<レクサスIS300 カートップより>
アクセルを踏んで走り出した瞬間「こうじゃなくちゃ!」と思いましたね。ボディの重さを全く感じさせないのだ。今まで乗ったアルテッツァと明らかに手応えが違う。ワクワクしつつテストコースに向かい、アクセル全開スタートしたのが前ページの写真。ブレーキ軽く踏みながらアクセル全開にしたら、驚いたことに軽々とホイールスピン開始するでないの! そのままにしておくと白煙に包まれてしまい、前が見えなくなってもうた。一度目はスタート中止。
写真は2度目のスタートである。ホイールスピン始まった時点でブレーキ離す。その直後のシーンだと思ってください。やっぱスポーツセダンって、アフれるくらいのパワーなくちゃアカン。ジツはこれまでアルテッツァに乗って「こりゃ凄い!」と思ったことなかった。4気筒のRS200もパワーでテール流すほどのチカラ持ってない。6気筒のAS200はフィーリングを楽しむオトナのためのセダン。
ちなみにRS200マニュアル6速仕様の0〜400m加速、CT計測で1*秒*。今回試乗したIS300のカタログデータはATなのに15秒3。こら公式スペックであり、実際はキモチ速いと思う。となると15秒台切る可能性だってある。一般的にATの0〜400m加速タイムってマニュアルより0,5秒以上遅いから、IS300のマニュアル仕様があったら楽に14秒台ということ。速いぞ!
いやいや数字だけでなく、体感的にも強力! ギアレシオがカッコイイのだ。だって6400回転から始まるレッドゾーンまで引っ張った時の車速は、1速=60q/2速=90q/3速=140qと、スポーツカーみたいなクロスレシオ。フル加速すると、どんどんシフトアップしていく。加速感に中だるみが無い、と表現すれば解っていただけるだろうか。ドライバーの心地よい緊張をずっ〜とキープしてくれる。最高速は230qがカタログデータ。
それより気に入るのがエンジンフィール。ホントにこれスープラやアリストに搭載してる3リッターと同じなの? と思ってしまった。スムースかつ存在感ある。BMWの6気筒と比べても遜色無い。これまでのトヨタ製6気筒は、常用回転域でスムースながら、高回転まで引っ張ると安っぽい振動出す。IS300の6気筒は、キチンとバランスされたピストンやコンロッドがミッチリと回っているような雰囲気。
日本製のエンジンにありがちな「スムースだけどスカスカな回り方」でなく、かといって安っぽくもない。アクセル踏んだ分だけの豊かなトルクと、それに応じた手応え(心地よい振動、と言い換えてもよい)を感じさせる。このあたり、ヘタクソな文章だと上手に伝えられないのがもどかしいです。これでマニュアル6速仕様あったらさらに楽しいだろうな、と思った。日本で売ればアルテッツァのイメージまで変えるかも。
お次はハンドリングのチェックと行きましょう! いつも使うテストコースを軽く1往復。問題ないことを確認し、イケイケ流モード爆裂ざんす!
ATをスポーツモードに切り替え、ブレーキング&マニュアルでシフトダウンしつつコーナーに飛び込む。2リッターより重いエンジン積んでいるからアンダー強いのかと思ったら、そんなことない。キチンとブレーキで前輪に荷重乗せてやれば、とても素直。
前後の重量配分は54対46で、RS200の**対**と比べればフロントヘビーである。でもこの程度なら、セッティング次第で何とかカバー可能。むしろムカシのFRみたいに振り回す楽しさがあったりして。参考までに書いておくと、多少フロント重い方がドリフトコントロールは楽だ。50対50に近づくと、シャープになりすぎてしまう。サーキット走るなら別だけど、IS300の荷重配分なら全然平気!
ジワッとアクセル開けていくと、弱いアンダーを出しつつコーナー立ち上がって行く。高速コーナーなら、ちょうどイイくらいのアンダーステア具合。詳しいヒトなら知ってるだろうけど、ステアリング特性は低速でオーバー気味。中速域ニュートラル。高速域アンダー気味にするのがベスト。もちろん速いコーナーでもタックインをカマしてやれば写真(3速全開で130qくらい)のような姿勢に持ち込める。コントロールもたやすい。
気に入るのが2速のヘアピンコーナー。最高出力こそ215馬力で、RS200の210馬力と似たような数値。しかし最大トルクは30smもあって、そいつを3800回転で出す(RS200=22sm/6400回転)。ヘアピンの立ち上がりで4千回転回っていたとしよう。IS300だとアクセルオンした直後に最大トルク発生! いともたやすくトルセンLSD装備した17インチの215タイヤを滑らせる。
RS200の4千回転は、20sm前後。出力に換算すると100馬力しか出ていない。これじゃ17インチタイヤを滑らせるの無理だ。も少し具体的に説明すると、RS200で不可能な2速立ち上がりのパワースライドが、IS300なら楽々出来るということ。トヨタ製FRの弱点で、相変わらず流れ出した時のコントロール性に問題を抱えているものの、ウデさえあればハイパワーFRの得意ワザであるパワースライドが存分に楽しめちゃう!
アメリカでのライバルは、モロにベンツC280やBMW328i。レクサスブランドのイメージ、日本で想像する以上に高く、今や成功したヒトが乗るクルマの代名詞にさえなっている。価格はRS200の『Lエディション』(278万円)とほぼ同じで3万500ドル/320万円。アメリカまでの運賃や関税を含んだ価格だからして、日本なら若干安くなるだろう。ぜひとも日本でも売って欲しい!
<クルマ買いたいマガジンより>
アルテッツァに3リッター6気筒エンジンを積んだモデルが追加された。といっても残念ながら日本でなくアメリカでのハナシ。ヨーロッパや日本と違い、アメリカは加速至上主義。特に高速道路へ入る際に重要な100qまでの加速が重視される。しかもAT車だって速くなくちゃイケナイ。そんなことから、2リッターエンジンのアルテッツァをアメリカで販売する計画などなかったそうな。しかし! 「何でも欲しがるアメリカトヨタ」は、突如「欲しい」と言い出す。
かといって2リッターのまんまだと加速でダメ。2,5リッターという意見も出たようだけれど、どうせ大きなエンジン積むなら3リッターにしちゃえ、となったんだろう。確かに2,5リッターより3リッターの方がパワフル。しかもエンジンの大きさだって変わらない。かくしてアリストに搭載されるトヨタ最大の直列6気筒が選ばれることとなった。ただ簡単に”スポン”と載らず、ヨーロッパや日本での発売から遅れること1年。やっとデビューした次第。
困ったことに日本にゃ試乗車が無いという。となれば仕方ない、アメリカまで行くしかありません。かくしてロスでの試乗となった。アメリカトヨタでクルマをピックアップし、高速道路に入った、と思って欲しい。するとどうだ! ビックリするくらい速いでないの! 日本仕様のRS200(もちろん6速マニュアル)でフル加速するより速い感じ。後で調べたら、日本仕様のRS200の0〜400m加速が15秒台前半。0〜100qまでの加速7秒台後半といったあたり。
3リッターのアルテッツァ、ATながら(マニュアルは設定なし)それぞれ15秒3に、7秒1というデータをカタログに載せている。スタートの一瞬は絶対マニュアルミッション車の方が速いだろうから、いかに走り出してからのダッシュ強力か解るだろう。しかもアメリカでのカタログデータは、誰でも出せる数値。実際に計測すれば、もっと速いハズ。参考までに書いておくと、BMW328iの0〜100q加速は8秒1。最高速で若干負けるが(328i=237q。アルテッツァ230q)、ダッシュ力じゃ価値。互角といってもよろしい。
これだけ速いと、ハンドル握っていても楽しいったらないです! アクセル踏めば、踏んだ分だけストレス無しに加速するのだから。エンジンフィールも良好。日本で販売されているAS200(2リッターの6気筒)も決して悪いエンジンフィールでないが、ちょっと迫力不足。3リッターになると圧倒的に存在感がでてくる。音も迫力あるし、バランスだってよい。やっぱりアリストなどより軽い車体に積んでいるせいだろう。これまで試乗したどのアルテッツァで最も魅力大!
興味深かったのがATのセッティング。例によってステアシフト付きの5速ATなのだけれど、スタートは2速で行う。1速だとダッシュ良すぎるのか? 考えてみるとムカシのベンツもそうだった。また、マニュアルモードにすると、勝手にシフトアップしない。そのままアクセル踏んでると、回転リミッターにババババッと当たる。勝手にシフトアップしちゃうATもあるが、スポーツモデルのATならマニュアルミッションのように、同じギアをキープして欲しい。
ちなみにアルテッツァの3リッターはレクサス店での販売となるため、『IS300』とネーミングされる。価格は17インチの215タイヤやサイドエアバッグ、スペシャルオーディオなどが標準で3万500ドル。1ドル105円とすれば、約320万円。もちろん日本で生産されているから、国内で販売するとなれば300万円は下回ると思う。スカイラインの2,5リッターターボと同等だと思えばよろしい。現在日本で販売予定は「決まっていません」ということだが、こんないいクルマ、なぜ売らんのだ、と言いたい!