<AS200>
ワタシは最初から6気筒を評価してきた。4気筒のRS200だって決して悪いクルマでないと思うけど、やっぱスポーツセダンとしちゃアンダーパワー。エンジンフィールだって物足りなかったです。6気筒のAS200は違う!ヨーロッパでBMWやベンツと戦うべく仕上げられており(4気筒は輸出されない)、非常にスムース。唯一、マニュアル車の設定無かったのが気にくわなかったトコロ。そのマニュアル登場となったのだから、こらもう大歓迎でしょう! 早速クラッチ踏んでRS200と同じ6速ミッションの1速に入れ、スタート!
エエじゃないですかぁ! 4気筒より全然スムースにスタートする。アルテッツァのイメージが変わってしまうほど。大人のスポーティセダン、といった感じ。もちろん高回転まで引っ張っても意味無いけど、3千回転くらいまで回せば十分しっかり走ってくれる。その気になれば6千回転近くまで使えるし。もっと嬉しいのは、加速中のエンジンフィールが気持ちよいこと。クルマって最高速や加速のデータが全てじゃない。普通に走っているときの楽しさが大切なのだ。かといって遅いというワケでなく、最高速はリミッター無いとすると215キロ。これだけ出れば満足すると思う。
曲がりはどうか? テストコースに持ち込んでチェックしてみました。カタログ見たら、ベーシックエンジンとしちゃ珍しくLSDを標準装備してる。となれば、単なるオヤジ用のクルマでないってことだ。よっしゃ! やったろかいってんでガンガンイッてみたトコロ、試乗したクルマは『Zエディション』。太いタイヤを履くモデルだったこともあり、舗装路でパワースライドに持ち込むことは出来なかった(RS200でも無理です)。でもタックイン気味にテールを滑らせ、アクセル踏んで流れを止める、というテクニック使うにゃLSD有り難いです!
もはや自由自在にコントロール可能。写真の走りくらいなら、オチャコノサイサイ。RS200より幾分マイルドな方向に降ってるのか、テール流れた時の挙動も穏やかになっている。下りコーナーが連続する区間であれば、スポーツモデルを軽くやっつけらそう。ただハチロクみたいな味がお好みなら、ベーシックグレードの標準タイヤがイイ! コッチならもっと自由にテール流せるだろうし、コントロールする楽しさも大いに味わえるに違いない。といっても試乗してないのでワカランけど。クルマというのは高いグレード買えばいいというモンでない。標準のAS200、プッシュします。
<TRDセリカ>
普通、この手のクルマの試乗レポートだと、あまり厳しく評価しないものだ。好きなヒトしか買わないだろうから、良いブブンだけ見つけて上げればよろしい。しかし! 今回のクルマ、大トヨタがホンキになって立ち上げようとしているブランド。将来的にAMGみたいなコンプリートチューナーを目指そうとしているのだという。となればワタシも妥協しないでガンガン意見を言いたいと思う。厳しさは期待の裏返しと考えていただきたい。とはいえジツはハンドル握る前は大いに期待していた。TRDっていや、すでにトヨタのスポーツ部門だから。
走り出すと、確かに雰囲気はある! ボディ剛性高くなったのがしっかり解るし、エンジンだって高回転域イキモチ良い。高性能タイヤ履いてるから、ハンドル切ればビシッとしたコーナリングフォースが立ち上がる。おそらくレーシングドライバーが、サーキットやテストコースで足回りを仕上げたのだろう。良好な路面を限界を超えないように走っていれば、ノーマルのセリカより全然速い。そこらのお兄ちゃんレベルなら「すげえや! すげえ!」で大満足してくれるに違いないです。でもAMGを目指している、と聞いた途端に、全ての点で不満がドカ〜ンと吹き出す!
まずハンドリング。スーパーストラットの悪いクセを初代レビン以来、久々に味わってしまった!中心付近の落ち着き無く、真っ直ぐ走らない。下りのタイトコーナーでハンドル切り込んでいくと、どアンダー出る。あらら、とばかり、アクセル戻して速度落ちるの待つとにしてると、唐突にインに切れ込んでいく。いや、乗った途端、熟練したテストドライバーなら「こら慎重に行こう!」と思えるくらいピーキーな挙動なのだ。先が解るテストコースやサーキットなら、こういったセッティングもアリだと思うけど、スポーティモデルでこりゃないぜ!
せっかくトヨタの開発陣が消してきたスーパーストラットの弱点、モロ出し状態。もっと良くないの、乗り心地です。この足回りの堅さからすると、トンデモナイくらい乗り心地悪い。ダンパーがキチンと動いてないのだ。そこらのストリートチューンなら、コスト重視した国産普及メーカーのダンパー使ってピョコピョコ走るのもよかろう。でもトヨタ直系でしょ? オーリンズとかのダンパー使えば、はるかに乗り心地とハンドリングのバランスを取れるようになると思う。聞けば今回のクルマ、最終スペックでないとそうな。ぜひとも完成型に乗ってみたいものです。未完の大器!
<アルデオ>
CT読者なら知っていると思うけど、デビュー当初からこの兄弟を高く評価してきた。ビスタはこのクラスのセダンとして理想的な室内空間を持っているし、アルデオもレガシィと真っ正面から戦わず、ミニバン風ステーションワゴンというアプローチをしているから。ハンドリングもアンダー大王でなく、キチンとドライバーの意のままにコントロール出来るという奥行きの深さを持っている。どちらかといえばフランス車的なインテリジェンスを感じます。弱点は二つ。ちょっとスタイル、コドモっぽいことと、アルデオのハンドリングがミニバンっぽいこと。ビスタより多少フラつくのよね。
まずスタイルから。とりあえず大幅に質感上がった。メッキもカッチリ見えるし、グリルも緻密になって好ましい。アルデオの方に関して言えば、これで全然オッケーでしょう! 室内座ってみたら相変わらずリアシートの居住性1000点! 遠く行くならアルデオのリアシートが絶対イイ。気になったのがビスタのフロントマスクです。もちろんトヨタに非があるワケでないんだけど、あまりにランサー・セディアっぽい。車高高めのボディシルエットも似てるから、目を細めてみると見分けつきません! かつてココまで似てる日本車、あったろうか?
走りはどうか? ビスタは最初から問題ない。ということでアルデオちゃん御指名! ワインディングロード風テストコースに突入してみたら、まぁエエじゃありませんか! これまでのアルデオ、車高の高さが隠せず、ややオーバー目にリア流れた。高速巡航時の車線変更などもそうで、ステーションワゴンとミニバンの中間的乗り味。聞けばOPAを開発する際、リア回りのフロアを強化したとのこと。そう、OPAとアルデオは共通フロアなのだ。かくしてアルデオのハンドリングもビシッとしたという。もうモンクの付け所がない、と思います。
ハンドル握ってて楽しいのだ。こういったクルマをトヨタに作らせると、ホンダや日産もウカウカしてられません。同時に1800tエンジン搭載車のパワーアップが行われた。いずれにしろアルデオの車重だとアンダ−パワー気味ながら、あまり動力性能を重視しないなら、コッチで十分。気になったのが「OPAと同じフロアなら、どうして新型D4とCVT採用しなかったの?」というコト。聞いてみると、アルデオに採用するには時期尚早だったとか。確かにOPAより前だけどさ! そんなの少しアルデオ遅らせればいいだけなのに! ま、いろんな理由があるんでしょう。