってはプリクラッシュセーフティ、レーダークルーズコントロール、レーンキーピングアシストのセットオプション(32万8650円)も用意されているので、選択すれば快適で疲労の少ない長距離ドライブを楽しめるだろう。

<グレード選びには非常に悩みそう> 

 新型アルファード/ヴェルファイアの価格は、ベーシックグレード(8人乗りのFF車の場合)で2.4リッター/300万円、3.5リッター/338万円からという設定。ベーシックグレードでもオーディオ以外は、HIDライトなどフル装備状態。さらに全グレードに姿勢制御デバイスS−VSCやサイド&カーテンエアバッグといった安全装備も標準装備となる。ライバルと考えられるエルグランドやエリシオン、プラットホームを共用するエスティマと比べると、内容はもちろん価格競争力も強力だ(詳しい内容は公式サイトをご参照下さい)。

 しかし、新型アルファード最大の魅力となりそうなエグゼクティブパワーシート付きを選びたい場合には、ちょっと注意が必要。エグゼクティブパワーシートは上級グレードの豪華仕様にしか付かず(しかも3.5リッターのみ)、購入するには最低でも416万円という車両本体価格なのだ。シートが高いという事情はあるにせよ(もしかするとシートの生産キャパシティが限られているのかも)、もう少し設定グレードを増やして欲しいところである。

 また純正カーナビの値段も強烈で、普及用のHDDナビで52万5000円、クラウンで好評のプレミアムサウンドシステムとリアモニターが着くタイプだと、なんと69万4050円! いくらいいものでも「この価格はいくらなんでも」というのが率直な感想。もっとも、アルファードを買うユーザーにはクラウンを購入するようなつもりで選ぶ向きも多いそうで、そういう人だったら「豪華なシートとモニターまで付いて500万円ならクラウンよりお買い得」という考え方が出来てしまうのかもしれないが。

 

 プレミアムサウンドシステムのスピーカーは合計18個!

 いずれにせよリーズナブルにアルファードを買いたいなら、欲しい装備と価格のバランスを考えながら、グレードやオプションは慎重に選ぶことが必須となるだろう。

レポート/永田恵一