クルマに興味のあるヒトであれば、きっとアルテッツァは気になる存在だと思う。クルマ雑誌などデビュー前からアルテッツァの特集を組んでいるほど。デビュー後も人気は衰えず、ディーラーに聞くと「休日は毎週試乗待ちが出ています」らしい。しかも日本カー・オブ・ザ・イヤーまで取ってしまった。さてさて、アルテッツァというクルマ、そんなにスゴいのだろうか? 過大評価せず、率直なレポートをお届けしたい。
結論から書いてしまうと「話題の4気筒はソコソコ。6気筒がモンク無しの推奨銘柄」ということになる。どう違うのか? まず4気筒。このエンジンは基本設計が古い。アルテッツァに搭載するため大幅な改造をほどこしたんだけれど、所詮40歳のジジイが競技スキー始めるようなもので(ワタシのことだ)、若い頃からキッチリと練習してたヤツにゃかなわない。プロテイン必死で飲んでもアカンのだ。
乗ると明らかに無理してる。高回転で伸びが悪くなるし、音質だってホンダあたりと違い苦しげ。車重1、4トン近いこともあり、パワーだってイマイチ足りない。これだけ重いボディを元気よく走らせようとすれば、2、5リッターくらい必要だと思う。ATも使い勝手、操作感共にワカモノ用である。ただクルマを初めて買うようなビギナーなら、ここで読んだこと全て忘れてよい。「凄いパワーだなぁ。良いクルマだなぁ!」と感心するに違いない。
対する6気筒は、もう気合いの入ったクルマ好きでさえ「こらいいです!」とウナらせる。と言うのも6気筒は基本的にヨーロッパ仕様。速度無制限のアウトバーンや、速いモノがエラいイタリアのアウトストラーダでBMW3シリーズとかベンツCクラスと戦うために作られたモノ。4気筒は短距離選手(しかも実力ちょっと問題あり)。6気筒、アジア大会でマラソンぶっちぎった女子の高橋選手みたいなのだ。
スムースなエンジンだから200qオーバーでの連続高速走行でも全くストレスなく、ボディの剛性感はBMWやベンツにだって負けていない。ビシッとした直進安定性も気に入る。ATの変速フィールまで極上ときた。一般的に、販売価格低いクルマの方が質感も低いのだけれど、アルテッツァは例外。6気筒の方が安いのに質感高いのである。ちなみにヨーロッパで販売されるのって6気筒のみ。トヨタも6気筒の方が自信あるんだろう。
価格は『AS200』なるABSやエアバック等フル装備のATで207万円。同じ装備内容の4気筒より17万円も安い。その分で好みのオーディオとかナビゲーションシステムなどをどうぞ。